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Duolingo English Testを受ける人は全員読んだ方がいい! 80ページに及ぶ公式ガイドの内容について

こんにちは、Duolingo English Testを定期的に受けているなべくらです。今回はたまたま読んだ海外のブログで「絶対に読んだ方が良い!」とおすすめされていた公式ガイドが思った以上に役立つ内容だったのでその内容について書いていきたいと思います。

◆ Duolingo English Test 公式ガイドとは?

Duolingo English Testのサイトで公表されている公式ガイドのPDFです。こちらのページから見ることができます。全80ページもあるしっかりとした資料です。Duolingo English Testがどのようなものなのかといった説明から、どうやったら点を上げられるかという学習ヒントまで、テストに関連する全てのことが書かれていると言っても過言ではない内容です。

◆ 公式ガイドの構造

公式ガイドは大きく分けて以下の情報で構成されています。

・テスト概要
・各問題についての詳しい解説
・テストを受ける環境
・テストの安全性
・テスト結果とその利用方法について
・その他おまけ

ここから下の記事は私が公式ガイドを読んで理解した内容のまとめとなります。さらに詳しく知りたい方は是非公式ガイドブックで確認してみてください。


◆ テスト概要

Duolingo English Testは手軽で手頃である点が大きな特徴です。具体的には、オンラインで環境さえ準備できれば、どこでも受験可能で素早く結果を手に入れることができます(約2日)。また、価格も$49と他の英語テストに比べて安価な設定になっています。このように、手軽で手頃なテストでありながら、世界中の様々な機関で学力の証明として使うことができます。またDuolingoの企業理念では、英語のテストのための勉強ではなく英語の勉強をすべし。という考えが含まれています。そのため、Duolingo English Testのための対策をする必要はなく、英語の勉強をして、実力がつけば自然と点数が上がるような仕組みとなっています。

◆ テストの各問題について

◇ 問題に対するTips

全ての問題に対する共通アドバイス
問題を解いていくにあたり以下のことに気をつけるとより良い点数につながります。

  • 慌てる必要はないので、使える時間はできる限り使いましょう

  • 最低限求められる長さの解答より、できる限り長い解答にしていきましょう(例えば、30秒以上ならそれより長く、50単語以上ならそれより多くの単語を使って答える方が点数につながります)

  • 次へボタンを押すまでは修正できるので、時間が許す限り添削に時間を使いましょう

  • そのために、添削の時間を考えて解答を作成すると良いでしょう

  • 画面上にタイマーが表示されますが、タイマーを見過ぎると問題に集中できなくなるので、あまり頻繁には見ないように注意しましょう

ライティング問題に対する共通アドバイス
ライティング問題を解くときはあたり以下のことに気をつけるとより良い点数につながります。

  • 正しいスペル、文法、大文字小文字を使うようにしましょう。使う英語はアメリカ英語、イギリス英語どちらでも良いですが、complete系の問題ではアメリカ英語のみ使用されます

  • 使用する単語や言い回しは可能な限り同じものを使わずに、様々な表現を使いましょう

スピーキング問題に対する共通アドバイス
スピーキング問題を解くときはあたり以下のことに気をつけるとより良い点数につながります。

  • 大きな声ではっきりと、理解できる速さで話しましょう

  • 解答できるチャンスは1回なので、しっかりと解答の用意ができてから録音ボタンを押すべきです。もしミスしたとしてもそのまま続けましょう

  • ライティングと同様に、できるかぎり様々な単語や言い回しを使いましょう

各タイプの問題について
各問題は異なる頻度、回数で提示されます。それぞれのテスト体験は唯一無二なものになっているので、各テストによって回数、頻度は異なります

◇ Read and Complete(読んで埋めよ問題)

Read and Completeは穴あき状態になっている文章の穴あき部分にアルファベットを入れて文章を完成させる問題です。

解き方のヒント
文脈もなども含め様々なものをヒントに答えを導き出せるので、文節全体を読んでから解答を始めましょう。

◇ Read and Select(読んで選べ問題問題)

Read and Selectはリストの中から実際の英単語を選んでいく問題です。

解き方のヒント
自分を信じて、本当に自分が知っている単語のみを選びましょう。毎回答えの数は決まっていないので、答えが少なくても多くても不安になる必要はありません。また、実際の単語と差が微々たるものであることもあるので、よく観察すべきです!

