中原陸/M&A会社経営

https://www.uniqueon.net/ 株式会社ユニコン 代表取締役、幼少…

中原陸/M&A会社経営

https://www.uniqueon.net/ 株式会社ユニコン 代表取締役、幼少期をイタリアで生活、現地アメリカンスクール出身。中小向け営業・FC開発・コンサル→MEBO、M&A事業立ち上げ→株式会社ユニコン創業

マガジン

  • M&Aその後を見てみる

    買収した後、買収した会社、された会社はどうなったのか?そのM&Aはうまくいっているのか?を見ていく。

  • 音楽マガジン

    好きな音楽を紹介する記事のマガジン

  • 数字で説明するM&A

    M&Aのいろんなことを数字で大小比較など、できるだけわかりやすく説明しています。

  • 7つの習慣分解

  • 小学校の私の子供でも理解できるように説明してみる

    小学校の私の子供でも理解できるようにM&Aの様々なことを説明した記事のマガジン。

記事一覧

「買いたい」と「買う」は別【M&A日記】

私のようなM&A会社に相談してこられる経営者は、私たちがある程度買収企業のM&A戦略を把握しているだろうと考えている。 確かに過去に買収してもらったことのある企業、お…

買収側の戦略は似たり寄ったり【M&A日記】

自社の買収候補企業を想定してみると、恐らく、同業、川上・川下の企業を想像されると思う。 M&Aの買収企業は同業者か、同じサプライチェーン内の川上・川下の企業か、異…

Yahoo!JAPANによるZOZO買収その後

2019年、国内のアパレルEC最大手のZOZOがYahoo!JAPANに買収された。 ZOZOは上場企業のため、TOB(株式公開買い付け)が行われ、152,952,900株(持ち株比率51%)が×2,620…

私のnoteをchatGTPに説明してもらった

中原陸の「note」サイトは、M&A(企業の合併・買収)に関する情報を豊富に提供しています。主なテーマとして、企業価値の評価方法、M&Aの成功戦略、買収後の統合管理などが…

CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)のススメ【M&A日記】

CVC=コーポレート・ベンチャー・キャピタル。 事業会社が組成したベンチャー・キャピタルのこと。 ・NTTドコモ・ベンチャーズ ・リクルートストラテジックパートナーズ …

会社の譲渡を考え始めたら準備していきたいこと【M&A日記】

会社の譲渡を今日決めて、明日から譲渡先を探すというのは出来れば避けたい。 準備によって多少なりと評価が変わったり、興味を持ってくれる会社が増えたりということがあ…

ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンを紹介したい

Jon Spencer Blues Explosion、通称ジョンスペ。 サマソニでヘッドライナーを務めたこともあるし、ロックを手広く聴いてる人なら知っているけど、メインストリームだけだと…

トリドールHD(丸亀製麺運営会社)によるZUND(ずんどう屋運営会社)の買収その後

2017年11月、トリドールホールディングスは「ずんどう屋」を運営する株式会社ZUNDの株式80%を取得した。 当時ずんどう屋は関西中心に国内33店舗、国外1店舗のラーメン店…

怪しいと思うところには買わせない【M&A日記】

朝日新聞デジタルが「M&A仲介の罠」というテーマで連載をしている。 うまくいかなかった事例を踏まえて、仲介会社のやり方について、問題を指摘する内容。 M&A業界が急成…

上場とM&A、M&Aの相手などで株価が大きく変わってくる理由

結論としては、買う側の目的と考え方が異なるから。 当たり前か。。 どの立場にしても、それが投資になるということは同じ。 なのでリターンを期待する。 期待するリター…

「凄いなぁ」と思ってしまったらそこで試合終了ですよ

書籍のご紹介から。 とても面白かった。 ユニコンを創業して約2年、今後どのようなことにチャレンジしていこうかを考えることが多い日々。 選択肢を考える上での知識を与…

「経営相談」について私なりの定義【M&A日記】

M&Aの仕事をするならば経営相談に乗れたほうが良い。 経営相談に乗るというのは具体的に何をすることか。 私の中では、優先順位付けのお手伝いをすることだと考えている。…

M&Aの仕事を一緒にやりませんか?

採用募集ではなく。 私の経験上、こういう人は結果を出せる可能性が高いという説がある。 未経験でもM&Aノウハウについてはお伝えできるので、連携しませんか?という趣旨…

独立して初の取材、伝えたかったこと【M&A日記】

当社はM&A会社として、特に業種を限定することなくお手伝いしているが、強みは?と聞かれれば、飲食業と答える。 私が担当してきた企業で言えば、半数程度が飲食業だ。 飲…

一円と一円のモノは同じじゃない【M&A日記】

時価100万円の不動産と現金100万円は同じだろうか。 同じという人と同じじゃないという人がいる。 どちらが正解ということではなく、人によって捉え方が異なるということ…

