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ローステークスライブキャッシュで勝つ方法

こんにちは、フオルです。

今回はタイトルにもある通り自分のライブキャッシュでの経験を活かした記事を書いていこうと思います。ぜひ最後まで読んでいってください!


はじめに

タイトルにもある「ローステークス」は主に1-3と2-5を想定しています。
ローステークスとは言っても動く金額は十分に大きいため、日本の方が海外にライブキャッシュを打ちに行く時はこのレート帯も多いのではないでしょうか?

私はワシントン州でライブキャッシュを打ち始めて2年になりますが、この地域では1-3しか立たないためクソデカバンクロールで1-3を打ち続けるという苦行を強いられています。
ただこれは裏を返せば誰よりもローステークスでの経験があるということでもあります。

今回はそんな経験を活かして
「ライブキャッシュに挑戦したいけど勝てるか不安」
「挑戦したけど全然勝てなかった」
という方に向けて攻略法を解説したいと思います!

(なお本記事は私のアメリカでの経験を元に書いています。他の国については必ずしも同じとは限らないところがありますがご了承ください。)

攻略に必要なポーカーのレベル

まず初めに大事なマインドセットを一つ。
低レートとはいえお金を紙切れだと思っている一部の天竜人を除いてはみんな勝とうと思ってプレイしています。(実際勝てるプレイをできているかどうかは別問題ですが。)
そのため今回お伝えする方法を実践すれば誰でも勝てるのかというとそんなことはなく、勝つためには最低限の努力が必要です。
もし「めんどくさいからプリフロも勉強してない」という場合は今すぐ部屋にこもって勉強してください。

では具体的にどのくらい強ければいいのか。
PokerStars 2zで勝てるみなさん、おめでとうございます。第一段階クリアです。
「えっ?」と思った方もいるかと思いますがこれが現実です。
低レートはある程度ちゃんとしたポーカーができる人にとっては勝てるかどうかではなくどのくらい時給を出せるかのゲームなんです。
なにも適切にOverbetが打てなきゃいけないとかDepolarでバレルができなきゃいけないとかそんなことはありません。

他にも東京のアミューズでいくつか例を挙げると
- むさぽ 1-2-2
- GGPL渋谷 2-5-5
- BUBBLE恵比寿 2-5
などで長期で勝てていれば実力的には全く問題ないでしょう。

ではここからは実践的な部分に踏み込んでいこうと思います。

その1: オープンサイズは大きく

これはすごく簡単なんですが、しっかり勉強をしている人からすると抵抗があるかもしれません。
大きくオープンするべき理由は単純です。
3BBオープンには誰も降りません。

理由は主に2つで
①フロップを見ないと死んでしまう病を患っているから
②ベットが絶対値でしか見えていないから
です。

①は誰もが初心者の頃に発症するので馴染みがあるかと思います。
普通は経験を積むことで完治するのですが、ローステークスでは昔の結核レベルの不治の病です。

②は少し説明が要ります。
ほとんどのローステークスプレイヤーにとっては$10は$10なんです。
それが
「何bbなのか」
「何人参加しているのか」
「どのポジションからのオープンなのか」
一切関係ありません。(一切はさすがに盛りましたが…)
彼らは単純にハンドを見て$10に値するハンドかどうかを判断しているに過ぎないのです。

祖父です。嘘です。

では実際どんなサイズにするべきなんでしょうか?
おすすめは4bb〜5bbをデフォルトにリンパーの数次第で変えていく形です。
私は1-3では$15オープンをデフォルトにしています。
$11や$12を試した時期もありましたがどうしても4-way以上が避けられずやりにくかったので$15に落ち着きました。
5bbオープンともなるとレンジがかなり歪みますが、十分にスキルエッジがあるならヘッズアップ(多くとも3-way)に持ち込む方がウィンレートが出そうだなという結論です。

注意点としてはみなさんが勉強しているオープンレンジはそのオープンサイズ用に計算されています。
2.5bb用で覚えたレンジをそのまま5bbで使用するのはかなり無理があるので気をつけましょう。
(まあ私はほぼそのままで使ってますが彼らはポストフロップも壊滅的なのであまり問題感じてないです)

前述の②の考えを応用すると2-5でも$15でいいのでは?と予想できますがこちらに関してはサンプルが足りていないので「恐らく」としか言えません。

その2: アンタッチャブルを特定する

お洒落な言い方をしましたが要点は単純です。
強すぎるレンジと戦ってはいけません。
「Untouchable」とは「触れられない・触れてはいけない」といった意味がある単語なのですが、ローステークスでは絶対に触れてはいけないオープンというのが存在するんです。

一番典型的なのはおじいちゃんです。
ローステークスにはオープンにAA・KKしか入っていないおじいちゃんが本当にいっぱいいます。
絶対に手を触れてはいけません。
絶対に3-betを返してはいけません。

