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クラシック音楽と美術の共通点~歴史の中で必然として生まれた作品たち

以前、こんなツイートをしました。

クラシック音楽とは、西洋の1550年頃から1900年頃の音楽のことを指すことが一般的。

そして西洋の美術も12世紀頃から20世紀初頭の画家や作品が広く知られています。

これは偏見かもしれないけど、一般的に知られている芸術作品というのは西洋で生まれています。

そして、クラシック音楽も美術作品も古くは、キリスト教の布教・浸透のために発展した起源があります。

それ以降も同様に、クラシック音楽も美術も各時代の時代背景の中に生きた作曲家・作家がモロに時代の潮流や流行り、もっと言えば働き方までも影響されるなかで作品が生み出されていきました。

クラシック音楽や美術を楽しむうえで当時の歴史を知ることの重要性

例えば、現代に生きる私たちが18世紀末のフランスの事件を元に生み出された芸術作品を鑑賞するとしましょう。

一つ目は1830年に起きたフランス7月革命を主題としたドラクロワの作品『民衆を導く自由の女神』

ドラクロアは、兄に向けた手紙の中で「私は祖国のために戦いはしなかったが、少なくともそのために絵を描こう。それで私は気分が良くなった。」と書いています。

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2つめは、今年生誕250周年を迎えたベートーヴェンが1804年に完成させた交響曲第3番「英雄」

フランス革命後の世界情勢の中、ベートーヴェンのナポレオン・ボナパルトへの共感から、ナポレオンを讃える曲として作曲されたことで有名。ベートーヴェンは、ボン大学時代にフランス革命の原点にもなった啓蒙思想に傾倒していました。

2つの作品に共通するのは、封建社会に苦しめられた民衆の自由への渇望を象徴するものだと思います。

ただ、現代に生きる僕たち日本人が200年以上前のフランスで起きた事件の民衆の感情に共感することはとても難しいことだと思います。

でも、フランス革命が起こった当時のことを知ることは、クラシック音楽を聴くうえでも、美術作品を鑑賞するうえでもとても重要だと思います。

重要だけど、ここがクラシック音楽や西洋美術を「お勉強」にしてしまうハードルの高さにもなっていることがなんとも心苦しいんですよね。

知れば知るほど面白くなる対象が、知ることのハードルの高さによって多くの関心を生むことを邪魔してるというのはなんとも矛盾ですもんね…

あ、ちなみにフランス革命のことがめちゃくちゃ分かりやすく面白く知れるポッドキャスト&Youtubeの番組をご紹介します。

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