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それなりステーキ 〜私の焼き方決定版〜

ステーキは、自宅でおいしく焼ける。
面倒抜きで、それなりに。

ここ数年、世の中の変化で外食する回数が減り、その分、自宅でステーキを焼く回数が圧倒的に増えた。ステーキの焼き方はいろいろあるが、簡単で、自分がおいしいと思う焼き方が一番だ。

今回は、試行錯誤の末たどりついた「それなりステーキ」決定版を、私の例としてまとめたい。

それなりステーキ

<材料>
それなりの赤身肉
牛脂
塩(岩塩がおすすめ)
粗挽きブラックペッパー

<材料1>それなりの赤身肉

まずは、それなりの赤身肉を用意する。
私が好きな肉は「アメリカ産肩ロース」だ。

国産牛もおいしいが、日本の和牛は霜降りが多く、やや胃に重い。逆にオージービーフはヘルシーすぎて物足りない。しかしアメリカ牛は、その中間ぐらいの程よい脂で、私には合っている。なぜかアメリカ牛だと500gぐらい軽く食べられてしまうから不思議だ。

そして、赤身肉で一番好きな部位が肩ロース。これも脂が適度なバランスで入っているからだ。なじみのステーキチェーン店でも肩ロースを食べているので、家でも同じように肩ロースを焼いている。

少し厚めのほうが焼きやすい。
2cmぐらいの厚さの肉を選ぼう。

「牛脂」は忘れずにもらったか?カゴの中身をよく確認しよう。

<材料2>牛脂

肉を買うとき、忘れてはいけないのが「牛脂」だ。
この「牛脂」が、おいしさの重要なポイントとなる。

スーパーでもらえる牛脂は、和牛のものが多い。和牛には、特有の「和牛香」があるので、これを使って、おいしさをアップさせる作戦だ。

実は、牛・豚・鶏肉は、構成している成分が同じで、鼻をつまんで食べると、何の肉か区別できない。その違いを特徴付けているのは「香り」であり、主に「脂」に由来している。牛脂は、おいしさをつくる重要な要素でもあるのだ。

さらに牛脂は、表面のツヤ、コクも出す。
なくてはならないアイテムだ。

材料がそろったら、それなりに焼いていこう。

(1)片面をカリッとするまで焼く

まずはフライパンを加熱して、牛脂を溶かす。
賛否あるかもしれないが、私は常温に戻さず肉を焼く。厚さ2cmの肉を、ミディアムレアに仕上げるには、それが一番やりやすい。なにより面倒がない。

強火で、肉の片面をカリッとするまで焼いていこう。

私はこのタイミングで、岩塩を振っている。
強火で調理しているので、胡椒(ブラックペッパー)は、焦げて苦くなるため、最後の仕上げで振る段取りだ。

ちなみに、肉に塩を振ると、焼いたときに表面のたんぱく質が早く凝固するので、表面に壁ができて、肉の旨味を逃さない役割があるのだとか。

あとはフタをして強火で。
ときどき肉をめくって、片面がカリッと焼けたか確認する。何分焼くかというよりも、カリッと焼けたかどうかがポイントだ。

(2)ひっくり返して1分

片面がカリッと焼けたら、ひっくり返して中火で1分ぐらい。
反対側は、カリッとしなくてもいい。後の工程で焼きが入るので、とりあえず焼き面に火が通ればいい。

(3)いったん肉をまな板に移してカットする

この外側が焼けた肉を、ドカッとまな板に移して手早くカットする。食べやすいことはもちろん「カッコよく見えるように」だ。

いま焼いている厚さ2cmの肉なら1.5cm幅ぐらいに切る。もっと分厚い肉なら、やや薄めに切った方が食べやすい。

まな板に移して切ることは、ローストビーフをいったん外に出して休ませる的な意味合いもある。余熱で程よいミディアムレアになり、肉汁も落ち着いてくる。

(4)カットした肉をフライパンに戻して全力で再加熱

ここから先は「仕上げの加熱」だ。
フライパンには余熱が残っているので、肉を配置してから火をつける
元の状態に近いように、カッコよく配置しよう。

肉を配置したら「強火」で全力加熱。
思いっきり「ジュー!!」という音がして、煙が出るまで加熱する。

これがラストスパートだ!
フライパンがチンチンになるまで加熱しよう。
塩とブラックペッパーを振って、最後の仕上げだ。

肉の中心がややレアっぽくても、この後、フライパンの余熱でローストビーフ状態になることを考えて、焼きすぎないように加減しよう。つまり、熱々のフライパンのまま鉄皿感覚で食べるのだ。

(5)アツアツのうちに、そのまま食卓へ着弾

「ジュー!!」という音がしているうちに、食卓に着弾させよう。
この時点で気分は最高潮!テンションも爆上がりだ。

肉はデカイほどいい。

熱々のうちに、フライパンのまま喰らいつこう。

それなりのタレで食べよう

これは、ステーキを食べるときの「私のタレ」だ。

<材料>
醤油(大さじ2)
レモン汁(大さじ1)
おろしニンニク(2〜3片)
ブラックペッパー
青唐辛子(お好みで)

材料を混ぜるだけの簡単レシピ。醤油とレモン汁の配分はお好みで。

青唐辛子を入れているのは、グアムのご当地調味料「フィナデニソース」の応用でもある。ステーキにはピッタリのタレだ。

それなりにアレンジしよう

せっかく牛脂や、肉から出たウマイ脂がたっぷり入ったフライパンだ。つけ合わせの野菜も一緒に焼いてみよう。見た目もステーキ店のようで気分が上がる。

定番のタマネギや、ニンニクも一緒に焼くと楽しい。

過去に「網脂ハンバーグをつくろう!」でも紹介したが、生のジャガイモを配置して、肉から出た脂で、同時に「フライドポテト」をつくるという作戦もある。

つけ合わせのアイディアは無限大だ。そのとき家に残っている中途半端な野菜があれば、好きなように配置して、アレンジを楽しもう。

それなりステーキで、ボナペティ!

ステーキは、自宅でおいしく焼ける。
面倒抜きで、それなりに。

フライパンひとつで、お店のような肉が焼ける。
「それなりステーキ」に、乾杯だ!

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