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PE/VC出資業務全般を担っています。過去、海外駐在した経験が2回あります。主にLP出資目線からのPE/VC、趣味(NBA)に関する記事をアップしています。

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大企業JTCをおすすめする理由

よく、「就職するならこれから伸びる業界に行くべき。業界自体が成長しているからポストもどんどん増えていくので出世しやすい」という意見を聞く。 だが、成長している業界は全自動式で成長するわけではない。日々忙しく働きながら自分自身も成長していなければならず、またその高揚感と緊張感に浸ることを喜べなければそこでの成長は保証されない。 自ら率先して御輿を担ぎ、また新たな御輿を作り出さなければしてその業界の成長の恩恵にあずかることはできないのだ。 一方、JTCであれば斜陽産業であろ

    • 仕事で炎上プロジェクトに入ってしまったら注意すべきこと

      炎上案件に多く携わってきた者として、上記ワークスアプリケーションズの創業者、牧野正幸氏のX上の発言がとても心に残ったので以下、自身の経験も踏まえ思ったことを述べていきたい。 まず、かっこいいプロジェクトとは何か。 まず頭に思い浮かぶのは大型買収プロジェクト・新規事業立ち上げプロジェクトである。これらのプロジェクトは大抵社長直轄または役員直轄であり、そこに配属されるメンバーは将来有望なエリートが配置される傾向にある。 かっこいいプロジェクトのメリットは、社長を始め役員に進

      • 人を見て「嫌だな」と感じる点は、実は大体自分もできていない

        人を見て「嫌だな」と感じる点は、実は大体自分もできていない。これは自分が20代の頃に気づき始めたことだが、30代後半になった今でも変わらない事実だと思う。 自分が誰かに対して「あの人は上の人だけ見て仕事をしている。嫌だな。こうはなりたくないな」と感じたとき、実は自分も上の人しか見ていない。 「あの人は本当に決断力がない。リスクテイクできない」と感じる時、実は自分も驚くほど決断力がなく、リスクも取れず、優柔不断である。 とある同僚や上司に対して「あの人はいつも忖度ばかりし

        • 会社員に必要なコミュニケーション能力は年を重ねるにつれ変化する

          仕事をする上では何にしてもコミュニケーション能力が重要だと言われる。 お客さんの言っていることを正しく理解すること、上司から言われた指示の意図を汲み取り適切に行動すること、相手の意図を読んで一歩先に行動すること。 これらは会社員のみならず自営業を行う方にとっても必須の能力である。 そして、年を取るにつれてこの能力はより重視されるようになってくる。 若い頃は、特殊スキルや専門知識を習得しておけばそれが差別化要素につながり、付加価値の源泉にもなる。 だが、会社で役職が上がる

        大企業JTCをおすすめする理由

        • 仕事で炎上プロジェクトに入ってしまったら注意すべきこと

        • 人を見て「嫌だな」と感じる点は、実は大体自分もできていない

        • 会社員に必要なコミュニケーション能力は年を重ねるにつれ変化する

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        記事

          メルカリでは値下げ交渉する際、きちんとその理由を話した方が良いという体験談

          およそ4年前に始めたメルカリ。これまで色々な商品を買い、そして売ってきたが、その中でも忘れられない体験談がある。 それははたから見れば何の変哲もない、ただの500円のフィギュアの売買であったが、その売買に至るまでのやり取りがとても心に残ったのだ。 2022年のクリスマス間近の時期、私は「アナと雪の女王」のアナのレゴフィギュア(未開封)を出品していた。米国駐在時代に買ったが未開封のままで保管しており、子供(男の子)も特にこのフィギュアで遊ぶ様子も見られなかったため、500円

