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しがない技術系社員。一つ会社なのに色々な事業の仕事をやって回り、楽しかった色々な事業は…

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しがない技術系社員。一つ会社なのに色々な事業の仕事をやって回り、楽しかった色々な事業は無くなり、本社吸収合併で今は最初の部署に逆戻り。あらゆることが大変だった海外出張時代を今も思い出し、国内の社内なんだから楽勝だよなぁっと。

最近の記事

「国体」とはなんぞや。

以下は2014年1月4日にFacebookに投稿した内容です。   ちょっとネタを仕込む都合で国立国会図書館オンラインで戦前・戦中の閣議決定やら忘れられた戦時立法を掘り返していました。 戦前の日本のキーワードは『国体』という謎の言葉。何しろ世界一の悪法と呼ばれた「治安維持法」の冒頭に。 第一条 国体ヲ変革シ又ハ私有財産制度ヲ否認スルコトヲ目的トシテ結社ヲ組織シ又ハ情ヲ知リテ之ニ加入シタル者ハ十年以下ノ懲役又ハ禁錮ニ処ス 2 前項ノ未遂罪ハ之ヲ罰スと出てくる。治安維持法自体は

    • キーマン@nifty 再掲載 『第32回 三里塚闘争は過去の話か』

       再掲載に際して一つ強調したいことがあります。それは下記記事中にあります通り、三里塚の農家さんの中には沖縄から満州に渡り、敗戦で帰国するも故郷はアメリカ軍が軍政権を行使しているため引き上げ船が着く日本国から帰郷できなくなり難民化した人たちが、新たな開拓地として三里塚を選ばざるを得なかった歴史の地層の上に、成田空港問題が乗っかってきたことです。国策に今も翻弄されている、それが三里塚問題なのです。  -------------------- キーマン@nifty第三十二回 20

      • 横須賀シップインフォメーションというのがあった。

         それは2001年9月15日、アメリカ同時多発テロでニューヨークの国際貿易センタービルに旅客機が激突した9.11テロから4日後まで続いていた関係者だけが知る非公式テレフォンサービスだった。  「横須賀シップインフォメーション」の利用者は艦艇に乗船している乗組員の家族がいつ、帰ってくるか一々問い合わせる事なくこのテレフォンサービスを聞けば簡単に済むという誰か賢い人が考えたもので、佐世保など他の海軍基地にはないサービスだった。  利用するのは乗組員家族だけではない。地元商店会も利

        • 横須賀シップインフォメーション_2001年9月14日

          在日アメリカ海軍横須賀基地の非公式テレフォンサービスの記録です。 このサービスは2001年9月15日で終了しています。 ダウンロードは不可です。

        「国体」とはなんぞや。

          2021年5月ブックカバーチャレンジ7日目『帝国日本のアジア認識』

          『帝国日本のアジア認識』 桜井香織著 ブックカバーチャレンジ7日目は植民地の金融機関と産業という全く違った視点で近代史をみようという本の紹介です。  外国為替なんてものは一般には縁が全くなく、多くの人のお金のやりとりは自分の生活圏内しかない。地域で生活できるなら商店会の地域通貨やポイントカードのポイントというのも地域通貨。しかし違う国との交易となると地域通貨では他国では価値がない。一番良いのは同等の価値を持つ物と等価交換して持ち帰る事だが、常に同等の価値を持つ物がある訳では

          2021年5月ブックカバーチャレンジ7日目『帝国日本のアジア認識』

          音楽におけるユダヤ性 (1869) 冊子版ドイツ語全文

          Full text of "Wagner, Richard - Das Judentum in der Musik (1869)" Richard Wagner  音楽におけるユダヤ性 (1869) 冊子版 リヒャルト・ワーグナー https://archive.org/stream/WagnerRichardDasJudentumInDerMusik186941S./Wagner%2C%20Richard%20-%20Das%20Judentum%20in%20der%2