◇ Listen and Select(聞いて選べ問題)

Listen and Selectはリストの中から実際の英単語を選ぶというRead and Selectと似た問題ですが、こちらはそれら答えの候補を聞いて選んでいくテストになります。

(解き方のヒントはRead and Selectと同じなので、割愛いたします)

◇ Listen and Type(聞いて書け問題)

Listen and Typeは人が話す文節を聞いてそれをそのまま書き起こす問題です。音声は3回まで繰り返し聞くことができます。

解き方のヒント
1回目の再生時に聞こえた言葉をタイプしておくと良いでしょう。再度再生した際に、自分の解答と実際の音声を聴き比べて答えに近づけていきましょう。

◇ Read Aloud(朗読問題)

Read Aloudは描かれている文章をそのまま自分で朗読し録音する問題です。

解き方のヒント
時間に余裕があれば、録音前に一度声を出して文章を読んで練習しましょう。時間は20秒、1回しかチャンスはないので慎重に録音ボタンを押してください!

◇ Write About the Photo(写真について書け問題)

Write About the Photoは、1つかそれ以上の文章を書いて表示されている画像を表現する問題です。

解き方のヒント
簡単な説明ではなく、画像の詳細な説明を書きましょう。なるべく長く、答えを書く努力をしましょう。長いほど英語のスキルの証明になるので高い点数につながります!

◇ Speak About the Photo(写真について話せ問題)

Speak About the PhotoはWrite About the Photoのスピーキング版の問題です。1枚の画像についての説明を話して録音します。画像が表示され20秒が経つとボタンを押さずとも自動的に録音が始まってしまいます。

解き方のヒント
その画像を見えない人に説明するつもりで表現していきましょう。もし言い間違えても狼狽えず、そのまま録音を続ける努力を!

◇ Read, Then Write(読んで書け問題)

Read, Then Writeは出された質問を読み、それに対して最低でも50単語で答えを書いていく問題です。

解き方のヒント
特別なヒントはありません。ライティング問題全てに対するヒントを参考にしてください。

◇ Read, Then Speak(読んで話せ問題)

Read, Then SpeakはRead, Then Writeのスピーキング版の問題です。質問に対して最低30秒以上で答えていきます。

解き方のヒント
解答の全ての部分が、質問に対する答えになっているようにしましょう!

◇ Listen, Then Speak(聞いて話せ問題)

Listen, Then Speakは質問を聞き、それに対してあなたの回答を録音する問題です。問題が出てから20秒が経つと自動的に録音が始まってしまいます。

解き方のヒント
録音を始める前にしっかりと問いの意味を理解しておきましょう

◇ 対話型リーディング問題

以下5問は同じ文章を使って1セットとして問題が提出されます
・Complete the Sentences
・Complete the Passage
・Highlight the Answer
・Identify the Idea
・Title the Passage

◇ Complete the Sentences(対話型リーディング問題:文章を完成させろ問題)

Complete the Sentencesでれぞれ言葉がかけている箇所で適切な選択肢を選ぶ問題です。Read and Completeとは違い、選択肢はセレクトボックするからの選択制になります。

解き方のヒント
文全体を読んで、文の手がかりを最も適切な単語を選ぶために使いましょう。時間に余裕があれば、回答を含めて読み直して文章に違和感がないことを確かめましょう!

◇ Complete the Passage(対話型リーディング問題:文節を完成させろ問題)

文節を完成させろ問題では、空蘭をうめる適切な文章を選びます。この問題では、2つの文節の間の文章が非表示になっているセクションが表示されます。(また1つ前のComplete the Sentencesで穴あきになっていた部分には正しい単語が入った状態で表示されます)

解き方のヒント
文節の一部は前問のComplete the Sentencesで見た箇所になります。全体を読んで文章を確かめましょう。また前問のComplete the Sentencesで表示されていなかった方の文章は特に念入りに読んでおきましょう。

◇ Highlight the Answer(対話型リーディング問題:答えをハイライトせよ問題)

答えをハイライトせよ問題は質問の答えとなる部分を文章の中から見つけ、クリック&ドラッグして文章をハイライトする問題です。

解き方のヒント
問いの答えのみにハイライトできていることを確かめましょう。ハイライト部分が多すぎるのも少なすぎるのもよくありません!

