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動画編集を始めてみたい方向け ツール紹介

はじめに

ご覧いただきありがとうございます。
こちらの記事では「動画編集をやってみたいけど何から始めればいいの?」という方向けに、おすすめのツールをご紹介します。

・・・と書くといかにもそれっぽいですが、残念ながら主観100%なので、あくまで一例、体験談レベルのものとして参考にしていただければ。
普段から文章が堅苦しいと言われがちなので、ある程度ラフに書いていきます。

こういう記事を書くと、プロの映像制作の現場から「いや、これはこうで・・・」みたいなツッコミが来る可能性が・・・というか、一部の映像制作のプロの方って何故かSNSなどでこういう話にツッコミを入れたがる傾向にあるため、最初からそういう人たち向けではありませんよ、と牽制球を投げさせていただきたく。
「編集ソフトで編集するだけが映像制作じゃねーから!」みたいな話をされても困りますゆえ、ご勘弁を。

ネットでアマチュアの動画編集に苦言を呈するプロの人たちって、現実では挨拶もまともにしてくれなかったりするんですよね。プロの現場の端っこにちょっとだけいた自分からの愚痴です。ゆるして。

01.まずやること

もはや最初から動画編集ソフトの紹介でいいんじゃないかとも考えたんですが、まずは以下の要素を考慮するべきだと思いました。

①OSは?PCスペックは?
②どんな動画を制作したい?
③動画は制作し続けていきたい?

①OSは?PCスペックは?

超超超大前提として、編集ソフトは基本的にPCで稼働します。
そして、その中には「Windowsでは動くけどMacでは動かないもの」(逆も然り)などもあります。そのため、環境に合わせて選択が必要です。

また、OSだけでなく、PCそのもののスペックにも左右されます。
たとえばエフェクトをひとつかけたとしましょう。
すると、PCは「メモリ」という作業机で道具を使おうとします。
そして、道具を使う際に、「こうすれば効率よくできるな!」と頭で考えます。この頭が「CPU」です。
出来上がったものは棚にしまいます。これが「ストレージ」です。

作業机が狭いと、色んな作業を同時にやる際にスペースがなくて作業できません。いわゆる「メモリ不足」の状態です。
頭が悪いと(言い方が最悪)、効率よく道具が使えず、頭がいっぱいいっぱいになって作業が遅くなります。「CPU使用率100%」は「もう何も考えられませ~ん」という状態です。
棚が小さいと、成果物がしまえずあふれてしまい、これ以上作業ができません。これが「ストレージ不足」です。
以上のようなことが発生すると、途端に作業速度が遅くなるだけでなく、最悪の場合、突然ソフトが「わりい おれ死んだ」と言って落ちます(申し訳程度にエラーメッセージだけ吐いて死ぬ)。もしデータを途中保存してなかったら・・・?

そのため、制作する動画のレベルによっては、環境の見直しを検討してください。

②どんな動画を制作したい?

これが割と大事でして、たとえば「自主制作アニメを作りたい」という方にWindowsのビデオエディター(ツールについては後述します)はおすすめできません。何故ならツールによって得手不得手があるからです。
そのため、自分が作りたいものに合わせてツールをチョイスする必要があります。

③動画は制作し続けていきたい?

これもめちゃくちゃ大切でして、ツールによっては月額料金などの維持コストがかかります。スポット的に動画を作りたいのであれば無料のものを使った方が良いですし、仕事にしたいという方はお金をかけてでも良いソフトを導入すべきだと思います。
このあたりもぜひ考えてみてくださいませ。

02.おすすめ制作ツール

お待たせしました。おすすめの動画編集ソフトのご紹介です。
一応、こういう制作物に向いてるとか、おすすめレベル(★)とかを載っけてみましたが、マジで主観なのであしからず。人には人の乳酸菌。

◆ビデオエディター

手軽さ:★★★★★
コスト:★★★★★
機能性:★
向いている人:初心者、Windowsユーザー
向いている制作物:個人用、家庭用(ホームビデオなど)
Windows10のアプリ『フォト』についている機能。
Windows11では『フォト』が新バージョンになっているらしく、『フォト レガシ』というアプリで使用可能らしい。
標準搭載かつ無料なので今すぐ試せる手軽さが嬉しい。
機能としては、画像・動画素材のトリミング、テロップ挿入、BGM挿入、紙吹雪などの簡単なエフェクト挿入など、基本的なことは網羅しており、決して悪くはない。
故・Windowsムービーメーカー氏の意志を受け継いだソフトといえば分かりやすいだろうか。
ただ、凝ったことはできないので、あくまで初歩と考えていただければ。

◆Microsoft Clipchamp(マイクロソフト クリップチャンプ)

