ニットソーの可能性

最近、関連する話ばっかり書いているから単発で読んでる皆さんにはごめんなさい！でも、最近の興味関心が止まない！

昨日の記事で書いた通り、
【布帛用の型紙】にニットのピッチに合う罫線さえ書き込めば、簡単に編み図が作れる説
は、十中八九可能なんですよね。できる可能性の方が高い訳ですよ。

これって、例えばスウェット系の生地も、生地から裁断するんじゃなくて、元から型紙の形に編むっていう生産過程に切り替われば、
・生地のロスが減る
・裁断の手間が減る
・場合によっては、ロックミシンに必要な糸、手間が減る
っていう風に、凄く良いこと尽くめなんじゃないでしょうかね？

スウェット生地だけじゃなく、編める生地は全て切り替えられるはずです。

しかも、私が編んでるみたいに、リブ部分から増目するだけで袖パーツはできるので、リブ付けとかも一切要らなくなるし、
・低コスト
・低資源
の服を作れる可能性がめちゃくちゃ高い話じゃないですか？

タイトルのニットソーとは、
【ニット生地を型紙の通りに裁断→縫製した製品】
を差す言葉なのですが、そもそも
〖型紙の通りに編んで縫製するだけ〗
に切り替えることができるようになることで、物凄くロスを減らせる上に、シームレスなアイテムも増えて、メリットの方が多い気がするんです。

めちゃくちゃ私の空想でしかない話を書くんですけど、例えばコットン、ウール辺りは、着なくなった服を回収→細かく裁断して繊維状に戻し、糸に紡ぎ直すのも不可能じゃないんじゃないかって気がするんですよ。

もし、本当に再生が可能なのであれば、
・新商品
・リサイクル商品
それぞれの風合いがかなり変わるはずなんです。多分、リサイクル品の方が、ゴワゴワしたり、多分色味もくすんだ色味のアイテムが増えるはず…

そうなると、
新商品は高価格
リサイクル商品は低価格
と、販売価格の住み分けができるので、ちゃんと経営コストも確保できるから、なかなか良い取り組みだと思うんですよね。

妄想上の話ですけど、

専用のファームがあって、そこでコットン栽培と羊さんの飼育
↓
(綺麗にしてから)糸を紡ぐ工場
↓
パーツを編んで、縫製する工場
↓
販売&回収のお店
↓
回収品を粉砕する工場

っていう感じの流れで運営すると思うんですけど、型紙の形にだけ編めれば良いのであれば、そんなに大きな機械が要らないから、コンパクトに経営もできて、なかなか良い事業形態なんじゃないかなぁ？って気がするんですよね。

もし、沢山の企業でこういうことができたら、
[環境を大切にしつつ、使い捨て(リサイクル)も大いに可能]
っていう、凄くハッピーな世の中になると思います。

しかも、ファームでは羊さんと戯れたり、毛刈りイベントとか、コットン以外の繊維になり得る植物の研究、栽培とか…

アパレル事業に特化しなくても、糸の販売もできるだろうし、もしもリサイクル糸が可能であれば、ファンシーヤーンに強い企業になれるから、とてもユニークな糸を作り出すこともできそうだし…

不要になったニット製品を回収(買い取りでも)するってことは、資源調達だけでなく、デザイン(パターン)調達もできる訳だし…

楽しいことが沢山できそうに思うんですよね☆∀☆

ちょっと話が逸れるんですけど、セーターによくあしらわれてる編み目模様は、【アラン模様】といって、アラン諸島が発祥とされています。

編み目を模しているものが多いのは、その地域での漁業に携わる人々が豊漁の願いを込めて、願掛けを兼ねた模様なんです。

だから、魚食と縁の深い日本と、アラン模様のセーターって、とても相性が良いと思っていて、ニットに関連する産業ってなかなかアツいんじゃないかと私は考えているんですよね♪

話をニットソーに戻しますが、ニット類は伸びてしまったとしても、編み直しも可能なアイテムとも言えますし、例えば伸びたり穴が空いてしまったり、汚れが取れなくなってしまった部分のパーツだけ取り替えられる位に、【自在な服】という立ち位置になることができれば、物凄く環境に優しいのに新作をどんどん着回せるような面白いジャンルになると思うんですよね。

日本ではまだ、学生服文化も根強いので、カーデやセーターなどの需要、消費も多いでしょうし、学生が着用するなら、尚更傷んでもすぐ買い換えたり作り直せるアイテムであって欲しくないですか？

学生に限らず、様々な職場でカーディガンは使いやすいアイテムでもありますし、ニットソーはもっともっと進化して良いと私は思います。

とりあえず、ビジネスに関しては私が手掛けられるきっかけもチャンスも今のところないのですが、趣味に関しては、ニットの可能性を広げる活動をちょこちょこ続けていきたいなって改めて思った今日この頃でした〃⌒∀⌒

服だけじゃなくて、なんか変わったものもいずれ編んでみたいですね *⌒艸⌒