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本当は怖い⁉夏目漱石の「こころ」②【仲川光🌸日本文学入門①近代文学】 


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前回に引き続き、夏目漱石の代表作、「こころ」を取り上げます。

僭越ながら、「本当は怖い夏目漱石の『こころ』」という題をつけさせていただきました。

原作へのリスペクトはありつつ、私なりの解釈として、登場人物の「K」と「先生」の心情について、迫っていきたいと思います。

本当は怖い「こころ」って?

その意味は、記事内にて!


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夏目漱石 「こころ」

恋と死――人間の心に秘められた闇を描く青春恋愛小説

夏目漱石(1867~1916)

江戸(東京都)生まれ。本名、夏目金之助。
大学時代に正岡子規と出会ったことがきっかけで文学を志す。
東京帝国大学(現東京大学)卒。
松山中学、熊本の第五高等学校教師などを務めた後、イギリスへ国費留学。
帰国後は、東大講師等の教職に従事し、在職中にデビュー作『吾輩は猫である』を発表。
その後、朝日新聞社に入社し、様々な新聞小説を掲載した。
代表作品:『吾輩は猫である』『坊ちゃん』『三四郎』『それから』など


【書き出し】

私はその人を常に先生と呼んでいた。
だから此処でもただ先生と書くだけでは本名は打ち明けない。
それは世間を憚かる遠慮というよりも、その方が私にとって自然だからである。
私はその人の記憶を呼び起すごとに、すぐ「先生」といいたくなる。
筆を執っても心持は同じ事である。
よそよそしい頭文字などはとても使う気にならない。


※あらすじは第一回記事をご参照ください!↓↓


・本当は怖い「こころ」の「先生」⁉

「人間を愛し得る人、愛せずにはいられない人、それでいて自分の懐に入ろうとするものを、手を広げて抱き締める事のできない人、ーーこれが先生であった。」

夏目漱石『こころ』より

「先生」は、「こころ」の本編内では、「過去に影を背負っていて、人に心を開くことの少ない、訳アリな人だけれど、どうにも憎めない人」という雰囲気で表現されています。

そして、先生自身も、自分のことを「私のようなものが世の中へ出て、口を利いては済まない」と言っています。

一見普通の教養人なのに、「先生」本人すら、自分の存在を否定するような人格とは……。

果たして、先生の内面に、本当に何か問題があるのでしょうか?

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