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不安障害は、リラックスして休むことができない


◉不安が強いと休むことすら難しい

毎日を疲れ果てて過ごしていると、休日が待ち遠しいですよね。

日々の溜まった疲れをゆっくり癒して、やりたいことをしたり、または何も考えずにぼーっと過ごしたい。

でも、不安障害がある生活はいろいろと不都合が起こります。

その一つに「リラックスして休むことが難しい」ということがあります。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』全般性不安障害

これは「休みを取ると、職場の上司や同僚に非難されるのではないかと非常に気になって、仕事を休むことができない」ということではありません。

もちろん実際にきつくても、休みの電話を入れることはかなりの覚悟がいるので、本当によほどのことがない限り、これはできることではないのですが。

そういうことではなくて「休みの日に昼寝をしたり、午前中の洗濯が終わったあとにうたた寝したりすることすら苦しくて難しい」のです。

「なに言ってるの、うたた寝くらいすればいいじゃない」と思う人が多いでしょうし、わたしも以前は昼寝やうたた寝がとても好きでした。

でも仕事のストレスと生きづらさが限界に達して不安障害を発症してからしばらくは、それができなくなったのです。

これは、今よりもずっとずっと不安障害の症状が強かった頃のお話です。

◉不安障害の頭の中はどうなっているのか?:なぎのなつのケース

わたしはいつも頭の中でいろんな考えが沸き上がっては渦巻いたりと、脳が勝手にフル回転しているので神経がとても疲れます。

それも「原因がありそうな不安」だったり「根拠がはっきりしない不安」が入り混じって、ワーッと頭の中を駆け巡っているので、とにかくクタクタです。

いつも「ちょっと休ませてよー」と思っているのですが、せっかく時間ができてのんびりしようとすると、これが全然気が休まりません。

やらなきゃならないことや不安のタネがあふれているのに、「時間ばかり使って休んでいいのだろうか」と、とても焦りを感じてしまいます。

でも眠らないと心も体もしんどいし、そんなことを考えているうちに時間だけがどんどん過ぎていき、あっという間に日が暮れてしまう。

結局、せっかくの貴重な休日に横になってみたものの、明日への不安が多く残って不眠気味で、全く休めていないのです。

休みたいのに気が休まらない。

心身をいやしたいと休む自分に、素直に許可を出してあげられない。

大した時間眠るわけではないのですから、休む時ぐらいリラックスさせてよと自分に懇願したくなるのです。

◉不安でリラックスして休めない日の過ごし方とは

不安の原因はいろいろあれど、あなたも不安に押しつぶされて休めないことがありませんか?

そんな、休みたいのに不安で休めない日に、どうやって自分を癒すのか。

わたしがとった行動とは、

それは「ちょっと出かける」です。

この「ちょっと」というのが重要で、充実した一日を過ごそうと頑張って出かけると、かえって疲れてしまうことがあります。

なので、ぶらり出かけるくらいがちょうどいいのです。

「ちょっと近くのお店に回転焼きを食べに行く」

「ちょっと近くのファーストフード店でアップルパイでも食べながら本を読む」

「ちょっと電車一本、バス一本で行ける銭湯に入りに行く」

こんな感じです。

もし歩いて行けるところにこういった場所がある方は、とてもハードルが低いのではないかと思います。

わたしが住んでいるところは、歩いていける距離にちょうどいい感じのお店がないので、車を使いますが、それでも遠出はしません。

気負わない距離で、気負わない場所で、気負わないことをする。

そこでふっと一息ついて、欲張らずに帰ります。

身体がしっかり休まるわけではないのですが、気持ちが少し軽くなって「この時間だけでも、ほどほどにいい時間だったな」と思えたら、それで充分です。

不安障害の症状や不安が強い状態から回復するには、ある程度の期間がかかることが多いでしょう。

ならばせめて、ほんのひとときでも不安が和らげることができたなら、それだけで素晴らしいことだと思うのです。

不安で頭がいっぱいで、それだけで一日が終わってしまっていた自分が、ちょっと息抜きできた。

そんな自分をねぎらって、ささやかに褒めてあげてもいいと思います。

そしてお風呂に入ってさっぱりしたら、ゆっくりとストレッチやマッサージをして、身体を整えて、頑張った今日一日を終えるのです。

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