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春詣讃岐五社巡り 五月編その1 イイ・ヤシロ・チ㊼

天にお任せ参拝スケジュールは、たいてい好天に恵まれるのが、お約束。
ザ・爽やかな五月のお天気で、春詣ドライブはスタートした。

香川県の名産ブロッコリーの花畑と讃岐富士

幸先よく讃岐平野の絶景を見せて頂けるのは、素直な二人へのご褒美か。青空をバックに、菜の花に飾られた飯野山は、なだらかな稜線が素敵な名山。それを横目に、大宮八幡神社を目指す五十路コンビ。

目的の神社を発見すれば、其処は神奈備を意識したロケーションと一目瞭然、川沿いにある神域に、ウキウキしながらアクセスしていく。

鳥居が御山の額縁に
拝殿の横に回ると、大樹の門の間からは別の御山の遥拝も
本殿裏のこちらがとても美しいので、パチリ

そばを流れる川の神様を祀ったのだろうか、古来より渇水に悩まされ続けた香川県の人々にとって、水神ほど大事に崇める神様はいないであろう、などと思い浮かべる。山頂に龍神を祀って雨乞いをすることからも、美しい山容を遙拝できる立地は重要。

そのとおりに、この境内からはきれいな円錐状のお山を二つも遙拝できた。神奈備からのエネルギーを受けて良い気が集まる、素晴らしいパワースポットだろう。丁寧に整えられた境内はとても居心地がよくて、さわやかな風が行き渡っていた。そういえば、讃岐五社は陰陽五行に関わる配置でもあるとされていた。

ポツポツとわたくしたちのような御朱印ラリーを目的とする方々が、参拝にやってくる。わたくしたちも拝殿のご挨拶を終え、近接の社家をお訪ねして、御朱印を授けていただく。これで、まずは午前中のミッション完了。

次に向かうは、早めのランチ。GW中とあって、下調べは必須。幸いにも感じの良い蕎麦カフェに事前予約できた。

皐月の設えが趣深い玄関口
和蕎麦とポルチーニのコラボメニューは新鮮な味わい

おいしい食事に美しい店内、節句を楽しむ古民家の雰囲気も満喫できて幸せなお昼ごはん。これで元気チャージとなったので、午後の部スタート!

神谷神社鳥居

難なく到着の午後の1社目は国宝本殿がある神谷神社。先の落雷で損傷したため修復工事中だったけれど、谷間におわす社は穏やかな森林浴の好スポットでもあった。一日も早い修繕の完了を心から願う。

兎の木彫がかわいらしい手水舎に掲げられた全体図
若草色の新緑の中の拝殿は美しく
本殿からさらに川沿いの道を上っていくと、降臨の伝説ある影向石がある

五月らしいこいのぼりの御朱印をいただいて、次なる鼓岡神社へ。いよいよこれで五社巡り満願と足取り軽く境内に向かう。

ところが、到着してみれば明るい日中にかかわらず、人影もなく、うら寂しい雰囲気があちこちに漂っている、今までにあまり体験したことのない様子の境内。掲示物のご由緒から、寂寥感はさもありなんと理解した。

お恥ずかしながら、わたくしは崇徳上皇の終焉の地とは全く存じ上げなかった。此方への参詣時は上皇への敬意を大切にするために、参拝時に紫色の物を身に着けないことが大切だとか。後で知って少しく慌てたけれど、幸いに紫色の所持品はなかったので、ほっとする。

立派な扁額と御朱印について書かれた掲示を見て驚く二人

こちらの御朱印は常時授かれることはなく、本日は大丈夫と教わったことがこの参拝に及んだ経緯だった。が、拝殿の前にたどり着いたわたくしたちが目にしたのは、「御朱印は城山神社で」の掲示だった。「?城山神社とは?」とグーグル先生に尋ねると、車で5分程度離れた古社である。

ともかく、参拝のご挨拶を終えて、城山神社を目指すことにする。こちらで満願だと思い込んでいた自分たちにとっては、思わぬ展開に。幸い時間に余裕を持った計画であり、城山神社への参拝も焦らなくても良さそうだ。石段を下りて振り返り一礼すると、一層煌く光が降りてきた。

参拝に〇をいただけたようで安堵

讃岐五社は確かに巡拝したけれど、簡単に上がりとはならぬらしい。この後のオプション参拝の記録については、その2に続く。

ベニソウビと呼びかけたい 花瓶とお花

最後までお読みくださり、ありがとうございます。和風慶雲。


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