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ヒルデガルトのハーブティー ヌチグスイ⑧

これまで訪れた外国の中で、一等しっくりと心落ち着くのはドイツだ。旅したのも三度、どの旅も楽しかった。学んだ第二外国語もドイツ語。上達は殆どしなかったけれど、やはり英語よりわたくしには好ましい言語だ。何より聞き取りやすいのがいい。

ドイツ人の国民性も好きだ。とても論理的で、真面目なところ。少し無骨だけれど、骨太な文化。(アレ?骨ナシの骨フトい?笑)わたくしが小柄なので、小さい子どものように感じられるのか、どなたにもとても優しく接してもらえた。(西洋文化圏では、大概子ども扱いされる。)

最初の観光旅行は、童話の世界のような町並みやお城がただただ楽しかった。次のバウビオロギーという自然素材の建築手法のスタディツアーは、本当の学び旅だった。最後のドイツ旅となった、有名な人気エコホテル滞在のエコツアーは、合理的な環境政策とまちづくりの計画性に感心させられた。どれも素適なご縁に恵まれて参加できた思い出が、本当に懐かしい。

二番目のスタディーツアーの行程中、夕食のため街なかに数人で連れ立ってでかけ、信号待ちをしていると、隣に立った身だしなみの素敵なドイツ人紳士に「日本人か?」と尋ねられた。ヤー(ハイ)、と返答すると、「これからどこへ行くのか?」とさらに訊かれ、市役所地下のケラーに行って晩御飯を食べるつもりと答えた。

そうすると、「私は日独友好協会の副会長をしていて、普段は工科大学で教えている」と日本語とドイツ語が併記された名刺を出され、美味しい店に案内しようと提案された。(カナダのトロントで怪しい男女二人組に声をかけられた時は、丁重にお断りしたが、この方は大変礼儀正しい方なのでお受けした)

こんな嘘のようなまさかの展開で、その夜は、可愛らしいレストランの郷土料理を堪能しながら、大学教授に昔の写真や絵を見せてもらいながら街(リューネブルク)の歴史をレクチャーいただいたうえに、実際に街中の建物や地理をガイドされて居酒屋まで連れて行ってもらった。最後はホテルまで安心なタクシーに乗せてもらうという、素晴らしいオプショナルツアーの最高の思い出だ。どうして、あんなひっそりとした街角で出会えたのだろう?旅の神様のいたずら心と贈り物に感謝し、リューネブルクは、生涯忘れられない都市になった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF

そして、わたくしは、前世はドイツにいたか?と思うほど、ドイツに関わるものごとに惹かれる。町並みや野原の風景も、生活用品のいくつかも。

そんなわたくしが、この数年気になるのは、ドイツの自然療法である。昔からエッセンシャルオイルで自分ケアをしていることから、ドイツのケアグッズにも興味が向いていた。そこに、友人がとても美味しいハーブティーをプレゼントしてくれたのだった。これは、そのお茶を詳しく紹介するブログ。読ませていただいて、このお茶がますますお気に入りになった。(原産国はチェコ、発売はオーストリアだけれど)

http://enjoyherballife.net/blog/3183/

そして、聖女ヒルデガルトの存在にも興味がわいた。900年ほど前にドイツの貴族の娘として虚弱に生まれ、様々な自然医療を開発し、多彩な才能を発揮された修道女であると。 

https://www.omochabako.co.jp/sonnentor/sonnentor_world/hirdegard/lifetime

ヒルデガルト作曲の音楽も、謎めいた癒やしの響きが素晴らしい。

https://youtu.be/lQXaDwkcQAk

深まる秋の夜長、この音楽をBGMに、ヒルデガルトの調和のお茶を味わいつつ、魔女?とされた賢い女性たちに関する本を読んで、魔女修行に励むのも楽しいだろう。できうれば、この叡智を活用する暮らしがずっと実現できる社会であってほしいと願いながら。

https://www.yamakei.co.jp/products/2818048460.htm

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