LLinusLLoveでもこんなレンジに突っ込み続けたら吐血しながら破産します。
ずっとリンプしていたおじいちゃんが突然オープンし始めたら一応自分のハンドがAAでないか確認してから歯を食いしばって降りましょう。

長時間プレイするならスマホをいじって時間を潰すのは大事ですが、席に着いたらまず全員のレンジ感がわかるまでは観察を徹底することが重要です。

その3: シートはしっかり選ぶ

ある程度ポーカーを勉強した人であればポジションの重要性については理解しているはずです。
そして初心者に「どの席に座るのがいいの?」と聞かれればほとんどの人はこう答えると思います。
「レクかレグの左を取った方がいい」
これは正しいのですが、それよりもずっと優先度の高いことがあります。

それは「ルースの左を取る」です。
低レートではVPIP90%超えの猟奇殺人犯がちらほらいるのでそのようなルースコーラーが自分の後ろにいるだけで毎回3-way以上がほぼ確定します。
実際やられてみるとわかるんですがこれは見た目以上にウザいです。
基本的にそのようなプレイヤーはヘラヘラしているのもあってウザさは5割増です。

一般論とは少しずれますが
「ルースの左、タイトの右」
は鉄則です。

移動したいときにパッと出るように
「Can I get that seat?」
「Can I take that seat?」

という定型分を暗記しておきましょう。

その4: 収支はセッション単位で考えない

正直プレイに関しては最低限の実力を持った上で前述の3つがしっかりできていれば十分です。
しかしそのプレイを狂わせる要素がポーカーにはあります。マネープレッシャーです。

人間は当然短期間で大きく負けていると自分の実力を疑ってしまったりさらに負けることを恐れてプレイが正常でなくなってしまうものなのです。
「リスクの認知」という人間が進化の過程で得た能力ですがポーカーという競技においては障害そのものです。

マネープレッシャーを全く感じないことは不可能ですが、ある考え方をするだけで和らげることができるのです。
それは「収支をセッション単位で考えないこと」です。
言い換えれば一日一日のセッションを全て繋げて一本にするべきなのです。
あなたが今日プレイした1セッションは一本の長い長いセッションの中の過程でしかありません。

例えば1-3をプレイしていて10時間で$1000負けてしまったとしましょう。
「一日で300bb以上負けた…」
と落ち込んで帰るかもしれませんが、一度冷静になって5時間のセッション2回で$500ずつ負けたイメージをしてみてください。
なんとなくこっちの方が楽じゃないですか?
しかし繋げて考えればどちらも同じ10時間で-$1000ですよね。
一日単位で考えるから辛いんです。

もう一つ例を挙げましょう。
あなたは朝から10時間ほどプレイして現在+$1000です。
ところがビッグポットを落として+$300まで戻ってしまいました。
あなたはプレイし続けたことを後悔して
「さっき切り上げとけばよかった。」
と思いました。
しかしこれもその日を$1000勝ちで終わって、翌日$700負けするのと全く変わりません。
セッション単位で見ると「勝ってたのに減らした」ように見えてしまいますが、全てのセッションを一本化して見れば「なんやかんやあって$300増えてる」だけなのです。

このようにポーカーにおいて「利確」という概念は全くと言っていいほど役に立ちません。
「ディープだとやりにくい」などの理由を除いては利確をする意味はないです。
「でも+$1000の時点で利確していれば大きいの食らうこともなかったじゃん」
と言いたくなる気持ちもわかりますが、その事象が発生する確率はいつやめようと同じですし、エッジがあるからプレイしているはずなのになぜかそのポットを落とす側であることが前提になってしまっています。
切り上げていれば避けられたというのは結果論です。

またセッション毎のバイイン制限を設定することもおすすめしません。
例えば「300bb負けたらその日は撤退」などです。
これは単純に時間がもったいないですね。
エッジがあるのであればプレイし続けて期待値を拾うべきです。
実力が伴っていないのであれば遅かれ早かれ破産するので、このルールを課したところで破産を遅らせるだけです。

ただし、途中撤退が正しい場合もあります。

①テーブルが辛い
→ローステークスでは起こりにくい状況ですがこの場合は日を改めるのも正しい選択です。

②精神的または体力的に疲弊している
→負けが続いて正常なプレイができなくなっている場合は撤退しましょう。しかし多少下振れても揺るがない鉄のメンタルを手に入れることも必要ですので甘えすぎは禁物です。

まとめ

予想以上に長くなってしまいましたが、私なりにすぐに実践できるものを中心にまとめてみました。
他にもたくさんあるのですが今回は割愛します。

おさらいすると
その1: オープンサイズは大きく
その2: アンタッチャブルを特定する
その3: シートはしっかり選ぶ
その4: 収支はセッション単位で考えない

の4つです。

これから初めてライブキャッシュに挑戦する方、リベンジをしたい方、グッドラックです!

また情報収集にご協力くださったchaiさん、がんちゃんさんありがとうございます!
あとおきる君も。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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