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ノリトリーナと言う名前のノリ剥がしの道具を作りました

スッテッカーシール、両面テープ、セロファンテープ等を剥がす道具でして溶剤や加熱作業をしないで貼り付いた周りの面を保護をしつつ、ノリの油膜が残りづらい機構の形状とするスクレーパーと微量に残った油膜をめくり取る機能性能を構築しました。
コンセプトは「めくり取り」です。
自分で言うのもなんですが結構気合が入ってまして「困難を極めた~~~~」
なんですがね。(笑)

ノリトリーナと言う名称でスリーブ型のスクレーパーと力を刃先に伝える中子を配置し、刃先部分を剥がし面にフィットさせる役目を担わせ、中子(ナカゴ)の材質は合成ゴムと塩ビモノマーを主成分に含み、ノリ成分と親和性がある「絡めブロック」から構成されております。
張り付いた面を傷つきづらくするためにバルカナイズドファイバーと言う材質を採用し、しなりによるフィットを構成しております。
道具の使い方として跳ね上げ捲りで手掛かりを作り、摘み捲りで剥がします。

これが全容を示す写真です。
スリーブ型のスクレーパーで底面の両端部には刃付け加工がされております。


①バルカナイズドファイバーをこのような形状にカットをします。 素材は長手方向に対し縦目の切り方で、掘り込みは折り曲げ線とロゴを加工してます。  この時点で底面の両端部には断面的に尖らせて刃付けをしております。  全長:72mm 巾:35mm 厚さ:0.35mm程度になります。  製品重量:11g(10g+1g)  接合部は鍵接合と言う方式を採用しております。
②角スリーブ型に組立てます。
③中子の写真です。(ノリ残りの時に絡め取りブロックとして使用できます)


各方向からの写真です。


斜め上方向からの写真です。
製品をお送りするのはこの様な 状態でお送りいたします。


スクレーパーの部分が凹型に湾曲します。  
持って力を入れるとこのような形状になり貼り付いている面にあてがうとぴったりとフィットするので押して剥がすときに刺さり込み機能を発揮します。  
これをめくり取とします。  
下の部分には約45度の刃付けがしてあります。  
中子を1~2mm程度凹ませてその部分が刃の役目を担わせます、残りの部分は全体の強度の確保となります。


絡めブロックの説明
スクレーパーの中子で力を伝達する 役目の他に成分に残留のノリとの 親和性を有し単なる
消しゴムの形状に 近い訳ですが、ノリ剥がしには全く違う 重要な機能があります。
擦ると消しゴムで言うならば消しカスが出ますね。 そのボロボロを油膜の上で転がすと 油膜とボロボロがくっ付いて捲れるよう になって取れます。
※結論としてはボロボロが早く沢山出るブロックが良い性能のブロックです。


ノリ剥しの捲る基本構造を検証した時の 道具です。
この様道具を作りノリ残りの部分を擦って見ました。
その他アレコレ研磨剤等をテープ面に保持させた実験があります。
最終的には合成ゴムがノリ面には適合性が 良かったです。
ブロックとして近い成分を有するものが見つかりそれに移行をした経緯があります。
テープ状よりもブロック状の方が利便性が高く更に粒状では始末が悪かったです。

シッカシ・・・・・くっ付くとはどういう事かから紐解くと結構面倒くさい話が営々とありました。
これが面白くもアリなんですがね。
分子と分子が近ければくっ付き離れるとくっ付かない。
くっ付く力は面積に比例しその部位の距離の2乗に反比例するですかね?
分子と分子間に水や粘着剤を介して引っ付けている?となるんですかね?
鉄と鉄がくっ付かないようにするために「キサゲ」加工をする場合もありますね。
粘着剤が長時間又は紫外線等により変質又は硬化により基礎の理論が効かなくなることもありますね。

使い勝手の良さとそこに至る原理を動画にしてみました見てやってください。
スクレーパーでメクリ、指で引っ張って成功の事例の動画です。
ノリトリーナ・・・ヘラ
指で引っ張っても途中でシールとノリの層が離れて残った場合の処理の動画です。
ノリトリーナ・・・ブロック
ノリ剥がしに於ける基本構造を説明する動画です。
剥がしの原理 

ノリトリーナのアトガキ  アピール (重複しての記載もあります)
※1 スクレーパーにバルカナイズドファイバーと言う素材の選定にあります。
 貼り付け面を傷つけ辛く金属では硬すぎ、樹脂ではやや軟すぎその中間に
存在するバルカナイズドファイバーが良い加減の硬さ強さ柔軟性があります。
※2 刃付けと言う事をしております。
 内から外に向かって約45度の角度で傾斜を設けてあります。
 後後研ぐことも出来ます。(サンドペーパー等)
※3 スクレーパーの部分が凹型に湾曲させる事が出来るのがアピールポイントの 一つです。
ぴったりとフィットさせる機能と刃付けが有るのと相まって貼り付け面とノリ面の間に刃がのめり込むような感じでの使用感が演出されます。
ノリ面は薄いのですので上滑りが少ないと言う絶対的な価値があります。
※4 作業の勘所として「ぐぅ~~」と押し込んだらピョイと跳ね上げて捲る と言うのが重要になります。
※5 同上ある程度繰り返すと指で摘まめるようになれば摘まんで引っ張り捲りが可能となります、途中で切れる場合もあります。
 引っ張る方向は180度元の方向が良いようです、直角に引っ張るよりも
 きれいに剥がれます。
※6 同上の途中で切れて母材の紙が剥がれて残ったり、ノリが残ったりした場合には絡めブロックで擦って転がすようにすると剥がれます。
※7 絡めブロックは成分を吟味し捲りに適切な許容範囲にあることを確認してます。
※8 絡めブロックは捲り作業のし易さと力を刃先に伝える中子の役目を担ってます。

以上でノリトリーナの話は終わりです、有難うございます。
販売は近日の予定です  Amazonからの予定をしております。
説明情報でバルカナイズドファイバーの何たるかは割愛をさせて頂いております。深堀をご希望の方はリンク文字をクリックして頂けば幸いです。





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