◇ Identify the Idea(対話型リーディング問題:狙い特定せよ問題)

狙いを特定せよ問題では、文節で表解されている意図や考えを選ぶ問題です。この問題では、あなたが読んだ文節を最もよく表現していると考えのものリストから選びます

解き方のヒント
全ての選択肢を注意深く読んで検討しましょう。いくつかの選択肢は部分的に正しかったり間違っているとは言えないものがありますが、最もよく文を表現できているものを選ぶ必要があります!

◇ Title the Passage(対話型リーディング問題:文節にタイトルをつけろ問題)

Title the Passageは、ここまで読んできた文節に最も適したタイトルを選ぶ問題です。与えられた選択肢から選びます。

(解き方のヒントは全問のIdentify the Ideaと同じになので割愛いたします)

◇ Writing Sample(ライティングサンプル問題)

Writing Sampleは3~5分で提示された話題について文章を書くという問題です。

解き方のヒント
文章構造や単語選択を変えてさまざまな表現をしてみることをこの問題の練習方法としておすすめします!
スコアの受取人にはあなたの答えと共に話題についても共有されます。なので、あなたの書いた答えが話題としっかりと関連していることを確かめましょう。小論文だと思って答えてください。あなたのスコアの受取者はあなたのライティングスキル情報以上のもの(パーソナリティなど)をそこから情報として得ることを頭の片隅において文章を作成しましょう。

◇ Speaking Sample(スピーキングサンプル問題)

Speaking Sampleは1~3分で出された話題について話す問題です。採点には含まれませんが、スコアの受取者にはビデオが共有されます。

解き方のヒント
次へボタンがオレンジになるまでは最低でも話し続けましょう。次へボタンをおして録音を終わる前に自然な結論をだしておきましょう。
テストの長さになれるためにテスト前に話題について1-3分くらいで何かを英語で話す練習をしてみましょう。
スピーキングサンプル問題は採点はされませんが、受取人に共有はされます。なので話題に関連する答えを話し、あなたの最高のスピーキングスキルを見せられるようにベストを尽くしてください!また、解答はビデオ録音として提出されることを覚えておいてください。受取人はSpeaking Sampleの解答時のあなたを音声のみでなく動画として見ることができます。

◆ テスト結果とその利用方法について

◇ テスト結果の確認方法

問題なくテストが終われば受験2日後に結果のメールが送られてきます。テスト結果画面の結果を送信するボタンを押せば、結果を指定した機関に共有することができます。

◇ テスト結果について

スコアは5点単位で繰り上がる10〜160点の範囲で記録されます。公式ガイドの最後にはTOEFELやIELTSに置き換えた際の点数を確認することができる表がついているので、必要であれば参考にすることができます。テスト結果の証明は2年間有効で、別料金を払えば30日間で3回までテストを受けることができます。

◇ サブスコアについて

Duolingo English Testの点数は4つのサブスコアに分類されています。
Literacy(読み書き能力)…テスト受験者の読み書き能力
Comprehension(理解する力)…テスト受験者の読み聞き能力
Conversation(会話力)…テスト受験者の聞き話し能力
Production(生み出す能力)…テスト受験者の書き話し能力

これら4つの能力は以下のようにも表現できます。
リーディング…Literacy + Comprehension
ライティング…Literacy + Production
リスニング… Conversation + Comprehension
スピーキング… Conversation + Production

サブスコアと全体のトータルスコアは別々に計算されており、単純な合計や平均にはなっていないようです。

◇ 各問題の採点方法

各問題の点数の付け方には3つの種類があります。

正しい答えが存在する問題
正しい解答が存在する問題では、あなたの解答と正しい答えを比較して、類似点と差異を評価して点数をだします。

該当する問題
・Read and Complete,
・Read and Select
・Listen and Select
・Listen and Type
・Read Aloud
・Complete the Sentences
・Complete the Passage
・Highlight the Answer
・Identify the Idea
・Title the Passage

正しい答えの存在しないオープン問題
オープン問題の解答は採点エンジンによって採点されます。この採点エンジンは専門家並みにあなたの英語の技量を理解するように訓練されています。

