マガジンのカバー画像

【読書コラム】まとめ

48
読書コラムまとめ
運営しているクリエイター

記事一覧

【読書コラム】「友だちのノリ」と「闇バイト」が共存している青春のリアリティは100%…

 昨夜、月一のzoom読書会があった。大学時代の友だちとやっているもので、かれこれ、一年以上…

綾野つづみ
15時間前
79

【読書コラム】お医者さんが薬だけでなく、地域のサークル活動を紹介することで治る病…

 高齢者に関する研究をしている後輩から、面白い考え方があると『社会的処方: 孤立という病を…

129

【読書コラム】子ども向けの本だけど、仕事ってなんなのか、自己啓発本レベルの発見が…

 小学生向けの読書会をやっている。以前、記したものと同じ活動で、ゆるーく続いている。  …

綾野つづみ
10日前
147

【読書コラム】とどのつまり、文体ってなんなのだ?! プロとアマチュア、男と女、人…

 高校生の頃、幸運にも、大江健三郎さんとお話しする機会を得た。最初、有名な小説家というこ…

綾野つづみ
2週間前
181

【読書コラム】ピントが合わなかったのは、カメラを持つ手が震えていたから - 『ちょ…

 先日、マシュマロでロバート・キャパの『ちょっとピンぼけ』を代わりに読んでほしいというメ…

綾野つづみ
2週間前
160

【読書コラム】コメントで教えてもらったミステリーを読んでみたら、とんでもなく哲学…

 先日、アップした『変な家』の記事に、BRILLIANT_Sさんからこんなコメントを頂いた。  寡…

綾野つづみ
3週間前
112

【読書コラム】ゴキブリにまつわるエトセトラ - 『いつかみんなGを殺す』成田名璃子(著)

 タイトルに一目惚れして、本を買うことがある。『いつかみんなGを殺す』もそんな一冊だった。  舞台は老舗の高級ホテル。特別なイベントを成功させようと頑張る総支配人の前に、黒光りしたGが姿を現す。なんとか穏便に処理しようとするも、グランドシェフやら、ベテランマネージャーやら、新人スタッフやら、常連客やら、怪しげな清掃人やら、有象無象の人々がGGを巡って一悶着。  映画『グランドホテル』や『有頂天ホテル』を彷彿とさせる傑作群像劇で、最高に面白かった。  Gって、本当にすごい

【読書コラム】わたしたちが苦しいのはゴールのない競争をさせられているから - 『じ…

 先日、マシュマロでスキデルスキーの『じゅうぶん豊かで、貧しい社会 理念なき資本主義の末…

綾野つづみ
1か月前
146

【読書コラム】ハマったゲームの世界に住んでいた記憶って、存在しないはずだけど、た…

 ゲームが好きだ。熱中すると時間が嘘のように溶けていくというか、もはや、ゲームの世界で生…

綾野つづみ
1か月前
129

【読書コラム】79歳の母が72歳の父を殺した理由 - 『ママがやった』井上荒野

 瀬戸内寂聴と井上光晴の不倫をモデルにした小説の映画化『あちらにいる鬼』で、原作者・井上…

綾野つづみ
1か月前
124

【読書コラム】クレーマーをやめたいのにやめられない主婦の話が文学だった! - 『成…

 圧倒的な面白さで話題となった『成瀬は天下を取りにいく』の続編が出た。コロナ禍で閉店を迎…

綾野つづみ
1か月前
160

【読書コラム】マジで? ナイチンゲール、めっちゃ強いじゃん! - 『超人ナイチンゲー…

 在宅医療の研究をしている後輩から、いま、ナイチンゲールが熱いと教えてもらった。子どもの…

綾野つづみ
1か月前
149

【読書コラム】眠っちゃいけない夜にぴったりの本 - 『ジャイロスコープ』伊坂幸太郎(…

 先日、旅行をしてきた。朝早くに出発する飛行機しか取れず、午前6時に羽田空港へ向かう必要…

綾野つづみ
2か月前
145

【読書コラム】「非モテ」って言うけど、そもそもモテるやつなんて、クラスに一人いるかいないかなんだぞ! - 『「非モテ」からはじめる男性学』西井開(著)

 いつからだろう。「非モテ」を自認する男性が増えてきたのは。ネット上でも目にするし、リアルで若い男の子が自虐的に言っている姿をしばしば見かける。  すっかり市民権を得ている言葉らしいが、ずっと、わたしは「非モテ」という言葉に違和感を抱いてきた。  というのも、モテるって本来、特殊な状況のはずだから。そもそも、モテるやつなんて、クラスに一人いるかいないかだったではないか。つまり、「非モテ」って普通の人なんじゃないの?  芸能人じゃない人が「俺は非芸能人だから」と卑屈になっ