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デブはダイエット情報に詳しい


この、矛盾したような、信憑性に欠けるような話。これが世の中の真理だと思う。



下手だったり、苦手だからこそ、
『上手くなろう!』
『得意になれるように頑張ろう!』
と、励む人の方が多いはずです。

初めから得意だったり、簡単にできることほど、なかなか
『もっと上手くなろう!』
『もっと得意になろう!』
などとは思いにくいものではないでしょうか。

不得意なものの方が、
『上達したい!』
という欲は掻き立てられやすいものなのだと思います。



似たような感じで、太っていることで苦労したり、嫌な経験をしたり、病気などの問題が起こったから、
『何とか痩せるぞ!』
と、一生懸命になる人の方が多いはずです。

ハナから痩せている人が
『ダイエットの知識を身に付けよう!』
なんて、なかなか思わないのではないでしょうか。

筋肉質なタイプの人は微妙なところですが、痩せるための情報を知りたいなら、細身の人よりもデブに聞いてみた方が様々な情報を引き出せる確率が高いのがこの世の理なのだと、私は思います。



では、デブはダイエット情報に詳しい癖になぜ太っているのか。

デブの原因は
[痩せるための情報を知らないから]
なのではなく
[太らないための情報を知らないから]
という可能性の方が遥かに高いのです。

・痩せること
・太らないこと

この2点はアプローチが異なります。それらの絶妙な差の存在を理解した上で実践できているかどうかが、一度ダイエットに成功させて痩せた体型をキープできるかどうかのカギとなる訳です。



一応断っておきますが、私は人はそれぞれ体質は確実に違うと思うので、全ての人に当てはまるダイエットや、痩せるための方法論なんて存在しないのではないかと考えています。

確実に人それぞれ、各々に合ったダイエット、痩せ方、療法は異なるものだと思うのです。

だから、
・痩せること
・太らないこと

の差を理解していても上手く自分に合う方法を見出せていない人は上手く痩せられない、というケースもあるでしょう。

あくまで、ダイエットに対する基本的な姿勢の話をしています。



話を戻しまして、
痩せること=減らすこと
太らないこと=増やさないこと

です。

お小遣いの無駄遣いを減らすためには、普段何気なく買っている物が本当に要る物なのかどうか見極める必要があるし、今後の無駄遣いを増やさないようにするには広告を見たりショッピングでウロウロ歩き回る機会を減らす必要があります。

検討打ち切りは違うのです。

ダイエットも同じで、痩せるためには様々な部分での検討も必要だし、痩せた身体を維持するには打ち切らなければいけない事柄が沢山ある訳です。

一度痩せたら終わりではないし、逆に言えば、

[太らないための努力をするだけ]

で痩せてしまうタイプがいるということも、もっと公になっていた方が良いのではないのでしょうか。

なぜ世の中は
「ダイエット」
という言葉ばかり好きなのか…。狂った世界観からは抜け出しませんか?



元も子もないような書き方をしますが、私はそもそも
『細ければ良い!』
『細くなければいけない!』
といった極端な思い込みに踊らされている世界観から、まず抜け出していないといけないと思っているので、痩せれば良いと言いたい訳ではありません。

健康がどうのこうのとお説教染みた話をしたい訳でもなく、

「各々が絶好調でいられる体型でいることがベスト!」

だと思っています。

『○○kgだから…』
『BMI◇◇だから…』
『洋服のサイズが△△だから…』
そんな単純な話ではなくて、
自分は、この重さ、感覚、サイズ感が生きやすいんだ!」
と、個人個人が自分のベストを見極めて生きていられることを目指すべきだと考えています。それは年齢や職業などの条件に縛られる訳でもなく、
自分は、この身体が生きやすいんだ!」
と体感できる状態で過ごせることを目指すべきだということなのです。

太っている状態が生きやすい人は太っていて良いと思うし、痩せている方が生きやすい人は痩せていれば良いと思うし、世の中に溢れている【数値という基準】に自分を当てはめにいく必要なんて全く無いと思うんですよね。