          音楽におけるユダヤ性 (1869) 冊子版ドイツ語全文

          2021年5月ブックカバーチャレンジ6日目『ナチスドイツと障害者「安楽死」計画』

          『ナチスドイツと障害者「安楽死」計画』ヒューGギャラファー著・長瀬修訳 アドルフ・ヒトラーが1923年11月8・9日に起した「ミュンヘン一揆」で逮捕され、ランツベルク刑務所に拘留されていた時と、その後に書いた書『我が闘争』の中に、ユダヤ人や生産性のない障害者を虐殺せよといった明示的な物がない。ヒットラーが収容所に押し込んだユダヤ人-正確には民族ではなくユダヤ教徒という異教徒-を絶滅させる命令書らしき文書に署名したのが1941年9月の後半に9月1日付けの文書に署名した。  ユ

          2021年5月ブックカバーチャレンジ6日目『ナチスドイツと障害者「安楽死」計画』

          2021年5月ブックカバーチャレンジ5日目『植民地遊廓』

          『植民地遊廓』金富子・金栄著 それは私がまだ最初の商売である家電量販店のサービスマンをやっていた時の事、ざっと40年程の昔、横須賀市上町3丁目にある顧客に訪れた時のことです。  横須賀の住宅街といえば新たに開発された振興住宅地以外は区画整理されず狭くて細い曲がりくねった道しかない。そんな中、突然に幅広い一直線の道路が現れ、両側にはトルコ風呂とピンクサロンが何軒か並ぶ、素人目に見たって遊廓の跡がくっきり残る町並みに驚いたものでした。この遊廓は「柏木田遊廓」と呼ばれ、元々は今の

          2021年5月ブックカバーチャレンジ5日目『植民地遊廓』

          2021年5月ブックカバーチャレンジ4日目『抹殺された日本軍恤兵部の正体』

          『抹殺された日本軍恤兵部の正体』押田信子著 4日目に紹介する本。いきなり読めない字。「恤兵(じゅっぺい)」とは一体何だ。 恤兵とは軍隊に寄付をするとか、戦地の軍人さんに物品等を送る行為で、第二次大戦中だと慰問袋を送るとか吉本の芸人が戦地慰問をする事などが恤兵と呼ばれます。  この本はその恤兵というものが何時から行われ、最初は新聞社が旗を振っていた民間発の運動が陸海軍に取り込まれ、国民運動に昇華し、終戦と共に玉と散った運動について書かれている。中々調べる人が少ない分野だけに貴

          2021年5月ブックカバーチャレンジ4日目『抹殺された日本軍恤兵部の正体』

          2021年5月ブックカバーチャレンジ3日目『大気を変える錬金術』

          『大気を変える錬金術』トーマス・ヘイガー著 度会桂子訳 ブックカバーチャレンジ3日目は化学系の歴史書、『大気を変える錬金術』という本で今は当たり前に空気中の窒素を原料にアンモニアを製造している窒素工業、その歴史です。  窒素は常温常圧では不変で、どの物質ともくっつかない。なので食品など変化を嫌う工業製品をパッケージする際に窒素を入れると保存に便利。冷却の為の熱媒体として例えば水道工事の時に水道管を液体窒素で凍らせて切断工事とかにも使われる身近な存在の窒素。その窒素を水素と反

          2021年5月ブックカバーチャレンジ3日目『大気を変える錬金術』

          2021年5月ブックカバーチャレンジ2日目『歴史と統計学』

          『歴史と統計学』竹内啓著 ブックカバーチャレンジ2日目に紹介する本は統計学の本なのですが、かなり異色の本です。そもそも統計というものが一番に必要とされたのは行政でも軍事でもなく、博徒であったという当たり前といえば当たり前の話。プロのバクチ打ちは稼いでナンボ。絶対に釘が閉まっていて勝ち目なんかない自粛要請中のパチンコ屋なんか行かないという経験値こそ統計で得られた知見そのもの。出発点は賭け事から始まり学問に昇華するまでの歴史を書いている本ってだけでも面白いです。  統計が学問と

