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市長就任から154週。棒踊りを通して感じたこと。

みなさまこんばんは。日置市長の永山です。

就任から154週が経過しました。

今週は、日置市の伝統芸能のひとつ、棒踊りについて。


1.下神殿棒踊りに参加して

私は日置市の旧4町を1年ごとに引っ越して暮らしています。いま住んでいる伊集院地域 下神殿集落の棒踊りに、今年は踊り手として参加しました。5月5日の本番に向けて、4月13日から毎週末の練習が始まり、私も日程の都合がつく限り参加し、長尺(6尺=約1.8m)の棒を手に型を覚え、掛け声に合わせて舞う練習を積みました。

5月5日の本番は、地元の八幡神社を出発点に、午前中だけで10か所以上で踊らせていただきました。(公務の都合で私は9か所目までになりましたが。)

小学生から大人まで、総勢24名の踊り子が息を一つにして、地域の大切な拠点や、おめでたいこと(子どもさんの誕生や、100歳のお祝いなど)のあったお宅を回りながら踊りを奉納していく半日を通していろいろと感じることがありましたので、今回はその話題をご紹介します。

2.祭りによって確認されるもの

棒踊りでは、下神殿集落の主要な集会場所(公園やグラウンドゴルフ場)を回りながら、地域の皆さんと声を掛け合ったり、お茶をふるまっていただき、久しぶりの再会を喜び合ったりします。

私自身、下神殿に引っ越して半年以上たちますが、規模の小さな公園や、グラウンドゴルフ場の中には、自分自身がまだしっかりと確認できていなかった場所もあります。また、おめでたいこと(出産や家の新築など)のすべてを把握できるわけではないので、このような機会に地域の皆さんと一緒に喜び合える環境があることの素晴らしさを実感しました。

定期的に地域のつながりを再確認できる場があることで、改めて地域のアイデンティティ(よりどころ)を見つめるきっかけになると同時に、このようなお祭りを通して顔の見える関係が強化され、例えば地震や大雨などの災害の際に声を掛け合いやすい土壌が生まれます。

保存会の皆様、一緒に踊ってくださった踊り手の皆様、応援くださった皆様、ありがとうございました。

3.伝統芸能の保存に向けて

先週末は、下神殿集落だけでなく、東市来地域の上市来校区や、伊集院地域の飯牟礼校区、郡集落でも棒踊りが奉納されました。

また、年間を通じて、日置市内各地域ごとにお祭りや行事として、様々な伝統芸能や文化的行事の保存に取り組んでいただいています。市は、日置市民俗芸能等伝承活動支援事業費交付金を交付して、それら活動の応援をしておりますが、物価高騰等の影響で、この支援だけでは活動費用が十分に捻出できない、という声もいただきます。

この春、一つ新しい動きが始まりました。市内の伝統行事の一つである、大汝牟遅神社の流鏑馬。この流鏑馬をずっと守ってこられた保存会の皆様が、クラウドファンディングへの挑戦をはじめられました。

人口減少の中で、行政からの支援だけでは限界があります。各保存会の皆さんの中に、このように自ら資金調達に向けた動きが始まったことを大変うれしく思うとともに、流鏑馬保存会の皆様のご尽力に改めて敬意を表します。

もどかしいことに、市長という立場上、私は市内のクラウドファンディングへの寄付行為ができません。できるだけ多くの方に、こういった取り組みを通じてご支援をいただければ幸いです。

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永山レポートは、2021年5月29日の日置市長就任後、永山が毎週の動きや感じたことを広く皆様にお知らせするものです。

毎週金曜日の夕方に更新しておりますので、よろしければ今後もお付き合いいただけますと幸いです。

永山由高

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