手軽さ:★★★★
コスト:★★★★
機能性:★★★
向いている人:初心者~中級者
向いている制作物:複数人が閲覧するもの(ウェディングムービー、YouTube動画など)
Windows11で標準搭載された編集ソフト。
Microsoftが買収したサービスだが、Macでも使用できるらしい。
もちろんWindows10でも起動可能。
同じ標準搭載ながら、先述のビデオエディターよりも遥かに機能の幅が広く、豊富なエフェクトやトランジション(場面切り替え)をワンクリックで組み込める。
大衆向けのAdobe Premiere Proという感じで、UIも分かりやすい。
一応、月1,500円程度の有料版が存在し、無料版では一部機能に制限があるが、それでも全然楽しく使用できるレベル。何より無料の機能だけ使っていれば「透かし」が入らないというのが超イイ(無料体験版だと容赦なく透かしの入るFilmoraなどよりもおすすめしたい点)。
多少、操作が難しい面もあると思うが、継続的に動画を作りたいという初心者には一番おすすめしたいツール。

◆AviUtl(エーブイアイユーティル)

手軽さ:★★★
コスト:★★★★★
機能性:★★★★
向いている人:初心者~上級者、根気よく学べるタイプの方
向いている制作物:いろいろ(ゲーム実況動画から歌ってみたMVまで)
正直、個人的に評価の難しい「問題児」だと思っているツール。
「歌ってみた」や「ゆっくり実況」などに造詣が深い方はご存知なのでは?
個人制作ソフトであり、開発スタートが1997年と長い歴史を持つ。
そのままでも映像制作は可能だが、「拡張編集プラグイン」という機能を用いて外部のプラグインを導入することで、より高度な機能を使用することができる。
ただし、外部プラグインを導入する関係上、そのPCと相性が悪ければ滅法重くなる。
エラーを吐いて落ちることは日常茶飯事。これで「途中保存」の大切さを学んだオタクも多いのではなかろうか。
また、これも個人的なイメージではあるが、操作のクセが強い。特にオブジェクトの座標指定や3D周りは難解で、直感的な操作を好むタイプにはやや不向きと思われる。
それでも、マスターすれば間違いなく制作できる動画の幅が広がるため、無料でレベルの高い動画編集にチャレンジしたいという方にはおすすめ。

◆Adobe Premiere Pro(アドビ プレミアプロ)

手軽さ:★★★
コスト:★★
機能性:★★★★★
向いている人:初心者~上級者、根気よく学べるタイプの方、映像制作を仕事にしたい方
向いている制作物:なんでも(特に複数の動画素材を繋ぎ合わせるタイプのもの)
「アドベ」ではなく「アドビ」。
Adobe社が提供しており、プロの現場でも使用されるソフトウェア。
年間プランでも月2,728 円というなかなかにお高い料金と引き換えに、「やりたいことはなんでもできる」レベルの性能を手に入れることが可能。テレビ番組のようなテロップ、めちゃくちゃカッコいいトランジション、対応フォーマットの幅広さ・・・まさに「プロ」仕様。さらにプラグインも導入できるので怖いものなしである。
もちろん、それなりに学習コストは高く、初心者に対するハードルは高め。
その代わり、ノウハウもかなり蓄積されており、使い方講座などはYouTubeにいくらでも転がっているため、チャレンジを開始するのはそこまで難しいことではない。
職種によってはスキルとして求められる場合もあるので、映像制作をビジネスとして考えている方にはかなりおすすめ。

◆Adobe After Effects(アドビ アフターエフェクト)

手軽さ:★★
コスト:★★
機能性:★★★★★
向いている人:初心者~上級者、根気よく学べるタイプの方、映像制作を仕事にしたい方
向いている制作物:なんでも(特にエフェクトやアニメーションを多用するタイプのもの)
同じくAdobe社提供の映像制作ソフト。
プレミアプロと操作性がやや異なり、ひとつの素材にたくさんのエフェクトをかけたり、アニメーション表現を加えたりするのが得意である。
YouTubeなどでよく見かけるシュールな自作アニメなどを思い浮かべていただければ。
こちらも年間プランで月2,728円と高コストだが、クオリティの高い映像が制作可能。
アニメーションなど複雑な動きに対応しているため、プレミアプロよりも学習コストはやや高めだが、こちらも使い方講座はたくさん転がっているので安心していただきたい。
なお、Adobeソフトは互換性があるため、プレミアプロで制作した素材をアフターエフェクトでさらに編集なんてことも可能である。同時に学んで損はない。
ちなみに、Creative CloudコンプリートプランというAdobeの福袋みたいなプランに加入すると、PhotoshopやIllustratorといったソフトまで使えて月6,000円程度で済む。個々で加入するより遥かにお得なので、ガチンコクリエイターを目指す方はそちらがおすすめ。

・・・ざっとこんなもんでしょう。
動画編集ソフトは他にも無数に存在しますが、触ったことがないので語れません。もしかするとまだ知らぬ激マブツールがあるかもしれませんが。それはご自身で見つけていただくということで。

03.さいごに

色々と書き殴ったせいで読みづらくなってしまいました。
ぜひご自分に合ったツールに触れてみてください。

「ツールは手元にあるけど何から始めればいいの?」という方は、YouTube等で使い方講座があればそれを観ながら操作してみてください。
なければ、たとえば「こんにちはという文字が上下左右に動くようにする」とか、簡単な目標を立ててトライしてみてください。

最初は小さな一歩でも、慣れると自分の身体のようにソフトが使えるようになって、ゆくゆくは作りたいものが作れるようになりますよ。

ぜひ頑張ってください!


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