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超高齢化社会・シニアアーティストに学ぶ


イラスト/吉岡徹    吉岡徹プロフィール東京芸術大学デザイン科を卒業後渡米、帰国後デザイン事務所開設、週刊読売表紙デザイン、カネボウ、日航、三井銀行、読売新聞の広告担当をする。毎日広告賞、中日広告賞、準雑誌広告賞受賞。その後、長年にわたり大学、大学院でデザイン(意匠学・色彩学)の教授として指導に当たる。現在は色彩とデザインを最大限に表現できる抽象画をアクリル画で制作している。著書生活造形の美意識  (家政教育社)新編色彩科学ハンドブック (東京大学出版会)生活一般 (教育図書)基礎デザイン(光生館)服飾美学 (三生社)被服における色彩と意匠 (光生館)モダンデザインの礎 (家政教育社)近代デザイン用と美 (家政教育社)生活デザイン概論 (家政教育社)講演会 コーネル大学    オレゴン大学    モア美術館 etc

先日、日本橋のギャラリーで行われた【二名ノリコ/天野幾雄 展覧会】に行ってきました。
お二人は、ご夫婦であり天野幾雄さんは吉岡徹の芸大時代の友人であり、資生堂の宣伝部長を務め、退職後の現在も現役でアートディレクターとしてご活躍なさっていらっしゃいます。
奥様の二名ノリコさんは芸大を卒業後フランスに留学、油彩の本格的な作家でいらっしゃいます。
ご夫婦の展覧会とあり大変興味深く拝見させていただきました。

ギャラリーにつくなり、その華やかさに圧倒。
白壁に額に飾られた美しい薔薇の絵が所狭しと飾られていました。色彩、構図共に、本格的に学ばれた氏の作品は完成されたアート。
また、デザイナーであるご主人の天野幾雄氏も色鉛筆で繊細な薔薇を描き
お二人の薔薇に込めた思いが、そこにはありました。

吉岡徹と同年代であるお二人は80歳を過ぎていいらっしゃるはず。
とても意欲的でお元気です。
超高齢化の時代になり、最近ではテレビでもSNS上においても特に高齢者の活躍が目に付くようになりました。

以前であれば、○○歳を過ぎたら控えめに生活を楽しんでいたシニア層が
今までの既成概念にとらわれない思いを爆発させるように「生き生きと活動を始めている」のではないかと思うほどです。

上記のお二人の意欲的な作家活動、また、吉岡徹の作品を見ても、長年の経験に裏打ちされた余裕を感じます。

若いころには競争社会で勝ち抜き成功する事を目標に何かに急かされ日々生きる事で精一杯で迷いの時期を過ごす事があると思いますが、年齢を重ねる毎に精神性を深く見つめる時期に入るのではないかと思います。

その日を大切に生きる。その日を幸せに生きる。そして感謝する事の大切さに気が付く。

私は80歳までは、まだまだ時間はありますが、そのようなシニアの存在が大きく影響を与えてくれています。

長寿のアーティストは多くいらっしゃいます。
創造的な作業をしている方々は長寿の方が多いいのかもしれませんね。

アーティストに限らず若者もシニアも今ある立場で創造的な生活を楽しむこ事はいくらでも可能だと思います。
情報過多の時代、ネガティブなイメージがありますが、逆に何を選択し何を取り入れて生活するかを自分で選べる現代社会、そのものが正に創造的な生活だと思います。
その為にも、精神性を磨き、学び、行動する。
その日を大切に生きる。その日を幸せに生きる。そして感謝する。
その姿勢が長寿社会を生き生きと乗り越える鍵だと思っています。

シニアアーティストの作品の奥深さは素晴らしいの一言です。
今回は超シニアアーティストと、その作品に大きな生きるヒントを頂きました。

2024 5/1ー5/15
吉岡徹Web個展 Geometric illusion - 幾何学的表現の追求

ーWwb個展とはー
VR映像を活用し、インターネット上で画廊んいるかのような空間を作り出す新しい個展開催の形です。

下記URLよりVRでご覧いただけます。










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