採点基準
・ 文法的な正しさ(文法的正確性)
・ 文法のバリエティとレベル(文法的複雑性)
・ 使用している単語のレベル(語彙の洗練度)
・ ワードチョイスの幅広さ(語彙多様性)
・ 問いに対してどれほどよく答えているか(関連性)
・ 制限時間内にどれほど書いたり話したりできているか(流暢度)
・ 発音や話の間(聴覚機能;話す問題形式のみで使われます)

該当する問題
・Write About the Photo
・Speak About the Photo
・Read Then Write
・Read Then Speak
・Listen Then Speak
・Writing Sample

スコアに関係しないSpeaking Sample
Speaking SampleはDuolingo English Testで唯一点数にならない問題です。スコアには影響しませんが、受取人はあなたの回答について確認することができるということを覚えておいてください。いくつかの機関ではあなたの英語能力を知る方法の一つとしてSpeaking Sampleを使っています。

◆ テストを受ける環境について

Duolingo English Testはどこでもいつでも受けることができますが、最低限必要となる環境や機器、そして守るべきルールがあります。

◇ テスト受験時の環境について

Duolingo English Testを受けるのに必要な環境は以下です。
・ 快適な場所(自分の家である必要は無い)
・ 静かな環境
・ プライバシーが保たれる場所
・ 明るい場所(テストを通してはっきりと受験者が見えている必要がある)

必要になる物は以下です。
・ PC(カメラ、スピーカー、マイク機能がついているもの)
・ 写真付き証明書(パスポートなど政府が発行した写真付きID)
・ インターネット接続(下がり2Mbpx上がり1Mbps以上)

◇ 受験時のルール

画面を見続けること
カンニングをしていないという証明のため、テスト中に不要に画面外をみることは禁じられています。ただし、キー入力のため少しだけキーボードをみるなどは許されています。

全てのPCプログラムを閉じる
同じくカンニングを防ぐためテストを受験するPCでテストアプリ以外のプログラムを動かしておくことは禁じられています。テストを受ける前にブラウザやコミュニケーションツールなど全て止めたことを確認しましょう。

プライベートな空間に保つ
カンニング防止のため、テスト中の空間に誰も入れてはいけません。またテストの邪魔となる電話やスマートウォッチは部屋の外に置いておくことが推奨されています。

その他
他人の名前や証明書を使ってはいけない
宗教的なかぶりものを除き、耳が見えている必要がある
ヘッドフォンやイヤフォンを使ってはいけない
顔が見える状態でテストを受ける必要がある
教科書やスマートフォンなどのツールを使ってはいけない
文具や紙を使ってメモをとってはいけない
複数モニターを使ってはいけない
どのテキスト予想ツールも使ってもいけない
何があってもアプリのテストウィンドウから離れてはいけない

上記ルールが破られた際には、受験したテスト結果が証明されない、または返金無しに以前の証明結果を無効になる可能性があります。深刻な場合は永久にテストを受けることが禁止されることもあります。

◆ その他おまけ

TOEFELやIELTSといった別テストへの換算表や例題などが記載されています。


Duolingo English Testを受けるなら必ず公式ガイドを読んだ方が良いと思った理由

ここからは公式ガイドを読んだ私の感想です。はじめに書きましたが、公式ガイドは全体で80ページあり、読み切るにはある程度時間がかかります。しかし、個人的にはその価値は確かにあったと思いました。テストを解いていると、その問題の答えがどのように点数がつけられているのか、どういった解答をすれば正解になるのかが不安になる時があります。そういった不安を解決しないままテストを受けていると、英語とは別の部分での懸念が残り、自信を持って解答することが難しくなります。公式ガイドを読んでおくと、そういった不要な不安を解消してから問題に取り組めるので、解答作成に集中することができます。
公式ガイドの中でも特に良いなと思った部分は、各問題の採点方法と最後のサンプル問題の部分です。採点方法がわかると解答作成時の足掻き方がわかります(できる限り数を稼いだ方がいいのか、完璧を求めた方がいいのかなど)。サンプル問題には解答がついているので、どういった答えが求められているのかわかります(例えば、Read Aloudの解答の速さやHighlight the Answerのハイライトの適切な長さなど)。
この公式ガイドを読んでからまだテストを受けていないのでなんとも言えませんが、読んだだけで少し点数が上がってないかなーなんて期待しています。そう思えるくらいには自分の中で役に立ったと思える内容でした。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。みなさんも公式ガイドの情報を英語学習に役立ててくださいね!それでは、また👋


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