ですが、私個人の体験としては、太り過ぎると自分の感覚が鈍って効かなくなる感じがあったことや、そう簡単に
「自分のベストな身体はこの感覚だ!」
と、身体の隅々まで感覚のセンサーをキャッチできるようにはならなかったこともあって、
[自分の体感で自分の身体を維持する]
ということは、なかなか難しい取り組みだとも思うのです。

自分の身体の調子に敏感になるのって、そう簡単なものじゃないと、私個人は実感しているので、
『自分のメンテナンスなんて簡単だ!』
とは全く思いません

よって、やはり
「太り過ぎていない方が自分を扱いやすいと思います。」
という意見ではあるのです。



途中にも書いたように、人はそれぞれ体質や習慣が異なるので、太りやすい原因や痩せにくい原因も色々と異なり、一概には
「これさえやれば、太ることを食い止められます!」
などとは言えません。

そんな中で、
「味の付いた液体を飲むことを控えると太りにくい。」
という部分は多くの人に当てはまるでしょう。

ジュース、スープ、ラーメンの汁…液体に砂糖や塩分をはじめとして、脂質なども溶け込んでしまっている液体は避けた方が良いです。

「太るのは食べ過ぎているからだ!」
と、単純な意見は多いですが、無駄に太る原因のその殆どは固形の食べ物よりも味付きの液体にあります。栄養を吸収するために消化に時間や手間がかかってしまう食べ物よりも、様々な消化器官を簡単に通過できてしまいやすい液体のほうが、老廃物を身体に蓄積させやすいのです。



また、
「太るのは食べ過ぎているからだ!」
と、単純に食べる量を減らそうとするのではなく、食べる物の質を見直した方が痩せやすい上に、太りにくい身体づくりにも役立ちます。

とても簡単な部分で言えば、糖質を多く含む食べ物を、同じ質量でもたんぱく質を多く含む食べ物へと代えるだけで、
・痩せる可能性
・筋肉の生成を助けることから太りにくい身体になる可能性

どちらも生まれます。



太る原因は、【液体】【食べる物の質】この2点が大きく担っているのです。



もう1つ。もしかすると、最も大事な部分かもしれませんが、
・痩せやすさ
・太りにくさ
のカギを握っているのは、身体中の循環です。

血液やリンパ液などの体液が滞りなく流れているかどうかが、痩せやすかったり、太りにくかったりを大きく左右します。

詰まると太ります。
太ると詰まります。

よくダイエット情報で
「水を1日に2リットル飲むと良い。」
という話もありますが、この話の根幹も、身体中に流れを生みやすくするから、という部分でもあります。

先程の味付きの液体を飲むのを止めた方が良いというのも、体内に取り込んだ液体のろ過が不十分なまま体液と混ざり、その流れを淀ませてしまうからでもあります。

「ダイエットには運動が不可欠!」
という理由の1つも、身体中の様々な廻りを良くするから、でもあるのです。

「体温が高めな方が痩せやすい。」
とか
「汗をかくと痩せる。」
などと言われる理由の根幹も、体液を介して身体に必要な物資、不必要な物資を滞りなく循環してくれる身体が、痩せやすく太りにくいからです。

全ては、体内中の流れが掌握していると言っても過言ではないのかもしれません。



大事なことは
[痩せること]
ではありません。

[身体の中の廻りを良くすること]
なのです。

だから、ただ痩せたことがあるだけのデブはリバウンドでまた元のデブに戻ってしまうということです。我々が目指すべきは
【痩せた自分】
ではなく
【廻りの良い自分】
なのです。

何事も、極めれば悟りへの道に通ずるものだと私は思うのですが、ダイエットの失敗を繰り返したことがある我が同志たちはきっとこの意識に到達することを目標としているはずです。

共に、ダイエット情報の一歩先の世界に踏み込んでみませんか。

かつての
【ダイエット】
という概念から、そろそろ解き放たれようぜ。



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