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ホルモンの台所

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内臓肉を調達して、ホルモンを料理します!
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最強のマルチョウ鍋をつくる!食べる!

マルチョウが大好きだ。焼いてもおいしいマルチョウだが、鍋にしても、またウマイ。最強の鍋をつくって、もっとマルチョウの魅力を感じたい!味わいたい! そこで、マルチョウの可能性を最大限に引き出すために、鍋のスープから具材選び、シメの食べ方、リメイクまでを真剣に考えてみた。 最強のマルチョウ鍋<材料1>マルチョウ(牛小腸) マルチョウとは牛小腸のこと。脂がたっぷり詰まっていて、太いほうがいい。これをブツ切りにしていこう。 このマルチョウは直径3.5cmだ。あまり大きく切ると

鶏膝ナンコツの唐揚げをつくろう!

みんなは冷凍庫に、何を常備しているだろうか? 私は「鶏の膝ナンコツ」だ。これさえあれば、居酒屋の定番メニューがいつでもつくれる。しかも、好きなだけ食べられるのだ。 今回は、安くておいしい家飲みツマミ「鶏膝ナンコツの唐揚げ」をつくってみよう! これが「鶏膝ナンコツ」だ!鶏膝ナンコツはこんな感じで売っている。 丸っこい粒がたくさん入っているが、この1粒が鶏の膝1個分。100gあたり128円と価格は安いが、1羽から2個しか取れない希少部位だ。 スーパーで売っているのは「若鶏

ステーキがおいしく焼けるとQOLが爆上がりするぞ!

おいしいステーキは、お店でしか食べられないって? そんなことはない。ステーキは自分でおいしく焼ける。安いフライパンしか持ってなくても大丈夫。おいしさは、自分のこの手で生み出せるのだ。 世の中に「ステーキのおいしい焼き方」はいろいろあるが、今回は、試行錯誤でたどり着いた「私の決定版」を紹介しよう。 それなりステーキ私の焼き方は、以前それなりに紹介したが、改めて説明しよう。 いつも焼いている肉は、アメリカ牛の肩ロース。 ローストビーフのように仕上げるので、火が通り過ぎない分

「味付けは、足せるが、引けない」 完成前に味見がしにくいもの(生肉に直接味付けする料理や、炊き込みご飯など)は、少し薄いかな?と思うくらいがちょうど良い。完成後、味を付け足す工夫はいくらでもできるが、付けすぎた味を、素材の風味を残したまま引くことはできない。

1ポンドのステーキと週末

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ミックスホルモン弁当の流儀

グラデーション ギアラ 2023春

お肉を「おいしく冷凍」して「すばやく解凍」する方法

残ったホルモンを冷凍保存して使う。 自宅では、そんなことがよくある。 できる限りおいしさを保って、食べきれなかったホルモンを活用したい。そこで、お肉を「おいしく冷凍」して「すばやく解凍」するコツをまとめてみた。 ◎驚きの技で「すばやく解凍」まずは、ネットでも話題の「驚きの解凍技」から紹介しよう。 これはアルミの熱伝導率の高さを利用して、急速解凍する方法。 アルミ鍋を2つ使って、凍った肉を挟むのだ。 上に乗せた鍋には「常温の水」を深さ3cm程度まで入れると、解凍時間をさ

新玉ねぎ汁100%の「牛白スジ」カレー

カレーには、何を入れるか。 私は、もちろん「ホルモン」だ。 長時間じっくり煮込むカレーにこそ、硬いホルモンを使いたい。そのまま焼くには食べにくいけど、煮込むと超絶品になる「牛白スジ」で、おいしいカレーをつくってみた。 「玉ねぎ汁」で、肉がやわらかくなる!私のカレーは、水を一切使わない。 玉ねぎ汁100%でつくる。 新玉ねぎが出回る季節に必ずつくるのが、この「おろし玉ねぎ汁100%」のカレーだ。新玉ねぎは水分がたっぷり出る。この「玉ねぎ汁」が、肉をやわらかくしてくれるのだ

風邪には「豚しゃぶ大根おろし鍋」だ!

温めた大根汁は、風邪をひいて、のどが痛いときに飲むと良いらしい。それなら、おいしくいただこうじゃないか。得意の肉アレンジで! そこで、大根汁100%の「豚しゃぶ大根おろし鍋」をつくってみた。 豚しゃぶ大根おろし鍋水分は「100%大根汁」 大根をすりおろして、汁ごと土鍋に入れる。 水分は「大根おろし汁」のみ。水は一切使わない。 これを温めていこう。 ネギも、のどに良い 確かネギも、のどに良いはずだ。 ネギをたくさん入れて、ネギからも水分をしぼり出そう。 子供の頃、風

それなりステーキ 〜私の焼き方決定版〜

ステーキは、自宅でおいしく焼ける。 面倒抜きで、それなりに。 ここ数年、世の中の変化で外食する回数が減り、その分、自宅でステーキを焼く回数が圧倒的に増えた。ステーキの焼き方はいろいろあるが、簡単で、自分がおいしいと思う焼き方が一番だ。 今回は、試行錯誤の末たどりついた「それなりステーキ」決定版を、私の例としてまとめたい。 それなりステーキ<材料1>それなりの赤身肉 まずは、それなりの赤身肉を用意する。 私が好きな肉は「アメリカ産肩ロース」だ。 国産牛もおいしいが、日

「ホルモンの唐揚げ」をつくりながら、ホルモン文化を考える

埼玉県秩父市で「ホルモンの唐揚げ」を食べた。 秩父は「豚ホルモン」が名物だ。 「ホルモンの唐揚げ」は、豚大腸に片栗粉をつけて、カリッと揚げられていた。モツに塩味がしっかりついていて、噛めば噛むほど味が出る。酒のつまみにぴったりの一品だ。 ホルモンと聞いて思い浮かぶ料理といえば、焼肉、もつ焼き、もつ鍋、もつ煮…。私には「焼く」か「煮る」という選択肢しかなかった。 ホルモンを「揚げる」とは、なんとも斬新な発想だ。 とはいえ、広島には「ホルモンの天ぷら」があるし、ホルモンを

冷やしホルモンはじめました。〜青唐辛子のシビ辛酢もつ〜

冷やしホルモンはじめました。 中華料理店で見かける夏の風物詩「冷やし中華はじめました」風につぶやいてみたが、煮る・焼くが定番のホルモンに「冷やし」などあるのだろうか? いや、あったぞ!「冷やしホルモン」が! とあるホルモン店の「酢もつ」。 豚の「コブクロ」をゆでて薄くスライスしたもので、ポン酢で和えて、ネギがたっぷりかかっている。ホルモンの焼き物が来る前に、これで軽く一杯やる。 ちょうどいい冷菜だ。 いつも自宅焼肉の際にコブクロを買うが、安くて大量に入っているので、

網脂ハンバーグをつくろう!

ホルモンには謎の部位がいくつかある。 そのひとつが「網脂」だ。 名前を聞いてもピンとこないかもしれないが、きっと何かの料理で見たことがあるだろうこのビジュアル。そう、脂の網で巻かれた肉料理。 今回は、いつかつくってみたいと思っていた「網脂ハンバーグ」をやってみた。 「網脂」とは、なんぞや「網脂」は、ほ乳類独自の器官で「脾臓(ひぞう)」にくっついている。 なんと人間にも存在する部位だ。 普段は胃の下部に隠れていて、内臓が炎症したとき、自分の意思とは関係なく、その場所にスル