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【現場面接官への手紙】私なりの質問手法

こんにちわ。「なーねこ」です。
気づけば執筆時点で40歳。サラリーマン歴20年でございます。

「corp-engr 情シスSlack(コーポレートエンジニア x 情シス)#2 Advent Calendar 2019」の12月9日エントリーとなります。

面接において、人事以外に現場の方が面接官となる事がありますよね。
この記事は、そんな現場の方へ向けたもとなります。

前提として「記載する事」と「記載しない事」がありますので、ご注意ください。

■記載する事
 ・特定の職種に限らず使えるよう、抽象度の高い事例
 ・求職者のスキル面以外の判断方法事例
■記載しない事
 ・特製の職種に限定した方法
 ・求職者のスキルチェックの方法


自分の面接経験をご紹介

WEB系の企業(上場・約500名前後)にて
・システムエンジニアの新卒採用面接を年間120件程度
・エンジニアとバックオフィス事務の中途採用面接を年間30〜40程度
上記を約3年間ほど実施。
別途、人事として面接に関わったのが約2年くらい。

人事の方に比べると少ないとは思いますが、そこそこの面接数はこなしてきたかと思いますので、少しでも現場面接官の方へ貢献できればと思い、自分なりの考えを記載してみます。

ぜひ、皆さんの感想やご意見を伺いたいので、気軽にコメントなど頂けたら嬉しいです。

「現場面接官」は突然に

面接がフロー化されていたとしても、「突然、声がかかる」という事例があるようです。自分が見てきた事例としては次のようなものがありました。

・○○さんと仕事で関係しそうだから、面接に出て欲しい
・面接官が足りないから、急だけれど今から面接に出て欲しい

人ひとりを採用する時にかかる経費は、少なくありません。
貴重な時間も使うわけですから、いざという時に自分なりの見極める基準となる軸を持つ事が重要と考えます。

面接でこんな事していませんか?

自分も忙しい時や、準備が不十分な時にやってしまいがちな事として、次のような事があります。

・職務経歴書に沿って、淡々と経験してきた事を聞いてしまう
・利用してきたツールや、現場あるあるの話で盛り上がり時間が終わる

面接官も緊張している事があるので、話が表面的になりがちです。
スキルのとして上記も大事ではありますが、考え方などに踏み込めない場合、面接を振替ると「現場へのマッチ度」がわからない「雰囲気が良かったから採用」という事に陥る可能性があります。


どんな視点で判断したいか

自分なりの考えになりますが、働き方が多様化し、個々の強みを活かす事が重要な現在としては、本人の考え方、個性を聞き出せる事が重要と思っております。スキル面以外ですと、次のような事が知りたいのです。

・カルチャーマッチしているかどうか
・組織への馴染み方をどのように考えるか
・ネガティブな時にどのような行動をとるか
・課題発見能力があるか

上記のような、「人間的価値観」「文化的要素」「役割的要素」などで判断します。
*利用している表現には、最後にご紹介する「転職透明化らぼ」というイベント内で得た知見が含まれています。自分が考えていた事にぴったりの言葉でした。ありがとうございます。

面接時における具体的な質問事例

質問が事前に用意され、それに沿って聞いていくという流れが、既に存在している場合もあるかと思います。

自分としては、上記だけでは不十分であり、上記の項目を利用しつつも、求職者個人個人に対して質問事例を工夫する必要を感じております。

前章で記載した「判断したい視点」について、自分なりの具体例をいくつかあげさせて頂きます。

■プライベートの活動を聞く
 休日の過ごし方、趣味にたいする取り組みなど
 これらの中で、楽しい事は何か、モチベーションをもって取り組んでいる事があるかなど。
 その人の人柄や、考え方が、「楽しんでいる事」や「プライベート」では見えてきます。社内に、休日の過ごし方、趣味などの取り組みが似ている方がいれば、カルチャーマッチの判断がつくかと思います。

■初対面の人との交流方法を聞く
 これは最後にご紹介する「転職透明化らぼ」のイベントでも出ていた話です。
 人それぞれ、集団への馴染み方、初対面の人との交流の仕方は異なります。その人の考え方や特徴、行動特性を知る事で、入社後の馴染みやすさ、パフォーマンスの出やすさを判断できる一つの材料となります。

■直近で、一番楽しかった事、一番怒った事などの感情を聞く
 主にネガティブな感情、ストレスがかかった時にどうなるかを気にしています。
 過去に、ご自身で経験された事を聞く場合や、シチュエーションを提供し、どのように感じるかを話してもらう事もあります。

■1つの事について、質問を繰り返し、深堀りする
 1つの話題だけで面接が終わる事もあります。
 特に、経験値の少ない人、新卒採用の場合などですが、スキルよりも考え方を重視する場合です。
 「なぜなぜ分析」というものがありますが、この分析のように、例えば、サークル活動、1つのプロジェクトでの役割。それについて、深堀りをします。
 なぜ、そのような判断をしたのか。その時の気持ち、周りの反応、判断した結果の顛末、そこから得たもの、客観的に振り返った場合、など。
 話を深堀りする事により、会話のキャッチボール物事の考え方仕事をとりにいく人かどうか、などを読み取る事ができるかと思います。

最後に

ここまで読んで頂きありがとうございます。

いかがでしたでしょうか。普段自分が実施している事、思っている事を記載してみました。他にも色々な考え方があると思います。ぜひ、ご自身の思っている点や工夫している点など、ご意見ご感想を頂ければ幸いです。

面接は1度だけで終わるものではないので、他の面接官と協力をして、自分はどの面を見る担当かなどを、分けていくのも良いかと思います。

面接官経験者、これから面接官を担当する人などで、座談会やワークショップをやってもいいかもしれませんね。

また、求職者側の立場でも、面接官視点はとても役立つ考え方となります。
単純にスキルだけでは足りない時代になっていると思います。
ご自身のスキル、考え方、心のあり方などをこの機会に整理してみるのは、いかがでしょうか。

参考情報のご紹介

記事中でご紹介させていただいた「転職透明化らぼ」というイベントです。第3回目くらいから「採用者側」の枠として参加させて頂いております。
色々なテーマで、他社さんの事例を聞けるため、とてもありがたいイベントです。2020年1月にも実施されるようですので、気になった方はぜひエントリーしてみてはいかがでしょうか。

転職ドラフトさんがスポンサー提供していた、りんごジュースが本当に美味しかったです。ありがとうございます!!!
自分が運営している情シスSlackのイベントでも、スポンサーをして頂きました。ありがとうございました。



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