決めるのは、デューデリの弁護士でも会計士でもない【M&A日記】

会社を譲渡する相手が決まると、譲渡契約を締結する前に買収監査=デューデリジェンスを行う。 通常モノの売買をするときは、条件が定まれば売買契約を締結して完了だが、…

「買いたい」と「買う」は別【M&A日記】

私のようなM&A会社に相談してこられる経営者は、私たちがある程度買収企業のM&A戦略を把握しているだろうと考えている。 確かに過去に買収してもらったことのある企業、お会いしたことのある企業、上場していてIRでM&A戦略を発表している企業など、それ相応の数は把握している。 なので、譲渡のご相談を頂ければ、「株式会社〇×が興味を持ちそうだな」ということは頭に浮かぶ。 しかし、ではそういう会社が買収するかというと、そうでもない。 買収する側としては、いろいろな要件でもってして買

買収側の戦略は似たり寄ったり【M&A日記】

自社の買収候補企業を想定してみると、恐らく、同業、川上・川下の企業を想像されると思う。 M&Aの買収企業は同業者か、同じサプライチェーン内の川上・川下の企業か、異業種かの3分類に分けられる。 優先順位をつけようとすると、自社のことを最もよく分かってくれそうとか、より自社を成長させてくれそう、という理由で概ね同業者もしくは川上・川下の企業が先行する。 そこでじゃあ同業者からアプローチしてみようか、ということで同業者の中で有望な5社ぐらいを選択して、そこに提案に行ってみるとす

Yahoo!JAPANによるZOZO買収その後

2019年、国内のアパレルEC最大手のZOZOがYahoo!JAPANに買収された。 ZOZOは上場企業のため、TOB(株式公開買い付け)が行われ、152,952,900株(持ち株比率51%)が×2,620円≒4,007億円で取得され、ZOZOはYahoo!JAPANの連結子会社となった。 この買収の成否を財務的リターンという観点で評価するのはとても簡単。 51%で約4,007億円。 そしてZOZOの今日現在の時価総額は約1兆800億円、内51%は約5,500億円。 5年

私のnoteをchatGTPに説明してもらった

中原陸の「note」サイトは、M&A(企業の合併・買収)に関する情報を豊富に提供しています。主なテーマとして、企業価値の評価方法、M&Aの成功戦略、買収後の統合管理などが取り上げられています。彼の投稿は、実務に基づいた具体的なアドバイスや事例分析を含み、初心者にも理解しやすいように配慮されています。また、個人的な経験や考えも交えながら、経営者向けに実践的かつ有益な情報が発信されています。 具体的な内容は以下の通りです: 1. **企業価値の評価**: - 中小企業の

CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)のススメ【M&A日記】

CVC=コーポレート・ベンチャー・キャピタル。 事業会社が組成したベンチャー・キャピタルのこと。 ・NTTドコモ・ベンチャーズ ・リクルートストラテジックパートナーズ ・コロプラネクスト CVCの一例、テック分野や大企業に多い。 企業の買収、企業への投資には以下2つの目的がある。 ・財務的リターン ・戦略的リターン 財務的リターンは分かりやすく、金銭的な見返りのこと。 10億円投資したなら、それが例えば20億円になることを期待する。 一方で戦略的リターンは、その買収に

会社の譲渡を考え始めたら準備していきたいこと【M&A日記】

会社の譲渡を今日決めて、明日から譲渡先を探すというのは出来れば避けたい。 準備によって多少なりと評価が変わったり、興味を持ってくれる会社が増えたりということがあり得る。 目的にもよるが、1〜3年ぐらいの準備期間があると結果は変わってくる可能性が高い。 注意点としては、会社を譲渡するというのはあくまで相手ありきの話。 自分の準備が整っていたとしても外部環境が悪いと、それはそれで期待する結果を得られなくなってしまう。 とはいえ将来の予測はできないので、外部環境に関しては結局運に

ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンを紹介したい

Jon Spencer Blues Explosion、通称ジョンスペ。 サマソニでヘッドライナーを務めたこともあるし、ロックを手広く聴いてる人なら知っているけど、メインストリームだけだと丁度聞き逃す位置にいたような人達。 ギター・ギター・ドラムという独特なスリーピース編成。 グラミー賞を受賞しているホワイトストライプス(ギター・ドラムのツーピースバンド)はきっとジョンスペの影響を受けてる。知らんけど。 ジャンルにはめるのが難しい人たち。 ガレージロックとかそんな感じかと

トリドールHD(丸亀製麺運営会社)によるZUND(ずんどう屋運営会社)の買収その後

2017年11月、トリドールホールディングスは「ずんどう屋」を運営する株式会社ZUNDの株式80%を取得した。 当時ずんどう屋は関西中心に国内33店舗、国外1店舗のラーメン店を展開。 年間5店舗前後を出店し、堅調に成長していた。 買収から7年弱が経ち、M&Aその後を踏まえてM&A自体の評価を考えてみる。 まずは定量情報の比較から。 【買収時点(2017年11月)→2024年3月末】 店舗数:34店舗→87店舗(約2.5倍) 年商:約36億円→約89億円(約2.5倍) 買

