見出し画像

057:SNSの不思議

・最近はTwitterやInstagramなどといったSNSはなんだか疲れるし、サジェストが基本になったせいで見始めたら止まらないからあまり開かないようにしている。
・以前綴ったように、LINE含め全部通知を切っている。

・頭に入れる情報が多すぎて疲れてしまう。デジタルデトックスという言葉もあるくらいだ。
・現代の自分たちは平安時代の人が一生で取得する情報量を1日で受け取っているというのも聞いたことがある。

・それでも時折、世界中の人と電波でつながっているというのはすごいなと思うのだ。

***

・少し前、仕事でタイに10日間くらい出張していた。ちなみに実はタイ法人がある会社に勤めている。
・そこで、それまでは仕事でしか繋がりのなかったタイ法人の人と仲良くなった。
・帰国してから4ヶ月くらい経った今でも、ほぼ毎日LINEしている。

・特にトピックが毎回あるわけではなく、日本は今日は雨だとか、タイは暑いだとか、今日は〇〇をしたといった、他愛もない話をしている。
・お互い今日の天気はこんな感じだと写真を送りあったりもすることもあるのだが、日本とタイどちらも雲一つない晴天だと、同じ空の下で繋がってるんだなと何かの曲の歌詞にでも出てきそうな言葉が思い浮かぶ。

・のだが、国が違う人とリアルタイムでやり取りしていること自体がそもそもすごいなと思った。

・彼女は日本語が堪能で頭も冴えるので、もちろん仕事上でもその才覚も存分に発揮している。
・仕事上だけで絡んでいたらこんな鬱々としている自分とは仲良くなることはなかっただろう。
・外側だけ見たら人間としてのカテゴライズが違うと思っていた。

・それでもメッセージを重ねていくうちに、物事の考え方や受け取り方には似通った部分があるなと思った。
・すごそうに見える彼女でも、同じ人間であった。すごいのには変わりないが。
・日本の音楽や本にもある程度精通しているので同じコンテンツを分かち合ったり、逆にタイのコンテンツを教えてもらったりと、楽しい会話ができている。

・もちろん育ちや環境が違うなんてレベルに収まらないくらい育ちや環境が違うし母国語も異なるので、根本の部分での感受性は実は離れているかもしれない。
・けれども、気軽に連絡が取れるツールがあったから、少なくともお互い友人と思いあえるようなコミュニケーションが取れた。
・普段はSNSは疲れるが、そこから得られる恩恵も大きいものだな、と思った。

***

・学生の頃交流のあったアメリカ人の友人とも、いまだに連絡を取っている。
・彼とももう数年間会っていないが、お互いの近況もなんとなくわかっているし、深い話をしたりもする。


・SNSはあまり好きではないと思っていたが、邪険に扱ってはいけないな。

・それにしても世界には70億とか80億とかの人間がいるのに、ピンポイントで他の国でも仲良くなれる人と出会えている自分は運が良い。
・こんな鬱備忘録をつけているが、実は自分の友人関係にかかわる部分だけは世界で一番の幸運の持ち主だと思っているのだ。

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?