見出し画像

ベイスターズ選手名鑑 小園健太 背番号18「10年ぶりドラ1高卒投手の獲得!三浦監督の後継者になれるのか?」

こんにちは。なべマガジンです。

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

一昨年に引き続き、昨年もベイスターズ関連の

記事掲載の依頼を頂戴しましたので、この1ヵ月間は、

執筆作業に奔走し、新年を迎えました。

本当にありがたい話ですし、これからも自分なりの

視点をもって、選手の素晴らしさを伝えていきたいと思っています。

今年も、新入団選手については、各選手の特徴について

記事を上げさせて頂くので、楽しみに見ていってください。

また、不定期でコラムも掲載していきますので、

こちらもお楽しみに^^

さて、本題に移ります。新年一発目はもちろんこの選手!!!

2021年ドラフト1位 背番号18 小園健太選手です!!!

1.経歴

大阪府貝塚市出身 小学1年生から軟式野球を始め、中学時は貝塚ヤング(硬式野球)にし、3年夏にヤングリーグ日本選手権で初優勝を達成した。当時バッテリーを組んでいた同じくドラ1位指名の松川捕手(ロッテ)と和歌山市立和歌山高等学校へ入学し、1年春からベンチ入り。2年秋からエース昇格、3年春に選抜出場を果たす。1回戦の県岐阜商戦で完封するも、2回戦の明豊戦で5回1失点の救援登板も1-2で敗れた。夏は地区予選決勝で、日本一となった智弁和歌山を相手に前半5回2安打無失点も後半に崩れ4失点(自責点2)し敗れた。

2021年ドラフト1位でDeNAと阪神が入札し、三浦監督が見事引き当てベイスターズの入団が決まった。1320万円の年俸は高卒ドラ1位としては最高額である。

2.ベイスターズの指名理由

①将来性の高い絶対的エース候補の獲得

2012年からDeNAとなり、ドラ1位で高卒投手を指名したのは初めてである。ベイスターズの投手陣を底上げするため、不足していた左腕を中心に獲得し、今永・濱口・東や石田らが成長してチームの主力選手となり、ここ数年では上茶谷・入江と右腕の獲得へシフト。20代の投手陣としては、層もかなり厚くなり、下位指名では素材型の高卒投手を指名、阪口・京山・櫻井らが1軍へ送り込まれているが、大卒投手を含め、絶対的なエースへの成長までは至っていない。一方、他球団では奥川(ヤクルト)や宮城(オリックス)など日本シリーズでも活躍した高卒投手もおり、ここ数年、高校生のレベルも非常に高くなっていることも証明されている。だからこそ、中長期的にチームの柱として活躍できる可能性のある絶対的エース候補として高校生ながら非常に完成度の高い、小園投手を指名したと思われます。三浦監督が就任していることもあり、目玉となる選手が欲しかったのでしょう。結果的に背番号18を1年目から着ける形となりました。(個人的な感想は後ほど記載します)

➁競合を覚悟していたものの、重複球団は少ないとみていた

20年ドラフトでもベイスターズのドラフト戦略は素晴らしかった。大卒野手では佐藤選手(阪神)と肩を並べるクラスの牧選手を2位で指名することができた。本来であれば1位指名も予想できたが、単独で取れない可能性が入江選手の方が高かったのであろう。結果的に2人とも獲得できている。ここで昨年のドラフトについて各球団の状況をみていこう。21年ドラフトでは大卒ナンバー左腕として頭1つ抜けていた隅田選手(西日本工業大 西武1位)に最多の4球団(ヤクルト・巨人・西武・広島)が集まった。これも各球団の編成で即戦力左腕が少ない球団が多かったことが分かる。その他の球団はこうだ。ソフトバンク→風間投手を宣言。中日→野手指名が確実。日本ハム→潜在能力の高い選手を指名する可能性大(結果的に天理の達投手)阪神→森木投手の指名が有力視。楽天→大砲候補の獲得を優先すべき状況。ロッテ・オリックスが未知数だったものの、これら編成面を踏まえて、小園投手への指名は少ないと見たのではないだろうか。結果的に阪神と2球団の競合になり、獲得確率は50%になった。この様な状況を事前に仮定したことにより、小園投手への指名へ踏み切ったのではないかと感じている。


