「今」に最適化された電子書籍アプリ Shipasip



はじめに

1. Shipasip(シパシ)とは

「今」に最適化された電子書籍アプリShipasip(シパシ)代表の、
中村賢汰です。よろしくお願いします!
この記事では、電子書籍アプリShipasipの構想についてお話しできればと思います。

私たちは「今」に最適化された、新しい電子書籍アプリを設計・開発をしています。

Shipasip(シパシ)は、
どんな人でも、より効果的に、そして中毒的に読書できるように設計された電子書籍アプリの開発を試みています。

現在の「読書」を根本的に見直し、「体験」として再設計することで改善をし、
より読みやすく効果的な形での読書を可能にする電子書籍アプリです。

読書を、ただ本を読む行為として一点で捉えるのではなく、
読前の目的設定や動機作り、
読後のアウトプットや次の読書への導線作りといったフローで捉え、
それを統一された一つのアプリケーションの中で一貫してプロデュースする。

その他、読書が持つ構造を根本から見つめ直し、
より現代の状況と、ユーザーのライフスタイルに適応した形に「再構築」することで、

ゲームのように中毒的に、SNSのように怠惰に、
人類が蓄積する「知」にアクセスすることを可能にする
全く新しい読書体験を創造することを目的としています。

現在は開発段階で、慶應義塾大学在学の三人で起業準備をしています。

2. 「読書」の苦手から始まった

この構想は、私が今も抱えている「本を読むのが苦手」という痛みから出発しました。

読書の必要性も頭では理解していて、いわゆる読書家にも憧れる。
ビルゲイツ、バフェット、ピーターティール、孫正義はみんな揃って読書家です。

実際、読書が必要な場面はそこそこあって、
定期的に本は読みます。

しかし、
読書中楽しくはあるけど、
若干、自分の中で何か痛みのようなものを耐え忍んでいる感覚がやまない。

もっと読書を加速したい。
休日とか隙間時間、本を読み耽るような人になりたい。
インプットの総量を増やしたい!

と思うけれど、いまいち読書に没頭できない。
ご共感いただけますでしょうか、、!

別の角度から捉えると、
読書は若干の忍耐を伴う体験であるということです。
皆さんも少しは読書に関して痛みを抱えたことが、一度はあるかと思います。

いまいち集中できない、
記憶に定着しにくい、
継続できない、
等です。

もしくは、読書の際何らかの工夫をなさっている方も多いかと思います。
工夫をしているということは、その裏には痛みが潜在しているはずです。

私自身も読み方、買い方から意識的に工夫をしており、
それで解決できる部分も多いのですが、
どうも完璧に心置きなく読書に耽るには至っていない現状です。

そこで、これらの痛みを解決し、
自然と読書を楽しく継続できるサービスが必要だと考えたのが、
Shipasip(シパシ)のスタートでした。


読書について

3. 読書の価値は代替不可

読書は必要です。
読書は、人間社会の「知」の幹です。

昔から、社会を先導する賢者たちは読書が担う知的システムを点検し続け、
またそれを元に社会を彫刻してきたという面もあります。

今日、学習の形は動画や音声等、
読書以外にも様々ありますが、
やはり古今東西の賢者たちがある意味狂気的に
読書を続けてきたことには理由があるし、
読書という体験を通さなければ得ることができない
知や価値があるに違いないです。

それは、”text to something”の形態変換で得られる情報とは別の、
文字を文字として読む時間を正当に経て、
内省とともに情報を咀嚼しなければ得られない特殊な価値です。

やはり、本をもっとのめり込んで読めるようになりたい。その必要がある。

4. 読書の構造を再設計する

そこで、「読書」の構造を改めて考えてみました。

読書が持つ構造自体を適切に再設計して、
より読みやすくて効率的な書籍の提供方法を発明できれば、
「読書」そのものを、より読みやすく、継続しやすく、
進化させることができるはずです。

そもそも、白い紙の背景に黒い文字を羅列する形式は、
聖徳太子の時代から変わっていないとも言えます。
我が国初めての書籍とされるのは、伝615年の「三経義疏(さんぎょうぎしょ)」
縦書き横進行で白い背景に黒い文字で、
現代の書籍の形式と大方変わりません。

これだけ長い間変わっていないのなら、
その構造にはどこかしら改善できる点があるに違いありませ ん。
大胆に発想を転換し、「読書」を再設計することが可能なはずです。

