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【大町】横山彰乃さん大町探訪〜1日目〜

NAGANO ORGANIC AIR大町では、ダンサー・振付家の横山彰乃さんが滞在。信濃大町アーティスト・イン・レジデンスがホストとなり、滞在制作を重ねていく予定です。
横山彰乃さんは、昨年度のNAGNAO ORGANIC AIRにて実施した【短期滞在研修プログラム】生きることとアートの呼吸 〜Breathe New Lifeにご参加くださり、その際、大町市出身ということが判明。本年度の大町市滞在へとつながりました。
生まれてから18歳までの期間、ずっと大町で過ごされてきた横山さん。生まれ育った場所でのアーティスト・イン・レジデンスという例は私たちもあまり聞いたことがなく、どのようなレジデンスになるのか、期待に胸が膨らみます。

今回は5月31日(火)〜6月2日(木)の3日間滞在。おもに大町市内の”お祭り”と”水”についてリサーチしました。今回は1日目のご様子を紹介します!

■仁科神明宮
滞在中、一番最初に訪問したのが、国宝・仁科神明宮(にしなしんめいぐう)。平安時代の終わり頃に仁科氏が勧進したと言われる神明宮です。ここでは毎年9月に神楽が行われており、それに興味をもった横山さん。氏子の方にお話をお聞きしました。

国宝・仁科神明宮
神楽殿の前で氏子の方より説明を受けました。この方も子どもの頃に神楽を舞ったことがあるそうです。
仁科神明宮の本殿・釣屋・中門部分。こちらが国宝に指定されています。

神楽だけではなく、廃仏毀釈や御正体など、興味深いお話をたくさんお聞きいたしました!


■信州松崎和紙工業
その後、大町市社地区にある大町市民俗資料館を訪問。ここに付設されている会議室では、横山さんが当時在籍していた舞踊教室のレッスンがあったとのことで、懐かしいようでした。
大町市民俗資料館をあとに、続いては松崎和紙工業へ訪問。代表取締役の腰原さん直々にお話をお伺いすることができました。

大町市内での和紙作りの歴史は古く、平安時代に仁科神明宮が大町に勧進されたのがキッカケで和紙作りが伝わったそう。神明宮での儀式や記録用に和紙が作られたとのことでした。

蕎麦殻入りの和紙など、オーダーメイドも含め数多くの和紙製品を製造されています。
市内に流れる川の水系によって、和紙自体の仕上がりも変わるとのこと。居谷里水系 の松崎和紙は少し沈んだ色の仕上がりになるそうです。


初日からなかなかの情報量でしたが、地元大町の知らなかった面をたくさん垣間見ることができとても勉強になったと横山さん。地元レジデンスは2日目に続きます!(文 藤澤智徳)


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