3.選手のチェックポイント

★非常に完成度が高い! ヤクルトの奥川投手を彷彿とさせる投球内容★

最速152km/hの直球とカーブ、スライダー、カットボール、ツーシーム(シュート回転)、チェンジアップを投げており、どの球も非常に完成度が高い。インコース・アウトコースへの投げ分ける能力も高く、四球で崩れる可能性も低い、エースとして君臨できる能力を持っている。星陵時代の奥川投手よりは見劣りするものの、プロでの成長を含め、追いつけることができる素材ではないかと思います。

逆に心配している点は二つあります。

①球威、変化球の制球力

ストレートは常時140キロ台で、球質も良いと思いますが、高校生相手でも十分に当てることができていますので、球威について、プロでどこまで通用するのか見てみたいですね。ストレートで空振りが奪えるか、1番の注目ポイントです。変化球の精度も高いと思いますが、真ん中付近に集まることもしばしばありますので、変化球の制球力の成長にも大きく期待したいと思います。

➁捕手が変わり、本来の力を発揮できるかどうかのメンタル面、またベイスターズの捕手がうまく引き出せるか

上記にもあるように、小園選手の野球人生を支えてきたのは、松川捕手だと思います。本人もそう語っていますし、入寮時はお互いがお互いの等身大抱き枕を持ってきたという異例の入寮でした。そこまで信頼していた捕手がいなくなる訳ですから、バッテリー間の呼吸は1からになります。もちろん小園選手の能力は素晴らしいのですが、それを最大限に活かしていたのは松川捕手だと感じています。だからこそ、捕手が変わった時、小園選手が本来の力を発揮することが出来るのかというメンタル面での能力について非常に注目しています。また、ベイスターズの捕手の重要性も高くなります。誰とバッテリーを組んでいくかは1軍・2軍含めまだわかりませんが、バッテリー間の呼吸にも注目です!!!

4.現在の立ち位置と起用方法

能力だけなら1年目から先発投手として起用できる力を持っていますので、京山や阪口投手が現状のライバルといえるでしょう。しかしながら今年は、今永・東・ロメロ・大貫と4枚のローテーションは固いと見ていますので、高卒ルーキーということもあり焦る必要はありません。まずは2軍でプロで先発投手として慣れることが最優先でしょう。もし2軍で早期に無双するようであれば、チーム状況次第で前半戦でも1軍登板があっても良いと思いますが、現実的には後半戦からと思れます。怪我で離脱しなければ、経験をふまえ、確実に1回以上は1軍先発すると思いますし、その日が楽しみでなりませんね。

5.横浜ナンバー継承について(背番号18)

個人的なファンとしての感想は、もうあげてしまうのか。というのが率直な感想でした。なぜならば、横浜ナンバーについては、背番号18を着けることが「相応しい」選手が継承するというものだったからです。「相応しい」というニュアンスについて、自分は「実績を残した選手」と思い続けてきたからです。三浦監督は、長年エースとして横浜をどんな時も支えてきた選手であることは言うまでもないですが、小園選手は将来のエース候補であって、エースとしてチームを支えてきた選手でありません。その意図が食い違って、腑に落ちなかったですね。しかしながら、球団目線で考える感想は、背番号18の継承はここしかない最高のタイミングと思っています。これほど鳴り物入りで入団する大型高卒ルーキーはDeNAで初めて、なおさら1軍監督は三浦監督で、自らクジを引き当てて背番号18を継承というストーリー性は抜群です。DeNAという球団スタイルを考えるとこの継承は納得です。

色んな意見があると思いますが、ファンとして個人的感想と球団目線での感想をまとめさせていただきました。

6.まとめ

1年目から1軍で先発ローテーションの可能性も。バッテリー間の呼吸に注目し、将来のエース候補として成長がとにかく楽しみでならない。

能力の高さは誰でも感じているので、個人的な注目ポイントを中心に記載させて頂きました。久しぶりの選手紹介。書いていても楽しかったです。シーズンに向けて、自分も皆様も楽しくなれるように記事を書いていきますね。

本日は背番号18 小園健太選手を紹介しました。

次回は、ドラフト2位 背番号15 徳山壮磨選手を紹介します!!!

本年もよろしくお願いいたします。

20年以上ベイスターズ・プロ野球を見てきた自分だからこそ発信できることをこれからも発信し続けていきますので、良ければ、サポートをお願い致します^^