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神宮球場でホルモンを喰らう!

なんと神宮球場でもホルモンが食べられる。神宮球場の売店は、その辺のフードコートもびっくりの店舗数で、ファミレスと居酒屋とカフェが集結したような、心ときめくワンダーランドだ。

注目すべきは、焼肉ホルモンのチェーン店「大阪焼肉ホルモンふたご」まで入っていること。小さな売店ながらも、ホルモン丼から串・ツマミ、ホルモンカレーまで、幅広いホルモンメニューをそろえている。

「伝説のホルモン炒め」は、ハチノス・シロコロ・センマイなど、一度にいろいろな部位が楽しめる。酒場さながらのホルモンメニューが味わえるとは、最近の球場グルメはすごい!

……と、いつものようにホルモンを語りたいところだが、今回は、うんちくを垂れ流している場合ではない。

ここは外野席。攻撃が始まったら立ち上がって応援だ。一旦、わりばしを箸袋に戻し、弁当容器のフタを閉じてカバンにしまう。選手の応援歌を歌ったり、チャンステーマで踊ったり、点が入れば周りの人たちとハイタッチ。知らない者同士なのに、この団結力と圧倒的な熱量がすごい。

ある日、球場グルメを楽しもう、と、あまり深く考えずに来てしまった私には、とんでもない衝撃だった。

「なんなんだ、このすごい世界は……」

私は突然、プロ野球の応援にハマってしまった。

名物のレモンサワー「おやじんレモ」の中身は、私が酒場でよく飲んでいた、アサヒ「樽ハイ倶楽部」でつくられていると知った。そんなところにも縁を感じて、神宮球場がますます好きになった。

ビジター外野席の入口では、黒ラベルが出迎えてくれる。

「こっちだよ!」

神宮球場に初めて来る友人と現地集合したときは「14ゲートから入るとすぐ、黒ラベルの看板があるから、そこを登ってから下に降りて」と伝えた。この看板のおかげで、実に的確なナビができた。noteのアイコンでも分かる通り、黒ラベルは私の分身みたいなものだ。

好きなエリアはTブロック。熱量の高い人たちがたくさんいる。

16時30分の開門と同時に続々と人が集まる。みんな席に座ると同時に、ユニホームに着替えるなりチームカラーに身を包む。私も応援の流儀を叩き込み、歌や振り付け、コールなども、しっかりと覚えた。

応援歌のなかには、コールが男女別になっているものもある。予習なしで初めて球場に行った時は、どういう分担になっているのかわからなかったが、理解してから改めて現地で聞くと感動だった。みんなが全部やることを覚えていて、どの場面でもそろっている。なんてすごい世界なんだ。

なにより、どんなに負け続けていても、優勝がかかっている試合なのかと思うくらい、熱量の高い応援をしていることがすごかった。もう勝てないだろうと思うような場面でも「絶対勝つぞ!」と諦めずに、みんなが声をそろえて叫んでいた。時にその部分は「気合を入れろ」に変わることもあるが。

チーム、選手、監督、そして球場で応援している人たちからも、たくさんの学びがあった。

今日は勝てる!と思っていても、最後まで油断できない。とんでもないことが次々と起こるからだ。わずか数時間の試合のなかで、ありとあらゆる感情をフル回転で放出させられるのも、応援の醍醐味だろうか。

遠い夜空にこだまする、竜の叫びを耳にして、神宮球場つめかけた、ぼくらをじぃーんとしびれさす

『燃えよドラゴンズ!球場合唱編』

まさにその歌のとおり、神宮球場につめかけて「じぃーん」としびれされられてしまった2023年だった。

来シーズンも、ホルモンと黒ラベルとレモンサワーと共に、神宮球場で応援するぞ!

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