著書「アパレルに未来はある」を読んで

2021年12月13日に発売された著書「アパレルに未来はある」を読んでみた。

簡単に内容を説明すると前半は、アパレル業界の未来を左右する「6つの壁」と題しサイクルの壁、セールの壁、ブランドの壁、店の壁、情報の壁、デザインの壁と6つの著者が感じているアパレルビジネスにおける弊害を説明している。

後半は「ファッション業界の変革者たち」
と題し、アパレル業界の様々な職種で働く人をインタビューした内容である。

前半では壁と題しているのだが解消方法まで著者独自の意見で書かれており全体的にポジティブで前向きに読める内容となっていた。

個人的に後半のインタビューの読み応えがあり、インタビュー目的に購入しても損はしない内容である。

しかし、私はビームスの設楽社長のインタビューが読みたく本書を手に取ったのだが今後のビームスのあり方、セレクトショップのあり方をもう少し掘り下げて聞いてみたかったと少し心残りではある。

一点気になった箇所が、全体的な文脈として「消費者はサスティナブルを意識して商品を購入する事が主流になっている。」
ということが前提で話がすすのでいるのだが、個人的にサスティナブルという言葉が一般化した現在でも消費者は買い物の際エコかどうかなどは気にせず、大多数は値段やデザイン、ブランドで商品を選んでいるのでは?、と少し違和感を感じる部分があった。

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