ナカエる

時代小説家 中得一美のオフィシャルブログです。 作品紹介や近況などを投稿しています。 …

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時代小説家 中得一美のオフィシャルブログです。 作品紹介や近況などを投稿しています。 どうぞよろしくお願いします。 ☆作品一覧☆ 「嫁の心得」「嫁の家出」「嫁の甲斐性」

最近の記事

【1分間小説】寿命

いつの頃からか私は、人の寿命が見えるようになった。 きっかけは、父が集中治療室へ運ばれた時だった。 「父、危篤―」の報を受け、私が慌てて、病院へ駆けつけると、医者が神妙な面持ちで、「今夜が山場です」と言った。 そして、様々な機器で繋がれている父のベッドサイドへ案内されると、 そこに、 「三年」という文字がゆらゆらと揺らめいていたのだ。 私は何か見間違えたのか?と思い目を瞬かせたが、 いくら目をぱちぱちさせても、その文字が消える事なく、 頭の所と足の所で、やはりちゃんと

    • 物書きどもが夢のあと~「落下の解剖学」

      「悪は存在しない」を観終わったあと、続けて、この映画も観てきました。 「落下の解剖学」です。 けれど、この映画、やたらと賞を取りまくっておりますが、果たして、意味分かる人、いるのかな・・・?と思ってしまいました。(;´∀`) ※ネタバレ注意です。 正直に言うと、この映画、観終わった後に、一体、何を言っているのか、 さっぱり意味が分かりませんでした・・・。(;´∀`) 「これは、事故か、自殺か、殺人か―」とあるので、 単なる犯人捜しかとも思ったですが、どうやらそんな事も

      • 「悪は存在しない」

        第80回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞した、 濱口竜介監督の映画を観て来た。 私は、勉強不足でこの監督の事を知らなかったのだが、知人が、「ぜひとも見ておくべきだ」というので、上映最終日に慌てて見に行ってきた。 ラスト30分が素晴らしい!という事だったのだが、 正直、この30分が分からなかった。 観終わってもよく分からず、誰かに聞いてみたいくらいだった。 というのも、このラスト、コマを少し、つまんだだろ?と思ってしまったのだ。 だから、分かりにく

        • 「はじめましてからはじめよう」

          毎月、地元の南海日日新聞社様にて、エッセイを書かせていただいています。 今回は、四年前にUターンした時から感じていた、「島人(しまっちゅ)とは何か?」ということで考えてみました。 良ければ、どうぞお読みください。(*´ω`*) 「はじめましてからはじめよう」  GWに帰省して思った事がある。それは、島外から来た人がとても多いという事だ。九州はもちろん、関西、関東、果ては北海道からという方もおり、まさしく全国津々浦々から集まっている。  4年前にUターンした時からそれを

        【1分間小説】寿命

          「ありふれた教室」

          先日、「ありふれた教室」という映画を観て来た。 ※ネタバレ注意 舞台は、ドイツのとある中学校。 新任教師カーラが、校内で起きている盗難事件で、 疑われている自分の生徒を守るために、 職員室で動画を撮影していると、犯人とおぼしき人物が映るが、 やがてそれが波紋を呼んでいくというストーリーだ。 これを見ていて、つくづく思ったことは、 人は相手を守ろうとするあまりに、はっきり言わない事で、 自分の身を滅ぼしてしまうんだなぁ・・・と言う事だ。 カーラは生徒思いのいい先生なの

          「ありふれた教室」

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          初めて作ったAI動画

          初めて、AI動画を作りました。 まだ、コツがつかめていません。とりあえず、記念にアップしておきますね。 ちなみに、たった3行しかテキスト打ち込んでいません。 なのに、勝手に最後まで作ってくれました。 しかも、なんとなく丸く収める感じで…。 AIって、ポジティブなんですね〜…😅 すんません、ガチャガチャうるさい動画です。