怪しいと思うところには買わせない【M&A日記】

朝日新聞デジタルが「M&A仲介の罠」というテーマで連載をしている。 うまくいかなかった事例を踏まえて、仲介会社のやり方について、問題を指摘する内容。 M&A業界が急成長してきている中で、昨今メディアによって特定の会社や業界全体について、問題指摘されることが増えてきた。 実際に取り上げられているのは恐らく氷山の一角なので、今後もそういうのは増えるのではないか。 実際、問題の少なくない業界ではある。 業界大手企業主導で業界団体が数年前に立ち上がり、品質改善を目指すということだ

上場とM&A、M&Aの相手などで株価が大きく変わってくる理由

結論としては、買う側の目的と考え方が異なるから。 当たり前か。。 どの立場にしても、それが投資になるということは同じ。 なのでリターンを期待する。 期待するリターンの時間軸、大小などによって、株価の考え方は変わってくる。 上場の場合、市場に流通させた株式は転売されることが前提。 なので、株価変動への期待に対して値段がつけられる。 買収した企業をより高値で手放すことで利益を生み出すのが投資目的である、M&AにおけるPEファンドの立ち位置と似ている。 但し、上場株式市場での

「凄いなぁ」と思ってしまったらそこで試合終了ですよ

書籍のご紹介から。 とても面白かった。 ユニコンを創業して約2年、今後どのようなことにチャレンジしていこうかを考えることが多い日々。 選択肢を考える上での知識を与えてもらった。 本の著者は、東大→ゴールドマンサックス、金利トレーダーという仕事で16年活躍された田内学さんという方。 お金について考え続けてきた方が、「お金とは」の説明を通じて社会の仕組みを分解してくれている内容。 なるほどと思う内容が多いと思うので、是非気になる方は読んでみてほしい。 今回書きたかったのはこ

「経営相談」について私なりの定義【M&A日記】

M&Aの仕事をするならば経営相談に乗れたほうが良い。 経営相談に乗るというのは具体的に何をすることか。 私の中では、優先順位付けのお手伝いをすることだと考えている。 相談されるということは何かしら課題があるということ。 多くの課題には一つ以上の対策がある。 M&Aに関連する一般的な課題で言うと、後継者不在。 後継者不在という経営課題に対して、当社はM&Aという選択肢の実現を支援するが、選択肢がM&Aしかないのかというとそんなことはない。 社内から後継者候補を選別すること

M&Aの仕事を一緒にやりませんか?

採用募集ではなく。 私の経験上、こういう人は結果を出せる可能性が高いという説がある。 未経験でもM&Aノウハウについてはお伝えできるので、連携しませんか?という趣旨。 私が思う、M&A仲介やFA業務で結果を出せるのは、現業において中堅中小企業経営者を相手とする仕事をしていて、そこで経営者からの信頼を得ることができている方。 具体的な判断基準で言えば、 お客様からお客様の紹介を受けることが少なくない コンサルや研修など、仕事の評価が担当者個人に依ってくるような仕事をされ

独立して初の取材、伝えたかったこと【M&A日記】

当社はM&A会社として、特に業種を限定することなくお手伝いしているが、強みは?と聞かれれば、飲食業と答える。 私が担当してきた企業で言えば、半数程度が飲食業だ。 飲食業の経営者が読む「月刊食堂」という業界媒体があり、そこで取材を受け、先日4月22日に発売されたので、良かったら是非読んでほしい。 月刊食堂2024年5月号 ・理想の売却を実現するために 企業価値の上げかた5カ条【解説篇】  Guide (株)ユニコン 代表取締役 照井久雄氏 ・『財務こそが自社の強みを磨く基

一円と一円のモノは同じじゃない【M&A日記】

時価100万円の不動産と現金100万円は同じだろうか。 同じという人と同じじゃないという人がいる。 どちらが正解ということではなく、人によって捉え方が異なるということ。 M&Aでは、とても大きな金額を扱うことになるので、売主や買主がこれをどのように解釈しているかを理解しておくことは大事。 例えば株式を1億円で譲渡したとする。 税率は20%、その他控除できるものが無いとすると、手残りは8000万円になる。 売主は、対象会社で時価1000万円の自宅を所有していたので、M&A

決めるのは、デューデリの弁護士でも会計士でもない【M&A日記】

会社を譲渡する相手が決まると、譲渡契約を締結する前に買収監査=デューデリジェンスを行う。 通常モノの売買をするときは、条件が定まれば売買契約を締結して完了だが、M&Aの場合はその前にデューデリジェンスというステップを踏む。 会社には、特に中小企業には様々な問題があることが普通。 デューデリジェンスではこれらの問題を明らかにする。 事前の検討段階においてはなかなか見つけるのが難しかったり、そこまでコストをかけて調べることが難しかったりするので、条件が定まって買収意向が明確に