中土井 僚(なかどい りょう)

オーセンティックワークス株式会社代表取締役「心の声を聴く知恵が当たり前になる社会にする…

中土井 僚(なかどい りょう)

オーセンティックワークス株式会社代表取締役「心の声を聴く知恵が当たり前になる社会にする」をモットーとしてリーダーシップ開発、組織開発に20年以上携わり、U理論、成人発達理論に関する啓もう・実践活動をやっています。https://www.authentic-a.com/

最近の記事

本日(5/17)19:30から開催されます開催のIFS(内的家族システム)をテーマに訳者と対談するイベントですが約260名というビッグイベントになりました!まだ、申し込めますのでぜひ滑り込みを! http://ptix.at/aaRHsX

    • 【代官山蔦屋書店にて開催!『「人の器」を測るとはどういうことか』刊行記念 監訳者 中土井 僚 「成人発達からはじまる自分自身を探る旅」】

      5月30日(木)19時より、代官山蔦屋書店様にて『器本』刊行記念トークイベントを開催させていただく運びとなりました。 成人発達理論と人材育成・組織開発実践をテーマとする本書をさらに深く掘り下げるべく、以下のテーマでお話させていただきます。 ———— ・成人発達理論の意義や魅力は何か? ・「人の器」について考えることで、自分自身のどんな新たな発見が可能になるのか? ・他者を「裁く」のではなく「触れる」ための測定とは? ・監訳者として読者に伝えたいこと ———— 既にお読みい

      • YES,Andアプローチの「本質」とは

        最近多くの企業様から、新プロジェクトを立ち上げたものの、いま一つ手ごたえがなかったり、方向性を間違えているのではとあの手この手を尽くしてもなかなか結果が出ず、五里霧中の状態である…というお悩みを聞くことが増えてきたように思います。 これから先の時代、何らかの計画を進めていくのに従来のやりかたが通用しないのだとしたら、私たちが着目すべきポイントはどこにあるのでしょうか。 私は、それは 「進んでいけば、いつか目標達成できる」 「正しい道には手ごたえがある」 「正しい道が必

        • 『人の器』を測るとはどういうことか?

          監訳として携わらせていただいた「『人の器』を測るとはどういうことか?」(オットー・ラスキー (著), 加藤 洋平 (翻訳), 中土井 僚 (監訳) ) ( https://amzn.to/49ilPCx ) は、2月下旬に出版されて3週間で重版が決まり、多くの方が手に取ってくださっていることを有難く思っております。 本書は成人発達理論と人材育成・組織開発実践をテーマとしています。 発売前から多くの反響をいただき、「人の器を測る」というタイトルを巡っては様々なお声を頂戴しまし

        本日(5/17)19:30から開催されます開催のIFS(内的家族システム)をテーマに訳者と対談するイベントですが約260名というビッグイベントになりました!まだ、申し込めますのでぜひ滑り込みを! http://ptix.at/aaRHsX

          5月18日(土) 東京・日比谷にてSOUNDカードを活用した「公民共創」プロセス体験セミナーを開催します

          5月18日に、公民共創サードプレイス推進機構 主催で開催される『公民共創』に興味のある行政・企業のご担当者様向けセミナー「対話で創る私たちの未来」に、弊社オーセンテイックワークスが共催させて頂く事となりました。 SOUNDコーチ養成講座卒業生であり、SOUNDカードを数多くの現場で活用してくださっている青森大学教授 佐藤淳さんと、公民共創サードプレイス推進機構 代表理事 森田孝さんによる講演・事例共有に加え、当日はSOUNDカード体験の時間もございます。多様な視点が交錯し、

          5月18日(土) 東京・日比谷にてSOUNDカードを活用した「公民共創」プロセス体験セミナーを開催します

          成人発達理論の光と影

          「『 人の器』を測るとはどういうことか」の出版から5週間ほど経ち、また大変ありがたいことに重版も決定いたしました。おかげさまで本書の反響は大きく「人の器」への関心が様々なところで見受けられるのがひしひしと伝わってきます。 一方で、「人の器を測る」ということに対して心理的抵抗感を示されている方も多いようです。私はこれは、とても自然な反応ではないかと思っています。 私自身、成人発達理論について7年間ほど独学で学んでいますが、 学べば学ぶほど、この領域がいかに深く広いものであるかを

          NVCが拓く新しい「可能性」とは?

          私たちは問題に遭遇すると、しばしばフラストレーションに苛まれ、それを厄介な障害として扱ってしまう傾向があります。 腫れ物扱いされやすい問題ですが、実はとても大きな価値が内在しています。 それは、問題があるからこそ、私たちの対処能力を向上させたり、力を結集させ、共に困難と向き合う同志としての絆を育てるきっかけを提供したりします。 つまり、「必要は発明の母」という言葉が示すように、時に問題は私たちを次のステージへと引き上げてくれる側面があるのです。 しかし、私たちの能力や資源を

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          なぜ、いま、発達指向型組織でなくてはならないのか?

          「強くなければ生きていけない。 優しくなければ生きていく資格がない」 この言葉は、米国人作家 レイモンド・チャンドラーの小説の一節ですが、こと組織運営の現場において強さと優しさは時に両極に振れやすい問題になりがちだと見えています。 強さに振れすぎた会社はブラック企業だと言われ、一方で優しさに振れすぎた企業はホワイトすぎる企業と言われて、いずれもZ世代に見放されているように思います。 更に言うなら、ブラック企業では難易度の高い「無理ゲー」と評されるほどの状況に管理職が疲弊して

          なぜ、いま、発達指向型組織でなくてはならないのか?

