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【マシュマロ】サクッと読める短い文章が載っているオススメの本をいくつかご紹介します!

 マシュマロに質問を頂きました。

文庫本3ページ前後の文章って、意外とありそうでないんですよね。

集中力のない子どもたちに読ませるべく、短いお話を求め、わたしもいろいろ探しました。で、ようやく、いい本を見つけました。

それが新井素子さんセレクションの『ショートショートドロップス』 (角川文庫)です。

これは女性作家15名のアンソロジーなのですが、平均10ページぐらいの傑作が詰まっています。

個人的には村田沙耶香さんの『余命』という作品が大好きです。医療の発展で寿命で死ぬことがなくなった世界で、人々がオシャレな死に方やカッコいい死に方を求めるようになる中、主人公はどう死ぬかという物語です。

また、3ページ前後のお話が入っている文庫本としては松田青子さんの『女が死ぬ』もよかったです。作品ごとに長さはバラバラですが、短いものだと1ページの作品も収録されています。

わたしが気に入っているのは『ボンド』という作品で、歴代のボンドガールが集結し、みんなでボンドとの思い出を語り合うというものです。

エッセイだと浅田次郎さんの『勇気凛凛ルリの色』が一編6ページと読みやすく、かつ、ユーモアがあって面白かったです。

たとえば、『ハゲについて』では、ハゲてしまった作者がいかにしてハゲと向き合っていくか、喜怒哀楽のすべてを込めて書かれています。

あとはPARCO出版から出ている料理エッセイのアンソロジー『アンソロジー カレーライス! !』もおすすめです。

この中に阿川佐和子さんの牛乳で作るタイ風カレーが載っているのですが、再現してみたら最高に美味しかったです!

他に、古典になりますが、パスカルの『パンセ』もけっこういいです。短い話がランダムに配置されているので、いつ、どこから読んでも楽しめます。「人間は考える葦である」で有名なアレです。

とにかく名言ばかりの宝箱のような本なのですが、「人生は死ぬまでの暇つぶし」というフレーズを高校生のときに知って、雷に打たれたような気持ちになりました。

小説を読むことは受験や仕事の役に立たないと言われがちですが、人生が死ぬまでの暇つぶしであるなら、仕事も読書も重要度に大差はないわけで、だったら、自分にとって心地よい方を選ぼうと思えるようになりました。この一言で多くの悩みが吹き飛びました。パスカル、マジ、パネェっす!




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