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OP#2 読書感想文 新 コーチングが人を活かす

読書感想文(まとめ)シリーズ2冊目はこちら。

「新 コーチングが人を活かす」

前回の第1回の感想まとめ記事はこちらからどうぞ。

概要

初版は2020年6月 出版社はディスカヴァー・トゥエンティワン

コーチングとは何か?部活のコーチのようなものか?違う。会社の上司や先輩としての話し方を学ぶのか?違う。

対話の新たな選択肢として存在しているのが「コーチング」であって、メンタリズムなんてものでもなく、説得に使われるものでもなく、フラットな会話でそれぞれに発見を促すための手段。

将来、何かしら心理学に関する仕事をしたいと思っている。

カウンセリングとコーチングを織り交ぜた人間のコンサルのようなものをやりたい。そのために今はいろいろ勉強している最中。このタイミングでこんな感じの本を読めたのは大きい気がしている。

この協会?主催のセミナーはちょっと違うかなと思っているから今のところ参加する気はないけど。心理学勉強してる人なのに同じこと学ぶ必要ないかな〜みたいな感じ。

反映されるかは分からないけど、とりあえずDMMブックスのリンクを貼っておきます。

この感想文の使い方

今回が初回の読書感想文だけど、方針としては「自分が読みながらメモしていた気になった・頭に残った・大事だと思ったこと」をまとめて、それぞれについての概要や感じたこと、考えたことを書いていくつもり。

ビジネス書の目次と同じで、気になった見出しがあればそこだけ読むくらいの気持ちで読んでもらえたら嬉しいです。

では早速始めていきます。

「頑張ったらどうなるか」のイメージ

これまでの社会は頑張った分だけ成果が出て、その通りに報酬だったり昇進だったり、目に見える形で自分に結果が返ってきた。

バブル時代の「24時間働けますか?」なんてコピーはその時代を表していて、徹夜で頑張ったらそのままそれが給料になる。給料も高かったし家だって気軽に買える時代だった。らしい。

今はどうか?

頑張っても時間分の給料しか出ない。残業代を増やすことで給料を水増しする時間の切り売り。

最悪、頑張ってベストを尽くせばそれをこれから求められ続けるなんてこともあり得る。実際自分はそんな扱いをされてからは70%の力で限界だと言いながら働いている。70%が自分にとっての100%だと言い張っている。

頑張ったらどうなるかのイメージ不足が、その人の力を引き出せない要因になっているのかもしれない。

励ますことと目標を見せることは別物

とりあえず「頑張れ」と言っていないだろうか?

自分が頑張っている最中に無責任で適当な「頑張れ〜」を言われてムカついた経験はないだろうか?

そんな応援よりも、「あと○くらい!」と言われる方が少しはやる気が出るのではないか?ということ。

山頂まで何mあるか分からない山を延々と登らされるよりも、標高3776mの山を今の状況を見ながら応援されつつ登る方がまだ楽ではないだろうか。

ただ闇雲に頑張れと言うより、自分も明確な目標設定を見せることで応援できる存在になりたいものだ。

継続を妨げる「いやな感じ」

毎日noteを書いている自分でも、ダイエットだけは何とも続かない。

毎日歩くだとか走るだとか長風呂するだとか、リングフィットは全然続かない。

母親が買ったルームサイクリングの機会も、今や誰も使っていないオブジェと化した。

じゃあどうして続かないのか?反対に、どうしてnoteは続いているのか?

それは、自分にとって何かマイナスな感情があれば、それに行動が引っ張られてしまうから。

運動はしんどいし、結果はすぐについてこない。雨が降っているかもしれないし、やる気だって沸かないかもしれない。

そんな「いやな感じ」は簡単に自分を逃げさせてしまう。

それならどうしてnoteは毎日書けているのか?これを考えれば毎日の運動だって続くかもしれない。ということ。

理由がない命令では人は動けない

理不尽な指示に嫌々従った経験はないだろうか?

部活の意味のわからないルール、職場の謎ルール、謎の書類の書式などなど。

それを「なんとなく」こなせるなら問題はないだろう。でも、誰だってそんなルールには何かしらの不満をもつはず。

人は、理由がない命令を素直に聞いて動くことができない生き物らしい。

理由がない命令や指示に対して、それはどうしてかを一度考える余裕を持たせ、そしてその命令がどうして出されているかを説明できるような構造を作るべき。

一見理不尽に思えるルールが実は大事なもので自分を守ってくれるものなのかもしれない。

理由がない命令に対して疑問を持たせながらもそれについて説明できるようになることが大事。らしい。

提案は命令になりかねない

結論ありきの質問や指示をしていないだろか?

何か例を挙げるなら、「今言ってることってどこか間違ってる?」と言われるとか、飲み物を飲み終わったタイミングで何か飲み物を注文するか聞かれるとか。

そんな感じのあるある、身に覚えはないだろうか?

