Nagi@ドイツでワイン醸造家

ワイン用ブドウ栽培とワイン醸造の専門家。 ガイゼンハイム大卒/ドイツで800年続くワイ…

Nagi@ドイツでワイン醸造家

ワイン用ブドウ栽培とワイン醸造の専門家。 ガイゼンハイム大卒/ドイツで800年続くワイナリーの中心メンバー。元ワイン無関係の会社員で決断力のある方向音痴。醸造用葡萄の栽培醸造エンジニアの視点から、ワインにまつわるブログ(https://nagiswine.com)も書いてます。

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シーズンのはじめにシーズンは本当に終わったのか|霜被害の続報

4月23日未明、ドイツでは各地で夜間の大幅な冷え込みが確認されました。ところによってはマイナス8℃やそれ以下まで下がるという、まさに前代未聞の冷え込みとなりました。

    • ここから先は水掛け論|テロワールとナチュラルワインを巡る議論に対する一考察、もしくは個人的感想

      先日、ドイツを代表するワインの生産者団体であるVDPが主催する大規模なイベントが開催されました。そのイベントで"Terroir vs. Natural"と題された興味深いパネルディスカッションが行われました。私自身は残念ながら仕事の関係で参加できなかったのですが、参加した方からのレポートを読んでみて感じたことを書いておきます。

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      • ワイナリーの四方山話|環境が整い選択肢が増えると判断を間違う

        この記事はメンバーシップに加入すると読めます

        • 発酵時における酸素の役割|ワインと酸素

          この記事ではアルコール発酵時における酸素の役割について詳しくみていきます。

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        • [お題]ワインはどこまで「自由」でいいと思うか

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          4月23日未明、ドイツでは各地で夜間の大幅な冷え込みが確認されました。ところによってはマイナス8℃やそれ以下まで下がるという、まさに前代未聞の冷え込みとなりました。

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          ここから先は水掛け論|テロワールとナチュラルワインを巡る議論に対する一考察、もしくは個人的感想

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          先日、ドイツを代表するワインの生産者団体であるVDPが主催する大規模なイベントが開催されました。そのイベントで"Terroir vs. Natural"と題された興味深いパネルディスカッションが行われました。私自身は残念ながら仕事の関係で参加できなかったのですが、参加した方からのレポートを読んでみて感じたことを書いておきます。

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          ワイナリーの四方山話|環境が整い選択肢が増えると判断を間違う

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          発酵時における酸素の役割|ワインと酸素

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          この記事ではアルコール発酵時における酸素の役割について詳しくみていきます。

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          発酵時における酸素の役割|ワインと酸素

          ワインが似る理由、似ない理由。そこから見出すべきこと。

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          複数の生産者が一同に介する比較的規模の大きい試飲会に参加することが年に数回あります。こうした試飲会は効率よく複数の生産者と会って話しながら彼ら、彼女らのワインを試せることが最大のメリットですが、もう1つの大きなメリットがあります。1つの生産地域に集中して複数のワインを短時間にほぼ同じ環境下で横断的に試すことで、その地域の特徴を理解しやすい点です。 ある生産地域の特徴を知る。これはそこに共通している特徴を読み取ることです。当たり前のように思われていますが、実際に同じ生産地域で

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          ワインが似る理由、似ない理由。そこから見出すべきこと。

          シーズン初めにシーズンの終わりを迎えないために

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

          異常気象、という言葉がすでに恒例になりすぎて陳腐化し、誰も今の状況を異常とは思わなくなりつつある昨今。それでも今年、2024年の気候は今時点でさえすでに異常だと思わざるを得ないものです。年初から例年を上回る平均気温が続いただけではなく、4月上旬と中旬にそれぞれドイツ各地で25度前後の夏日にもなるほどの気温を観測しました。4月の上旬に最高気温が28度になるなどこれまで誰も考えたことのない事態です。

          シーズン初めにシーズンの終わりを迎えないために

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          ワインが似る理由、似ない理由。そこから見出すべきこと。

          複数の生産者が一同に介する比較的規模の大きい試飲会に参加することが年に数回あります。こうした試飲会は効率よく複数の生産者と会って話しながら彼ら、彼女らのワインを試せることが最大のメリットですが、もう1つの大きなメリットがあります。1つの生産地域に集中して複数のワインを短時間にほぼ同じ環境下で横断的に試すことで、その地域の特徴を理解しやすい点です。 ある生産地域の特徴を知る。これはそこに共通している特徴を読み取ることです。当たり前のように思われていますが、実際に同じ生産地域で

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          シーズン初めにシーズンの終わりを迎えないために

          異常気象、という言葉がすでに恒例になりすぎて陳腐化し、誰も今の状況を異常とは思わなくなりつつある昨今。それでも今年、2024年の気候は今時点でさえすでに異常だと思わざるを得ないものです。年初から例年を上回る平均気温が続いただけではなく、4月上旬と中旬にそれぞれドイツ各地で25度前後の夏日にもなるほどの気温を観測しました。4月の上旬に最高気温が28度になるなどこれまで誰も考えたことのない事態です。