          メルカリでは値下げ交渉する際、きちんとその理由を話した方が良いという体験談

          ケツメイシ「海外駐在員への唄」が秀逸である理由;実際の海外駐在の経験を踏まえて

          ケツメイシの「海外駐在員の唄」を聞いた。そして私は昔、駐在員として安全・安心・快適に暮らしていたインドネシアと米国での生活を思い出した。 ※ 駐在員とは、日本の会社から海外現地子会社または海外支店に派遣され、およそ3ー5年の期間、海外で業務を行う方々を指す。現地の会社で採用され、現地に骨を埋める覚悟を決めた日本人の方とは異なる。 駐在員としての海外生活は、正直言って現地で骨を埋める覚悟で挑戦する日系移民や、現地採用の方々と比べ快適で安心な環境である。待遇も非常に良い。

          ケツメイシ「海外駐在員への唄」が秀逸である理由;実際の海外駐在の経験を踏まえて

          ハム解雇について:火中の栗を拾い、チームを再建し、そして解雇されたヘッドコーチ

          ロスアンゼルス・レイカーズのヘッドコーチ、ダービン・ハムがこの度、解雇された記事を読んだ。 ダービン・ハムは2年前の2022ー2023年シーズンからロサンゼルス・レイカーズのヘッドコーチを務めた人物である。 今振り返れば、当時のレイカーズのヘッドコーチなんて誰もやりたがらなかったと思う。 その前のシーズン、2021−2022年シーズンにレイカーズはスーパースターであるラッセル・ウエストブルックを加えて優勝を目指したものの、結果は33勝49敗と散々たる結果に終わっていた。

          ハム解雇について:火中の栗を拾い、チームを再建し、そして解雇されたヘッドコーチ

          吉祥寺に住んでみて

          吉祥寺に住み始め早3年が経過した。 これまで住んできた街と同様、引っ越してきてから次第に吉祥寺の住環境が好きになってきた。 吉祥寺の魅力については人それぞれ意見が異なると思うが、個人的には何といっても「井の頭恩賜公園」という歴史と風情を備えた公園が生活圏内にあることだと思う。 休日に池を眺めるのも良いし、子供と水生物園や三角広場で遊ぶのも良い。また、少し南に下ればジブリの森美術館にも行けるし、玉川上水沿い歩けば太宰治に思いを馳せることもできる。 自然も豊富だ。神田川の

          吉祥寺に住んでみて

          レブロン、カリー、デュラントのうちNBA2023−2024シーズンで優勝できそうなのは誰か

          39歳のレブロン(優勝4回経験)、36歳のカリー(優勝4回経験)、35歳のデュラント(優勝2回経験)が今シーズン優勝できる可能性はあるのか、についてESPNで記事が載っていたのでピックアップしてみた。 結論、フェニックス・サンズに属しているデュラントがこの3人の中では最も優勝できる可能性が高い、という内容である。 過去、NBAのベテランスター選手が優勝を経験したシーズンには、必ずといっていいほどキャリアのピークを迎えたスター選手がいて、そのスター選手がファーストオプション

          レブロン、カリー、デュラントのうちNBA2023−2024シーズンで優勝できそうなのは誰か

          二デック(旧日本電産)の永守重信会長「運をつかむ」を読んで、なぜ経営者は験担ぎをするのかを少し理解する

          なぜ多くの経営者は手相占い、神社の参拝等、自分を超越した存在により縋ることが多いのか。 その思考回路の一端について、二デック会長・永守会長の著書「運をつかむ」を読んで少し理解ができた気がした。 永守会長の人生観は、「運が7割、実力が3割」というものである。 ここで重要なのは、始めから運任せにして7割の成功が自然にやってくるのでではなく、自力で3割の努力を積み上げた上で、運の7割がやってくる、という考え方である。決して7割の運が誰にでもやってくるわけではない。 精一杯自

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          映画「タイタニック」を観れば「女は上書き保存」説は嘘だとわかる

