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カードの不正請求でみた、夫の本性


※タイトルからスカッと系やら復讐系やらと思われた方は、そっと画面を閉じてください。ただの夫ののろけ(?)話です。



つい先日、夫がスマホ画面をひょいと見せて、尋ねてきた。

「これ、みーちゃん?」

なになに?と覗き込むと、カード引き落としの内訳画面だった。


『S化粧品 19,800円  2023/09/14』



夫が買うはずのない、有名化粧品メーカーが表示されている。

「ふぇっ?!え、なんこれ?!え、私じゃないよ!買ってないよ!」

驚きのあまり、変な声が出てしまう。
結婚してからというもの、コスメにはコスパの良さを重視している私が、S社のブランド化粧品など買うはずがない。

「あれー、違うか。じゃあ不正請求ぽいな」

不正請求、という言葉に更にあわあわする私をしり目に、冷静にカスタマーセンターへの連絡先を確認しだす夫。

なぜこの人はこんなに冷静なのだろうか。

「いつ気づいたの?」
「今日の昼休憩に、なんか請求額高いなぁって…みーちゃんかなと思ってた」
「じゃあ、昼からずっと、私が夫君のカードで買い物したのかと疑ってたの?」

きょとんとした顔で、夫はすぐに答えた。


「疑ったというか、みーちゃんが買ったのなら別に問題ないよ。」

言い終わると、「まさかの不正請求のほうかー、めんどくさいなあ」とつぶやきつつ、問い合わせメールを打つ夫に、私は驚きで震えていた。

妻が夫のカードを勝手に使うのは、普通は問題ではないのか?
しかも千円や二千円でなく二万円だなんて、かなりのインパクトだ。

もちろん、夫のカードで買い物をするのが普通の家庭もあるだろうけれど、我が家ではそんなことあり得ない。と思っていた。

だが、しかし……

妻が夫のカードで2万円の化粧品を買っても許される世界が、まさか我が家に存在したとは。

夫の真意はわからないのだけれど、私の買い物の仕方を信頼してくれている、ということなのだろうか。

私も私で、「なんか変なサイトでも見たんじゃ」とか「別の女にカード使われたんじゃ」とか、いじりはしたけど夫に疑念はわかなかった。

ある意味、夫婦ともに信頼しあってるってこと、なのか?

普段、ネットで買い物もしなければ、カード払いもほとんどしない現金派の夫に起きたカード不正請求事件。これを書いている現在、まだ解決していなかったりする。

とにもかくにも、カード会社は、夫の心の曇りをすぐにとってあげてほしい。

そして、戻ってきたお金で2万円分の何かを私に買って欲しい……!

とりあえず、今は冬用のでっかいテントが欲しいです。うん。2万じゃ全然足りない。

怒るだろうな。夫のカードで15万円のテント買ったら。

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