          成人発達段階の違いが生み出す多様性とは?-発達段階の違いという多様性-

          1.成人発達段階の違いが生み出す多様性とは? ◇その3 発達段階の違いという多様性 前回の投稿から時間が空きましたが、本テーマも今回が最後となります。 前回は、価値観の違いと成人発達理論における発達段階の違いについてを以下の通りご紹介しました。 ・価値観の違いは「分かり合えない」ことに対して合意出来る、というところまで到達できる可能性がある・発達段階の違いは「通じ合える余地(土壌)がない」、「話し合える余地(土壌)がない」という感覚から為す術なく、分裂や、場合によっては

          成人発達段階の違いが生み出す多様性とは?-発達段階の違いという多様性-

          人の器を測ることを巡って向き合ってみませんか?

          監訳にて携わらせていただいた「『人の器』を測るとはどういうことか」が出版されて1週間が経過します。 オットー・ラスキー博士による本書は、成人発達理論の思想的枠組みを理解するための土台となるだけでなく、それを実際の現場で生かしていくための道筋を示したものとなっております。 ★書籍ご購入はこちらから 発売前よりいろんなお声をいただいておりますが、やはり「人の器を測る」というタイトルを巡って、様々な反応を頂いております。 先日、Facebookにて書籍完成に関する投稿をさせてい

          人の器を測ることを巡って向き合ってみませんか?

          成人発達段階の違いが生み出す多様性とは?-価値観の違いと発達段階の違い-

          1.成人発達段階の違いが生み出す多様性とは? ◇その2 価値観の違いと発達段階の違い 前回の記事では、複雑性の高まりによる現代社会の根本的なジレンマとして「複雑性のど真ん中であればあるほど、協働は欠かせないものになるにも関わらず、複雑性のど真ん中であればあるほど、社会的複雑性が高くなっていき協働の難易度が高まり続けることになる」ということについてご紹介しました。 「多様性を認めることは鍛錬が必要」ともお伝えしましたが、同様に「価値観の違い」を認めることも、とても大変なこと

          成人発達段階の違いが生み出す多様性とは?-価値観の違いと発達段階の違い-

          「SOUNDカード」活用の様子が滋賀県栗東市のYouTubeで紹介されました!

          滋賀県栗東市議会で、先月1月31日に行われた市民の皆さんとの意見交換会で「SOUNDカード」が活用された様子が栗東市のYouTube「栗東かわら版」で紹介されています。 ※映像は約8分頃から始まります。 「語ろう!『私が思う 子育てしやすいまち』」というテーマのもと、市議会議員の皆さんと市民参加者の皆さんがSOUNDカードを使って和やかな雰囲気の中で対話を行っている様子を取り上げていただいております。 そのSOUNDカードの体験ができる「SOUNDコーチ養成講座 イント

          「SOUNDカード」活用の様子が滋賀県栗東市のYouTubeで紹介されました!

          生成AIに期待するのはアウトプットの生成ではない!?

          ChatGPTが登場して1年が経ちますが、文字通り加速度的な勢いで 生成AIの世界は拡大していっているのを肌身で感じます。 様々な革新が文字通り世界中で行われているのはわかるものの、生成AIが出力するアウトプットのクオリティがそんなに高いとも思えず、利用を断念しているという方も多いのではないでしょうか。 私自身、GPTが登場していろんな形で利用していたものの、数か月くらい利用頻度が下がっていました。 理由はシンプルで、結局のところ、GPTが出力してくれるアウトプットに対して手

          生成AIに期待するのはアウトプットの生成ではない!?

          成人発達段階の違いが生み出す多様性とは?-複雑性が引き起こすもの-

          1.成人発達段階の違いが生み出す多様性とは? 皆さんは日々どんなときに「多様性」に直面しているという実感を持ちますか? というのも、弊社の講座卒業生の方々と共に立ち上げた「発達指向型組織を自社で実現する」ことをテーマにした研究会にて、先日そのメンバーの皆さんと、価値観による多様性と、ロバート・キーガン教授による成人発達理論における発達段階による多様性のそれぞれの違いについて議論する機会がありました。 この議論を通して自分の中で明確になったことは、価値観の違いは「分かり合え

          成人発達段階の違いが生み出す多様性とは?-複雑性が引き起こすもの-

          【「良かれと思って」に潜むワナ】

          パワハラ、カスハラ、セクハラ、ソーハラ。 様々なハラスメントに対して世間では非常にセンシティブになっていると思いますが、『その言動がハラスメントか否かは受け取り手がどう思うかで決まる』と言われると、正直『面倒くさいなあ』とか、『そんなに目くじらを立てる話かなあ』と思わず言いたくなってしまうことはないでしょうか。私自身もこれまでの失敗を教訓に、注意深いコミュニケーションを心掛けていますが、相手のために言ったつもりのことがハラスメントと受け取られる不安と、逆に気を使いすぎて本当の

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          U理論に出会って20年目。U理論入門出版から10周年からの新しい物語

          U理論に出会ったのは2005年で、U理論入門が出版されたのは2014年のちょうど今ごろです。 20年目と10周年という月日の速さに驚かされます。 とはいえ、私は7年前くらいから人前でU理論を話すことは辞めており、他のメンバーに譲らせてもらっていました。 ずっと私の中で、U理論そのものをご紹介することは封印させてもらっていたのですが、仲間の後押しもあり、今年から全6回シリーズで、U理論をご紹介してさせていただくセミナーをやらせていただいています。 6つのテーマを順にやらせてい

          U理論に出会って20年目。U理論入門出版から10周年からの新しい物語