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鍼灸師が知っておきたい、家族志向のケア〜鍼灸師は家族にどこまで関われるか?〜

在宅鍼灸師のためのマガジンをご覧いただき、ありがとうございます。「プライマリ・ケア」を担当しています、てつこと長岡哲輝と申します。

患者さんを「家族という枠組み」でケアすることを家族志向のケアといいます。

患者さんに接していれば、子供の話、両親の話、孫の話などなど・・・

どこかで、家族の話が出てくる機会があるはずです。

もし、患者さんの健康問題に、家族関係が大きく影響しているとしたら、そこに気づくことはできるでしょうか?
家族関係に問題があるとして、鍼灸師はどこまで介入すべきでしょうか?

さて、今回は「鍼灸師は家族にどこまで関われるか?!」をテーマに、

「家族の木*」に目を向けた、鍼灸臨床の一例をご紹介します。


*文献1より改変
家族の木(目の前の患者さんの後ろには、その人を支える家族の木がある。)


患者と家族に対する関わり方の5段階

臨床をしていると、自然と家族の話題になることってありませんか?

例えば、思春期の子どもに対する葛藤や、老老介護の両親への不安・・・などを話されるうちに、家族への理解が深まることってよくありますよね。

私たちが無意識に(あるいは意識的に)行っている家族との関わりには、5つのレベルがあるそうです。

これをみてどう思われますか?

レベル1「最小限度の関わり」
レベル2「相互に情報交換を行う」

この2つは臨床経験のあるかたなら、よくある関わり方ではないでしょうか?
例えば、このようなコミュニケーションになるでしょう。

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