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【パウル・クレー】


つづき


「恐らくあれは音楽をずっとやっていたことによる
脳の別の領域を使っている気がする・・・」


前回ここで終わっているけど、
これがどういうことかを
上手く言葉で説明できる気がしないですが、やってみます


彼の色彩にはだいたい幾何学的な枠があり
その枠ごとに違う色彩がある
(そうでない絵もあり、それもまた素晴らしいのだが)
それは、なにかしらのリズムのように見える


リズムとは時間の「間」が連続したものであり
音楽は音色をこの「間」に載せてメロディーを作る


クレーにとって色彩は音色であり
紙は時間であり
形は「間」であるような気がする


彼はリズムに載せて
色彩を配置しているとしか思えない
そういう別次元の要素を含んでいる気がする


だから、私にはその色彩感覚に
チャンネルを合わすことが出来ないのでは?

別次元の色彩感覚を持ったクレーの凄いところは
どんな色調でも色彩でも
どんな画材でも自在にコントロールできているところだ


さらに彼には
実験的な作品が多いが
どれも色彩に乱れがない!

彼は本当に色彩に捉えられてたのだろう・・・
もはや色彩は、彼の一部になってる


彼はバウハウスで教鞭をとっていて
造形や色彩についての講義を行っていたらしいが
恐らく彼の色彩感覚は
言葉で人に伝えられるものではないはず


もし本でも残しているのなら
一度読んでみたい・・・
(復刻版がでていて買ってみたが、難しすぎて1年かかってもまだ読み終わらない。
というか、理解できないから先に進まない)

あと、彼の凄いところは
線と色彩をかなりハイレベルで融合させたこと


どちらか一方が秀でている画家はたくさんいるが
その両方を融合させて、ハイレベルな作品にしている画家は
ほとんどいない
(私はまだこの課題をクリアーできずにいる)

彼の眼には、感覚器官では
何をどのように感覚し、
表現に変換していたのか?
想像もできない

クレーは
「芸術は見えないものを見えるようにする」
とも言っている

シャガールも同じことを言っている
「見えないもの」とは
私が「それがそれであるところのもの」と呼んでるものと同義語だろう

モノの姿形以外の「なにか」だ


色彩は見えないものを見えるようにする
最大の武器なのかもしれない

抽象画を、描くことはないだろうと思っていたけど
線と色彩をどちらもハイレベルで融合させるヒントが
抽象画の中にあるのなら、
ちょっとやってみる価値は十分にあるのでは・・・と
これを書きながら思った

もうほぼほぼ一位でいいくらいのクレーだが
一位は一位で
これまた異質な色彩感覚を持った画家で
もはや分析すらできない別次元の色彩画家です・・・(´・ω・)


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Art in Heart (心にアートを)

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