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【第31回】人生を振り返る【社会人-ライブハウス勤務⑥】

12日ぶりの人生振り返り。
最近頻度が上がってますね。
この記事を書き始めてから2年3ヶ月ほど経ってようやく現在に追いつく目処が立った気がします。

前回は研修を終え行ったこともなかった高円寺ギアに異動になり、そこでいろいろ足掻いていたという話。
高円寺ギアにいた時代に個人的に大きな出来事がいくつかあったのですが、今回はレコーディングをやり始めたことについて。

レコーディングにはもともと興味があったのですが、ちゃんと勉強する機会というのはその時までありませんでした。
ですが当時の系列にはスタジオ屋根裏というレコーディングもできる音楽スタジオがあり、PA(ライブハウスの音響担当)の中でレコーディングをやっている人が何人かいたのです。
高円寺ギアに異動になってしばらく足掻いたあと多少落ち着いて店の成績も上向いた頃に、今ならレコーディングを勉強する余裕があるんじゃないか、と思い上司に相談。
その後社内のレコーディング主任的な人にも相談してレコーディングを教えてもらうことになります。

最初は無給の見学から始まり、作業をある程度覚えるとアシスタントとして少し時給が出る、アシスタントがだいぶできるようになってきたらミックスも教えてもらう、という感じで教わりました。
ざっくりと書きましたが当時はけっこう苦労した記憶があります。
覚えることがたくさんあって、研修も別店舗で働いている人間がお互い予定が合う日じゃないとできないし、そもそもそこにレコーディング予約が入らないと研修もできないのでなんとか時間を作って結局半年から一年くらいかけて研修をしてもらったような気がします。

ちなみに当時のレコーディングスタジオの状況としては、Pro Toolsが業界標準になって数年経った、くらいの時期です。
もちろんエンジニア歴の長い人でオープンリールとかアナログのレコーディングの経験もある人がいたけどそういう人もほぼほぼPro Toolsに移行した後という感じ。
なので僕は最初からPro Toolsでレコーディングを勉強しました。(たしかPro Toolsのバージョンが6だった気がする)

このレコーディング研修をしてくれた師匠的なエンジニアの方は経験豊富で教え方がうまくてすごく影響を受けました。
僕は音響の専門を出たり特別勉強をしたりしたわけじゃなくてライブハウスの現場で仕事を覚えたのでけっこう抜けている知識があったんですが、このレコーディング研修の時期にだいぶ補完できた気がします。
そしてこの師匠がよく言っていたことがあって、「音響エンジニアはセンスが良いとか悪いとか評価されることが多いが、本当の意味でセンスが問われるのは基礎ができてから、そして基礎は訓練すればたいていの人間に身に付くことだが基礎もできてないのにセンスのせいにする人が多すぎる」というようなこと。
これはこの師匠にロジカルに教わるようになって本当にそうだなと実感しました。
僕も自分にセンスがあるかどうかはわからないけどとりあえず基礎を身につけようと思ってがんばった記憶があります。

そうするとしばらく研修を続けるうちにPAをするときの感覚も変わってきてバンドからも同僚からも音の評判が良くなっていきました。
当時はPAさせてもらえる機会も増えていて毎日試行錯誤して楽しかった記憶があります。(店舗の成績も少しずつ上向いていたこともあり)

レコーディングは個人でもやり始めて仲良くなったバンドのデモを録ったりもしてました。
研修がそんなに進んでなかった頃から始めてしまったので最初は評判が良くなかったりもしましたがこれもだんだん評判良くなってしばらくすると個人でやってるわりにはけっこう良い評価をされていた気がします。

ここまでくると順風満帆にも思える高円寺ギア時代ですが、実は苦労していた住居問題、通勤問題について次回書いていきたいと思います。

というわけで今日はここまで。

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