          2021年5月ブックカバーチャレンジ2日目『歴史と統計学』

          2021年5月ブックカバーチャレンジ1日目『THE TASTE OF WAR』

          『THE TASTE OF WAR』 私が監査役として係わっているシンクタンク系NPO法人つながりのラテン系言語に明るい友人から「7日間ブックカバーチャレンジ」というチェーンメールがやってきた。1日一冊。まるで1日一膳・・いや・・一善みたいな、こんな本はどうですかとやってもみましょうか。  さて栄えある1冊目は外国語に堪能なバトンを渡してきた友人に是非ともお勧めの本を。LIZZIE COLLINGHAM(リジー・コリンガム)著『THE TASTE OF WAR』という第二次

          2021年5月ブックカバーチャレンジ1日目『THE TASTE OF WAR』

          2021年8月、レーザー照射で照射エネルギーの70%を核融合で得られた。

          英国BBCニュース*1は2021年8月18日、アメリカの「国立点火点研究所(NIF)」は水素を加熱・圧縮し、レーザー照射する事で核融合が行われる実験で2021年8月8日、1.35MJのエネルギーが得られた事を報じた。 報道によるとレーザーによる照射エネルギー1.9MJに対して水素の核融合から得られたエネルギーが1.35MJなので投入エネルギーの70%のエネルギーが得られたと報じている。この結果についてNIFを統括するローレンス・リバモア研究所の物理学者デビーキャラハン氏は

          2021年8月、レーザー照射で照射エネルギーの70%を核融合で得られた。

          キーマン@nifty第21回2003年9月20日掲載「荒稼ぎをする人達-2-」

          以下の小文はキーマン@nifty第21回2003年9月20日掲載「荒稼ぎをする人達-2-」の再掲載です。 ――――――――――――――――――――――― 前回のキーマンでインドネシアの話をしましたが、2003年9月11日発行の官報号外第212号にある外務省告示第317号「債務救済措置に関する日本国政府とインドネシア共和国政府との間の三の書簡の交換に関する件」で日本がインドネシアに貸し付けている円借款二千八十二億五千百五十五万八千四十九円の他、アンタイド・ローンが四百七十八億

          キーマン@nifty第21回2003年9月20日掲載「荒稼ぎをする人達-2-」

          キーマン@nifty第20回 2003年8月8日掲載「荒稼ぎをする人達」

          以下の小文はキーマン@nifty第20回 2003年8月8日掲載「荒稼ぎをする人達」の再掲載です。 ――――――――――――― 前回のコラムで利権の分配に暗躍するアメリカ国際開発局を紹介しましたように、アメリカの対イラク戦争は大量破壊兵器の破壊という先行の大義名分をあっさり放り出して戦争集結宣言を出しました。結局のところ、イラクを破壊して、新たな土建屋仕事を増やすことが対イラク戦争の本当の目的であると認めてしまっている。では最初のお題であった大量破壊兵器の話はどうなってしま

          キーマン@nifty第20回 2003年8月8日掲載「荒稼ぎをする人達」

          キーマン@nifty第19回 2003年5月9日掲載「イラク戦後復興」

          下記小文はキーマン@nifty第19回 2003年5月9日掲載「イラク戦後復興」の再掲載です。 6年前の事、韓国の大宇自動車が海外展開をする第一弾として、インドのニューデリーの郊外にあったトヨタ自動車のノックダウン工場を買い取り、新たに自動車生産工場を作った時、この工場に機械を納入しに一カ月ほど滞在しました。ホテルは工場までのシャトルバスの都合と保安上の問題から素泊まり一泊2万円の高級ホテルが指定され滞在しました。ホテルはオールドデリーにほど近い「ザ・スルヤ」というホテル。

          キーマン@nifty第19回 2003年5月9日掲載「イラク戦後復興」