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仕事を増やす人


何かふと思い出した過去の話。



私の母は、何でもかんでも文句を言わないと気が済まないような人です。

あれこれとケチを付けては、マウントを取るような、典型的なマウント女です。

他の家族が行った家事なども、とにかく気に入らないらしく、ギャーギャーと愚痴を吐き散らかしては私に聞かせていました。

昔は祖母が夕飯の支度などを行っていましたが、祖母の洗った皿が汚いからと、
「私がやる。」
と言い出し、自分で勝手に仕事を引き受けては
「何で私ばっかり大変な思いしないといけないの。」
と、また愚痴を繰り返します。

しまいには、
「あんたも洗いなさい。」
と、母が勝手に増やした彼女自身の仕事を私に押し付けてきていました。

祖父母の茶碗などは、祖父母しか使わないのだから、綺麗に洗えていなかろうが母には関係無いのに、いちいち目ざとく見付けては
「洗えてない!」
と、怒り、そのツケを自分だけでなく関係ない私にまで払わせようと押し付けられていました。



昔は、そんな風に
『"誰かができていないこと"は、私が"ちゃんと"しないといけない。』
と、思い込まされていて、勝手に自分で仕事を増やしては、
『何で自分ばっかり…。』
と文句を言うような母と同じように、無駄なことでイライラを繰り返していました。

社会でも、似たような感じの人、結構いますよね。

放っておけば良いだけなのに、
「あの人はあれができてない!」
「あの人のここがダメ!」
と、いちいち目ざとく見付けては、
「だから、あの人がやってたら、ちゃんと直しておいてね。」
って



知らんがな!
気になるならお前1人で直しとけ!



っていう。
(私もそっち側の人間だったんですけどね。)



私がいつ、何故そこに気付いて、どんな風に止めるに至ったのか…っていう部分がどうも思い出せないので、相当昔に
『あ、"自分が"気になることは"自分だけ"で対処しなあかんねんなぁ…。』
と、いう感覚に変わったのだと思います。

それで、色々と学ぶ内に、今となっては
『他人に干渉するってことがそもそもの間違いなのね!なるほどなるほど!』
と、解ってしまったので、人のことを放っておくことに慣れているのですが、
[他人の行動をいちいち自分の中に入れない。]
と、いう状態に切り替えるのも、結構大変だった気がするんですよね…。この変化も、凄く大事な変化だから、できるようになるべき人って多いと思うんですけどね…かつての私がどうやって切り替わったんだったか…思い出せません笑

ですが、とりあえず、

[自分の目の前にある、自分のことに注力することが最も大切である。]

と、いうことを肝に銘じるところから始めると良いと思います。

何が起ころうと、
『今、気になっている事柄の、主語は誰ですか?』
と、自分に確認し直すのはとても有効です◎

もしも主語が
『あの人が…』
であれば、必ず、
『違った!自分は………』
と、自分を主語にして、セリフを制作し直してみることで、自分が取り組むべきものが見えやすくなるでしょう。

繰り返し、
『自分は…』
『自分が…』
と、主語を自分に置き換えて言葉を思い浮かべるように心掛けることで自分軸の感覚がどんどん解ってくるはずです。そうして自分軸の感覚が掴めてくると、他人が何していようと
『"自分は"こうしたいんだ!』
って、他の人の動きを無視できるようになってくるはずなので、ピンときてる人はやってみてください。



もしも、他人の過干渉のせいで自分の仕事を増やされたりしているならば、それからも極力逃げた方が良いです。

「すみません、手が放せなくて~。」
「忙しいので~。」
何か頼まれそうになる度に間髪入れずサッと逃げることをおすすめします。

それでもしつこい場合は、
「○○が気になってるのは、誰ですか?自分は気にならないんですけど?」
と、
『気になる意味が分かりませ~ん!』
位の勢いで突っぱねてしまっても良いと、私は思います。

気になる人に、勝手にやらせとけば良いんじゃないでしょうか。とにかく、
「手伝う気ありませんから~。」
と、態度でしっかり示すのは大事です。言葉でハッキリ
「自分はそれを手伝いません。」
と言うことが大事な場面もあるでしょう。



まぁ、過干渉によって仕事を増やすタイプというのは大抵、執念深いというか、断ると後が怖い場合も多いと思います。

ですが、そういう、ネチネチ人の粗を見付けてはグチグチ言う人間は、ハッキリ言わないと分からない場合も多いので、人によっては、あるいは場合によっては、
「気になるなら、ご自身でどうぞ。巻き込むのは止めてください。」
と、正直に伝える必要があります。

一度ハッキリ断ってしまえば、案外打たれ弱く引いていく人も多いので、シチュエーションを見極めてキッパリ告げてみるのも1つの方法です。



一番当たり障りのない断り方としては、最初に書いたように
「忙しいので~…」
「暇が無いので~…」
「自分には分かりませんので~…」
と、のらりくらり躱す言い方だとは思いますが、この話にピンときている人は
「気になっているのは、あなたの問題ですよね?巻き込むのは止めてください。」
と、告げてみるのも悪くないはずです。



①他人の行動に逐一干渉することは止めた方が良い
②他人が他人に干渉したことで自分に影響が出ている事柄もキッパリ絶ち切った方が良い

この2点を押さえておくことで、自分のエネルギーを要らない部分に奪われることを防げるようになれるはずです。

下手な正義感がお節介にしかならない場合もとても多いので、より沢山の人が自分の注力すべきことに向き直れるようになれることを祈っています。



多くの人が、やりたくないことに携わる時間を減らし、自分のやりたいことに割ける時間を増やせるようになりますように。

仕事も、要領良く済ませられる人が増えますように。

無駄な仕事は、どんどん減らしていきましょう!


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