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人を見て「嫌だな」と感じる点は、実は大体自分もできていない

人を見て「嫌だな」と感じる点は、実は大体自分もできていない。これは自分が20代の頃に気づき始めたことだが、30代後半になった今でも変わらない事実だと思う。

自分が誰かに対して「あの人は上の人だけ見て仕事をしている。嫌だな。こうはなりたくないな」と感じたとき、実は自分も上の人しか見ていない。

「あの人は本当に決断力がない。リスクテイクできない」と感じる時、実は自分も驚くほど決断力がなく、リスクも取れず、優柔不断である。

とある同僚や上司に対して「あの人はいつも忖度ばかりしているな」と思ったとき、実は自分が忖度ばかりしているからこそ、人が忖度している姿が気になって仕方がないのである。

だから、他人の嫌なことに気づいてしまったら、その人を嫌いになることなく、一息ついて「ところで、果たして自分はできているだろうか」と自問自答すると良い。

大抵の場合、他人の嫌だと思うところは自分でもできていないことばかりである。

それでも「いや、自分は違う。できている」と思うのであれば、友人にできているか聞いてみれば良い。あなたのことを真に思ってくれている友人であれば間違いなく「いや、お前もできてねーから。自分を差し置いて何言ってんだよ」と言ってくれるはずである。

こういった経験はないだろうか。飲み会で他人の悪口を言っている人がいたら、「いや、お前が言うなよ」と心の中で何度もつっこんだことが。私はよく会社の同僚と飲みにいくとき、心の中でこうした無言のツッコミをよくしている。

あなたが他人の悪口を言う時、あなたもその聞き手から「お前が言うなよ」と思われているのだ。

他者の嫌なところや悪い癖は、自分の嫌なところや悪い癖を直すためのきっかけを与えてくれる。自分をよりよく成長するために活用したいものである。

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