          つい最近、久しぶりにAmazonプライムで映画「タイタニック」を観て、改めて残酷だなと思う場面を見つけてしまった。 それは、タイタニック号と共に海の中に沈んでいった無数の人々、について感じた運命の残酷さではない(この点については、若い頃観た際に痛く感じた)。映画の最後のシーン、つまり100歳を超えたローズが、最期の息を引き取るシーンである。 このシーンではローズが走馬灯のように自分の過去を振り返るのだが、その振り返りの最後を飾るのが、タイタニック号なのである。 タイタニ

          映画「タイタニック」を観れば「女は上書き保存」説は嘘だとわかる

          D・カーネギー「人を動かす」は対人関係をよくするための名言の宝庫だった

          本書は1936年に初版が刊行された後、世界中で読み継がれているリーダーシップ本である。日本では主にビジネス書としての位置付けで引用されたり参照されることが多いが、英語の原題は「How to win friends and influence people」であり、ビジネスの場面以外の友人関係の場、社交の場でも十分応用が効く原則ばかりが並んでいる。 以下、本書に記載されていた記述のうち、心に残った言葉を書き留めておきたい。 1.相手を批判してはいけない、賞賛せよ 自分の家

          D・カーネギー「人を動かす」は対人関係をよくするための名言の宝庫だった

          証券アナリストジャーナル読後メモ:AI / IoTは経済構造をどう変えるのか 柳川範之

          https://www.saa.or.jp/journal/eachtitle/pdf/taikai_161201_1.pdf 証券アナリストジャーナルを2010年頃からずっと購読している。著名な学者そして経営者の貴重な講演や論文を閲覧できることができ、大変勉強になっている。年会費18,000円は維持コストとして高い、という声も周囲でよく聞くが、月にならせば月額1,500円である。月一回の外食をやめればいい程度のコストで、この水準の論文や講演が読めるのは圧倒的にコストパフォ

          証券アナリストジャーナル読後メモ:AI / IoTは経済構造をどう変えるのか 柳川範之

          「ソニー再生」を読んで、平井一夫元CEOは「貞観政要」の君主像の生き写しだと思わされた

          ソニーの元CEO、平井一夫氏の著作「ソニー再生」を読んだ。 平井一夫氏はソニー在籍中、ソニーグループ3社の事業再生を手がけた、事業再生請負人である。 最初はわずか35歳にしてアメリカのサンフランシスコの南にあるフォスター・シティにあるソニー・コンピュータ・エンターテインメント・アメリカの事業再生を手がけた。 その後日本に戻ってからは(正確には、生活の拠点である米国か家族を残して日本に単身赴任してからは)プレイステーション3販売時の大型投資に伴い生じたプレステ事業立て直し

          「ソニー再生」を読んで、平井一夫元CEOは「貞観政要」の君主像の生き写しだと思わされた

          証券アナリストジャーナル読後メモ:ワークライフバランスからワークアズライフへBy落合陽一

          https://www.saa.or.jp/dc/sale/apps/journal/JournalShowDetail.do?goDownload=&itmNo=35673 証券アナリストジャーナルを2010年頃からずっと購読している。著名な学者そして経営者の貴重な講演や論文を閲覧できることができ、大変勉強になっている。年会費18,000円は維持コストとして高い、という声も周囲でよく聞くが、月にならせば月額1,500円である。月一回の外食をやめればいい程度のコストで、この

          証券アナリストジャーナル読後メモ:ワークライフバランスからワークアズライフへBy落合陽一

          自分のやりたいこと=暇な時に自然と始めてしまうこと

          「自分のやりたいこと・好きなことがわからない」を模索する若者がいる。結論、これは自ら意識して外の世界に見つけにいこうとしても見つからない。バックパックで自分探しの旅に出たりしても、夕日に沈むアンコールワットや朝焼けに映えるボロブドゥール寺院の中には「自分は何をやりたいのか」という答えはない。 むしろ過去の自分を振り返り、「自分は暇ができたとき、無意識にとっていた行動は何か」を思い返した方が「自分のやりたいこと」を探すヒントは得られると思う。 自分の過去を振り返ると、無意識

          自分のやりたいこと=暇な時に自然と始めてしまうこと