見出し画像

アフリカで迎える13年目(3.11東日本大震災)

アフリカは今日もいつもと変わらない朝。

日本ではきっと、
震災のニュースが流れているんだと思う。
アフリカにいると、
震災のニュースどころか日本のニュースも
見る機会がないから、
どこか忘れてしまいそうになる。

13年前の、今日。
いつもと変わらない日常が、
一瞬で非日常に変わった。

その日からずっと抱いてきた夢。
絶対に叶えたい。
高校生だった私が、
初めて心に強く感じた、叶えたいこと。

13年越しでやっと、夢の舞台に立てた。
ここからが、始まりである。

13年、長いようであっという間だったけど、
この感情と付き合い始めて、
もう13年が経ったのか。

3.11だけは、大学生の頃も就職で
地元を離れた時でも、必ず地元に帰って迎えた。

生まれてからずっと過ごしてきた場所。
一瞬で何もなくなったあの場所に、
「ばあちゃん、元気ですか?
いつもありがとう。」って、
じいちゃんと一緒に花束をあげるのが、
私の毎年の恒例だった。

じいちゃんは元気だろうか。

「自分で決めたことは、最後まで諦めるな」
「簡単に泣くな。泣いたら負けだ。」

お父さんよりもお母さんよりも、
誰よりも怖かった婆ちゃんが、
教えてくれた生き方だ。

何度喧嘩して、何度テレビのリモコンが飛んできただろうか。

今なら、ありがとう。が素直に言える。
あの時はなんで言えなかったんだろう。
そんな後悔は、今でも消えない。

ばあちゃんから教えてもらったことは、
たくさんある。

「ばあちゃん、諦めずにやってきたよ。
もっともっと、私は挑戦をし続けて、
みんなが憧れるかっこいい大人になるよ。
いつもありがとう。」

12年目までとは違う、
日本から遠く離れた場所で迎える13年目。

私にとっては特別な、
アフリカの日常の中で迎える日。

あの日、世界中から貰った優しさを、
今度は私が世界中に返していく。
そう決めた高校生の私。
あれから13年。

今日も全力で生き抜く。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?