5. 一貫した体験のプロデュース

もう少し詳細に僕の考察を述べさせて下さい。

現代の諸コンテンツは、その体験の前後も一体化して一つの体験になっています。

例えば週刊少年ジャンプを思い浮かべていただくとわかりやすいです。
発売前にはネット上で考察が飛び交い、
読んだ後にはその内容について友人らと語り合う。

コンテンツに触れる前の期間と、
楽しみ終わった後に用意されているイベントが、
コンテンツそのものと一体となり、一つの体験として成り立っています。

私たちは、もしかしたら放課後にONE PIECEの内容について語り合いたくてジャンプを読んでいたのかもしれません、、

それはさておき、体験の前後が一体化しているメリットは、
コンテンツAからコンテンツBへと移っていくフローが
繋がりやすいという点です。

コンテンツ前後の「繋ぎ」が盤石だから、
そのコンテンツはリピートされ、栄えていきます。

「繋ぎ」を加味して、
ユーザーがコンテンツをリピートするフローを
明確に描いた上での一貫したプロデュースによって、
ユーザーたちは自然とそのコンテンツの渦に吸い込まれ、
リピート(=習慣化)を自然とするようになります。

その面では「読書」はかなり劣っていると言えます。
読書は、「コンテンツを享受している最中」がぽつんと孤立しています。
体験として読者が提供されるのは、その書籍一冊だけに等しいです。

いざ読書をするとなった際、
読む前と読んだ後の具体的なイメージを描ける方は少ないのではないでしょうか。
それは、どのようなフローを描きながら
読書をリピート(=習慣化)すればいいかの
理想像が提示されていないためです。

そのためにユーザーは、
読前と読後を、孤独に独力で遂行しなければなりません。

この「体験の前後が一貫してプロデュースされていない」というハードルが、
読書に没頭して継続することを難しくしている一因であるというのが私の考察です。

実際、読書を得意として習慣化できている人は、
前後の過程を自身でプロデュースする視点を持って、
自分なりの効果的な型を持てている場合が多いです。

また、この型の持ち方が難しいからこそ、
これだけ「読書法」に関する書籍が売れるのだと思います。

その上、読書はその前後の部分が特に重要なコンテンツです。
読前の適切な目的設定と、読後の適切で良質なアウトプットが行われて初めて、
「知」として自分のものになります。

書籍を読みたいと思った動機を言語化し、
目的意識を明確にしながら没頭するように読書する。
読んだ内容を他人に説明するなりアウトプットをすることで、
頭の中の情報を整理し、活用可能な状態に置き換える。
読んだ書籍から興味領域を広げ、次の書籍へと移っていく。

このフローの繰り返しを、
サービスの提供者側が一貫して、「一つの体験」としてプロデュース・提供する必要があります。

以上に述べた読書の性質をはじめとして、
構造そのものを点検し、再び設計し直すことで、改善できる部分が
「読書」には多くあります。

6. 電子書籍の行方

また、現行の電子書籍に関しても「紙の書籍の再現」に留まってしまっている点で、それらを克服するものにはなれていません。

電子書籍は持ち運びの不便を無くしましたが、
紙が持つ質感、風圧、物質としてあることの良さを同時に失いました。

また、その代替となる価値が提供できているとも言い切れません。
電子に関して、いまだに紙派が根強いのは電子書籍が紙の下位互換に位置してしまっていて、紙以上の価値を提供できていないからです。

電子化は必然の流れとして、文字ものの書籍においての電子化を推し進め、
「読書」を廃れさせず繁栄させていくには、
読書の本質的価値は保存し、構造的欠陥は技術で補完する。
加えて付加価値を創造し、「読書」を新次元に押し出す必要があると考えます。

私たちShipasipは、それを為すために現在活動しています。


最後に

課題の話に戻りますが、私は幼少期から読書が苦手です。
現在、かなりの工夫を凝らしつつ読書に取り組んでいますが、
どうしても手が届ききらない部分はあり、歯痒くて仕方がないです。

また、現代は情報の濁流に人々が攫われ、
改めて社会として「知」全体のデザインが問い直されている時期にあります。

数千年の歴史を持つ「読書」にこそ、それを解決する力があるし、
裏返すとその力を社会は最大限活かしきれていない。

現在の技術を持ってすれば、「読書」そのものから見直して、
一段も二段も飛躍させることは容易であるし、必要でもあるけれど、
誰も取り組んでいない。

以上の思いを踏まえ、私たちは「読書」を体験として見つめ直し、あるべき形に再設計します。

この情熱と使命感を持って我々Shipasipは、「今」に最適化された電子書籍アプリの開発と提供をします。



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