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フルーツバスケット S1 ~8話 行ってらっしゃい~

年末。
お参り帰りの透と魚ちゃん花ちゃん。
今年は色々あったと1年を振り返りながら
お正月の話題へ。

透は祖父の家に帰る予定だったが
祖父は家族でハワイ旅行に行くため、
紫呉の家で過ごそうと思っていると話す。

そんな透を心配して
「家に来る?」と提案する友人2人。
せっかくのお正月なので家族と
居てあげてと明るく振る舞う透。
明るく笑顔で振るまっているが
心の電波は乱れているそう。
(花島調べ。)

***

この日は紫呉の家の大掃除。
夾、由希は相変わらず口喧嘩をしながら
渋々障子の張替えをするが
透は楽しそうに床を雑巾がけする。

「こうやって皆さんと大掃除ができて楽しいです。」

そんな透を見て由希は思う。

本田透は普通の人と感覚がずれている。
十二支の秘密を知ってもあっさり受け入れるし
苦労してきてるのにいつも笑っている。
未だにつかめないところがある。

由希たちと透が同居を始めて4か月が経っていた。

掃除の途中、透は紫呉にお正月の事を切り出す。

紫呉はこの家で過ごす事はOKだけど
お正月は皆本家に帰るとのこと。

草摩家のお正月は1大イベントで
中でも十二支揃ってのお祝いは特別。
皆で食事をしたり舞いを披露したりする。

「宴なんて昔話みたいですね!!」と
目を輝かせる透。

「俺は関係ないけどな。猫だから。」
十二支の昔話に猫は鼠に騙され
宴に参加できず、仲間外れになったという話がある。
昔ばなし通りなのか、夾は宴には参加できない。
そういうしきたりだという。

由希は本家が嫌で
夾は神羅に会いたくないから
「絶対に帰らない。」の一点張りだったが
透に説得され、帰ることに決める。

「ご両親にもお会いになるのでしょう?
きっと帰りを待っていると思いますよ。」

透にそう言われると慊人や神羅くらい
我慢しようと思う2人。
透はもう両親に会えないから。

***

大晦日。
紫呉、由希、夾を笑顔で見送る透。

草摩家に向かう道中。
由希と夾は透の事ばかり話している。
「この前、部屋の窓開けっ放しだったぞ。」
「この前なんか階段で転んでた。」
「止まっている壁にさえぶつかるし。」
「あいつは餅をのどに詰まらせるタイプだ。」

まるで子供を心配する親のよう(笑)

そんな事を話していると
偶然か必然か、花ちゃんとばったり会う。

花ちゃんにこれから実家に帰るところだと説明すると

「そう…。今までお母さまと過ごしてきたお正月が
今年は1人きりなのね…。
一緒に居てあげるって私もありさも言ったけど
家族と居てあげてください、って言われたわ。
でも、透くんは?
紅白も、行く年くる年も、箱根駅伝も…
お母さまと一緒に見た思い出でいっぱいでしょうに。
今年はどんな気持ちでそれを見るの?」

「本当に透くんは平気なの?
本当にそれで、大丈夫なの?」

花ちゃんの言葉に走り出す由希と夾。

紫呉が「どこ行くの?」と聞くと
「帰るんだ!!」と声を揃えて言う2人。

「もしかして2人をせっつくために来た?」
と花ちゃんに聞く紫呉。

「そんなことどうだっていいのよ。
透くんのために何かしたかった。それだけ。」

***

由希と夾が急いで家に帰ると
母親の写真を見ながら泣いている透。

びっくりしながらも泣いていた事を
隠すために慌てて言い訳をする透。

そんな透を見てその場に倒れこむ2人。

「良かった。気づかずにいたら
1人で泣かせるところだった。」と
心の中で思う。

3人で年越しそばを食べて日の出を見る。

「草摩君、夾君、明けましておめでとうございます!!
今年もよろしくお願いします!!」

本家や神羅は大丈夫かなと
心のなかで心配していたが、
嬉しそうな透を見て妙にすっきりとした
気分で新年を向かえる由希と夾。

***

本家では宴の準備が進んでいた。
今年の舞いは紅葉が担当。
(衣装がめちゃくちゃかわいい。)

由希が来ない事を慊人に伝えに行く紫呉。

「とりあえず、いいざまだな。慊人。」
心のなかで呟く紫呉。

***

8話終わり。


***

由希も夾も透の事を良く見ていて
心配するシーンは本当に子どもを持つ
母親みたいで必見(笑)

紫呉さんのブラックな面が少し見えた回。
まだまだ草摩や慊人の事は分からないまま。

*ここ好きポイント

◆やっぱ花ちゃん登場シーンと
透くんのために何かしたかっただけ、というセリフかな。
本当にこんな友達が欲しいよ。
(何回言うんだ。)

◆日の出のシーンは景色がめちゃめちゃ綺麗。
由希と夾の心のもやが晴れていくような表情が
音楽も相まってとても良かった。
漫画では味わえない感動がある。







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