何かしらの決定すべきものがあれば、それを相手に選ばせる余裕を持たせる、あるいは与える。その余裕を含めた提案をすべきなのではないだろうか。

逆コーチング

コーチングコーチングと書いているけど、時には自分自身がコーチングをできているか試すべきでもある。

今の自分はどんな状態か、何をすべきか、目標はどう作ればいいか…考えるべきことは多岐にわたる。

そんな自分を、自分の頭の中や別の誰かとコーチングしてみる。そうすることで自分の考え方が変わったり、今後の行動がリフレッシュできるかもしれない。ということ。

オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン

オープンクエスチョンとは、簡単に言えば5W1Hで聞くことができる質問。

クローズドクエスチョンは、YESかNOの二択、するかしないかを聞く狭い質問。

いつだってこと細かく聞くことがコーチングではない。

相手が考えることに対して新しい選択肢を持つことを促す。そのためには質問の出し方だって変えなければいけない。

ポジティブな発見こそが「承認」

承認をしているだろうか?

何かをすることを認めるのではなく、誰かが何かをしていることを認める、あるいは知っておくことこそが承認なのかもしれない。

例えば、Aさんは実は植木に毎回水をやってくれている。みたいな、大きな成果には埋もれるかもしれないけど小さいことながらそれはそれで大事なことをどれだけ見つけられるか。

ポジティブな発見をどれだけたくさん見つけて褒めることができるか。ということ。

別のフレームに入れて考える「もしも思考」

自分の中で考えていることなどをどれだけ発展させることができるか。

今自分が考えていることが、もっとスケールが大きかったら、小さかったら、色々なハコに入れて考えればまた違った答えや考え方が出てくるかもしれない。

もし今の自分が部下や後輩なら、逆にもう少し立場が上なら、裁量権があれば、そんな「もしも」を考えている時に同時に思うことができれば何かしら変わる。かもしれない。

信用は理性的な判断だけど、信頼は感情的な結びつき

信用と信仰の違い

これについてはどこかで別の記事にしたいと思っている。

書けたらここに記事載せます。

人は1日1000回くらい自分に質問をしている

そう、タイトル通り人は1日1000回選択をしているらしい。確かに考えてみれば、朝何時に起きるだとか本当に起きるのかだとか、どんな服を着るかとか、何を食べるか、どう頭をそれっぽくセットするか。

考えるだけで朝から10個や20個も選択肢が出てくる。

かのジョブズやオバマ前大統領は少しでも選択する数を減らすために、着る服や食事を決める仕事をする人を雇っていたらしい。

自分もそんな感じのことを思ったことがある。

毎日の服を決めてくれるサブスクを始めたらそれなりに需要がある気もする。

その1000回もの選択の中に、どれほど質が高くて建設的で自分自身にとってプラスになりうる選択をしているだろうかと考えると、思っているよりもそんな選択をしていない気がする。

今日だったら、大学の食堂で1分くらい何を食べるかそこそこ本気で悩んだことを覚えている。

丼にするか、麺にするか、それとも…結局ハンバーグと七味をアホほどかけたカツ丼を食べた。若干胃がもたれた。

1/1000の選択、間違っていたかもしれない。

選択を絞って、さらに選択を後悔しないものにしたいものだ。

対話には感染力がある

何か決めなければいけないことがあるとする。

そんな状況で誰も話さない。

そんなときはどうすればいいのか?自分から話を適当な人に振ったところでその人が反応しなかったら意味がない。

全体のうち、活発に話してくれる人はどれくらいいるのか?

そんな活発な人に話を振ることができればどれだけ楽だろうか。

自分にも思い当たることがあったので書いてみる。

ウェブ授業のおかげで、zoomを使った授業がよくある。

そのzoom授業でたまに不快になる瞬間がある。

ブレイクアウトルームに入って知らない学生と話すような時間が作られる。そんな時、自分は誰ひとり話すことがない部屋に当たった。

間に耐えられなくて自分から話を振ってものれんに腕押し、よく分からない相槌を打たれたり、無反応を貫かれることがあった。

あれ本当に気が悪い。なら履修すんなやと思うけど、もうその時は諦めて画面も音声も全部ミュートにしていた。

先生が入ってくる時に限って話始める奴ら全員単位落とせばいいのに。

でも、大概は誰かが話してくれるし、そんな学生が話してくれることは自分が考えもしなかった意見が聞けてとても新鮮に感じるので楽しい。いつだってそんな感じの授業ならいいのにと心底思う。

会話には感染力がある。その言葉が自分にしっくりきたので書いてみた。

自分も感染源になれるような話し役になれたらと思う。

なれているのだろうか。

まとめ

今回はコーチングについての本を読んでまとめた。

この本は1つのトピックについて4ページでまとめられている関係であまりそれっぽいまとめや感想を書けなかった気がしている。次はもう少しそれっぽく書きます。

それでも、自分の中で思い当たることやすべきことがまとめられたので勉強にはなったと思っている。

次回は何を読もうか。なにせ30冊くらい本は残っている。積読はどこか余裕があって楽だ。

本、思っているよりも好きなのかもしれない。


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