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          畑で見つけたもの

          まだ枝が伸びていないこの時期はブドウ畑を観察するにはいい時期です。それぞれの造り手がどのような考え方で畑を作っているのかが分かり、とても興味深く、また勉強になります。 とはいえ、最近の私はボトリングのための各種作業からその後の事務作業など醸造所内での仕事に追われており、畑にまったく出られていません。そこで、休日に自宅近くのブドウ畑を散歩しながら見つけたものをいくつか、こちらでシェアさせていただきます。

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          ワインは毎年同じでなきゃいけない?ワインの差はどこまで受け入れられるものなのか

          ワインは毎年味が変わるもの。ワインに詳しくなくてもなんとなくそういった認識をお持ちの方は多いのではないでしょうか。そこでちょっとご自身を振り返ってみていただきたいのですが、同じワインを毎年買っていて実際に味や香りが違っていたらどう思うでしょうか。おそらく多少の違いならヴィンテージの違いだろうと納得できると思います。では予想しないくらいに味も香りも違っていたらどうでしょう。ヴィンテージの違いだと素直に受け入れられるでしょうか。

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          コルクを巡るトラブル

          コルクに関する問題といえば、ブショネです。TCA (2,4,6-Trichloranisol: トリクロロアニソール) という化合物を原因とするオフフレーバー (欠陥臭 / 不快臭) としてよく知られています。この不快臭はTCAを含んだコルクや他の木製品がワインと接触することでワイン中に移行して発生します。 コルクに原因のあるワインの品質問題としてはブショネがもっとも有名ですが、実際にはこれ以外にもいくつか、コルクが原因と思われる問題が存在しています。おそらく一般にはあまり

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          PIWIワインの売り方を考える

          オレンジワイン、ナチュラルワインに続くワイン業界のトレンドとしてPIWI (Pilzwiderstandsfähige Rebsorten: カビ菌耐性ブドウ品種) が入るのかどうかに注目が集まっています。 しばらく前からワイナリー関係者の間ではPIWIが話題の中心になることが増えてきていましたが、そうした機会が昨年後半から今年に入って一気に増加しています。PIWIを推進する団体が複数立ち上げられたほか、生産者のためのシンポジウムでもメインテーマに設定され、情報の共有が進め

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          PIWIワインの売り方を考える

          本質的にはワインではなくワインっぽいものを求めているのではないか、という話

          最近はナチュラルワインが人気だという話はいまさら改めてするまでもないくらいにはよく知られたことだと思います。町中を歩けばそこかしこにナチュラルワインの飲めるお店、という趣旨の看板を見かけます。 注目され話題性があるためなのでしょう、ナチュラルワインはメディアで取り扱われることも増えています。そうしたなかで、人気女優さんがナチュラルワインを語る企画が目に付きました。彼女の語る言葉がすべてのナチュラルワインラヴァーの言葉を代弁しているとは思いませんが、一方で根底しているものがあ

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          ワイナリーの四方山話|ワイナリーの足元に広がる負の連鎖

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          「飲みやすさ」の復権を

          飲みやすいワイン。そんな評価をワインにしたことはあるでしょうか。 「飲みやすい」や「スルスル飲める」という評価はワインにとって決してネガティブなものではありません。しかし、では造り手に歓迎されるポジティブな評価なのかといえば、それは評価されるワインの等級や価格帯による、というのが実情です。

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          エコや有機で頭痛がしない論、に関する一考察

          ワインを飲んで頭痛がする、これはxxが原因である。という話は今も昔も続く、ワインをめぐる議論の一つです。このxxには大概は亜硫酸が入りますが、農薬というのも同じくらいによく言われる対象です。だから亜硫酸無添加のナチュラルワインがいい、とか、エコや有機栽培認証をとっているブドウから造ったワインがいい、とかいう議論になるわけですが、最近のナチュラルワインの人気ぶりを見るに、このエコとか有機とかには今一つ説得力が欠けていると受け取られているように思えます。 ここでは実際に頭痛の原

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          ワイナリーの四方山話|ナニモノかになりたい圧

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          ワインに親しむことに関する1つの考察|共感が排他性を加速する

          世の中に星の数ほどあるワイン。やろうと思えば一生を通して「違う」ワインだけを飲み続けることも不可能ではありません。違う生産地域、違う生産者、違うブドウ品種。選択肢はいくらでもあります。 そうした豊富な選択肢がある状況にも関わらず、ふと自分の飲んできたワインを振り返ってみると、意外なまでに絞り込まれた傾向の中で経験を重ねてきたことに気がつくことは多いのではないでしょうか。 同じ生産者だけしか飲んでいない、ということは稀だったとしても、例えば1つの生産地域で造られているワインの

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