          初めて作ったAI動画

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          「誰にでもある?淡い思い出」

          こんにちは。 ナカエるです。 私が、月に一回、地元の南海日日新聞社さんに寄稿しております、 「紬エッセイ」が今朝の新聞に載りましたので、紹介いたします。 ⇩南海日日新聞社さんは、コチラから。 私が今回、選んだテーマは、「パストライブス」です。 観た方もいらっしゃると思いますが、 〝初恋の淡い思い出〟の事を書きました。 どうぞご笑覧ください。(^^;) 「誰にでもある?淡い思い出」                                           

          「誰にでもある?淡い思い出」

          吉原はこんな所でございまスタ 3

          さして見るもののなかった吉原ですが、とうとう出口に差し掛かってしまいました。 すると、その手前に吉原神社が建っておりました。 この神社は、かつて遊廓にあった5つの神社と吉原弁財天を合祀した神社で、入り口に、逢初桜という看板が立っていました。 ※申し訳ない。ここからは、少しセンシティヴな内容となりますので、 有料にさせていただきます。ご了承ください。

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          吉原はこんな所でございまスタ 3

          吉原はこんな所でございまスタ 2

          さて、見返り柳も見終わって、いよいよ吉原に入って行きます。 男性たちが、衣紋(着物の後ろ襟のところ)を整えてから入ったと言われる、衣紋坂を下ると、すぐ五十間道の曲がりくねった道になります。 なぜ曲がりくねっているかと言うと、吉原に入る所を見られたくないから、 と言われています。 やはり、顔を隠して、身分も隠して、入りたいもののようです。 そこを抜けると、吉原大門につきます。 けれど、ここに立つと、まっすぐ向こうに、吉原のどんづまり、 水道尻が見えるのです。 ※申し

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          吉原はこんな所でございまスタ 2

          吉原はこんな所でございまスタ…

          これは、私が吉原で体験した、少し不思議なお話です。 よろしかったら、ご笑覧ください。 ⇩ 吉原をテーマに本を書くのに、実際に足を運ばないと言うのもどうだろう?と思い、原稿を書く前に、一度、吉原へ行ってみた事がありました。 事前になんの情報も入れてなかったので、行ってみてびっくり! やはり、一見は百聞にしかず、ですね。 いつも取材に行くとそう思います。 実際に目で見て確かめて見ないことには、イメージも何もつかないですよね。 今回もそんな事を、思わされてしまいました。

          吉原はこんな所でございまスタ…

          「駅弁を食べるタイミング」

          私事ながら・・・。 現在、故郷の「南海日日新聞社」様にて、定期的に、「紬エッセイ」というものを書かせていただいております。 「南海日日新聞」は、私の地元の奄美大島を中心に発行されている新聞で、 主に地域の話題を中心に記事が掲載されております。 ※南海日日新聞社様はコチラから⇩ 本日、私のエッセイも載りましたので、どうぞお読みください。 ・・・と、さすがに文字が読みにくいので、 こちらに、原稿の方をアップしておきますね。 ★つむぎ随筆 ◎駅弁を食べるタイミング

          「駅弁を食べるタイミング」

          「嫁の甲斐性」

          私の最新作は、コレだ! なーんて、力入っていますが・・・。(*´з`) 時代物を書いている方なら、 一度は扱ってみたいテーマが、この「吉原」ではないでしょうか。 私も、江戸時代の資料を読むうちに、吉原を書いてみたくなり、 この作品を思いつきました。 実は、この話。まだまだ、脇役たちのストーリーがあるのですよ。 けれど、ページ数が多くなるとのことで、端折ってしまったのです。 ああ・・・。 でも、いつか、脇役たちの物語も書いてみたいなぁ・・・。 という訳で、「嫁の甲斐性」の

          「嫁の甲斐性」

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          時代小説を書いております、中得一美です。 作品紹介や近況などを投稿していきたいと思います。 また、お仕事のご依頼なども、こちらから受け付けておりますので、 どうぞよろしくお願いします。 ☆中得一美の作品一覧☆ ⇩こちらからもどうぞ (^◇^)

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