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至福【期限切れ荒技 毎週ショートショートnote_6表裏・シロクマ文芸部/創作】

たらはかにさんがやられている、毎週ショートショートnoteのお題。それも、表と裏。

表のお題は「半笑いのポッキーゲーム」、裏のお題は「半たらいのウッキーゲーム」で。

これで、毎週ショートショートnoteのお題としては、6回目のエントリーである。


心中の、リトルkojuroが、ボソリと呟いた。

期限、1日過ぎているけれど、な。


えーーーーーっ!な、なんとっ!またもや遅刻だっ!


まぁ、致し方ない。



そして、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部のお題。

「書く時間」から始まる小説、詩歌、エッセイ。

このふたつ、いや、みっつのお題を含むショートショートnoteの記事を、今回は、書こうと思うのである。

三重荒技さんじゅうあらわざである。先週まで、私は、修行の意味で荒行あらぎょうと書いていたが、たらはかにさんのおっしゃる荒技のほうが、悪ガキ感が出ていい感じがする。

ただ。タイトルは、この三つの縛りから考えられる、勝手なタイトルをつける。なにぶん、荒行、荒技なので、うまくいくかどうかは、分からない。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

荒技でなくシンプルでも、うまくはいっていないけれどね。


うむ。


だが。先週、嬉しいことがあった。荒技ぶりを目に留めていただいて。記事で紹介してもらったのだ。感無量で。もう、思い残すことは無い。


それでは、本編にまいりましょう。
遅刻だけれど、たらはかにさんの表裏。そして、小牧幸助さんの今週のお題から。本編、「至福」、約410字を、どうぞ。


☆    ☆    ☆

書く時間のために、無駄が惜しいのだ。

だが。

この無駄こそが、りょうの創作活動を支えている。




涼は、ポチという日本ザルを飼っていて。やたらに湯に浸かりたがる。

夕方になり、2人の食事が終わるとすぐに湯に浸かるのが流儀だ。





お決まりのゲームをしたくて。涼は、ポッキーを風呂まで持ってきた。



ポチは、たらいに水を入れようとして、蛇口をひねる。


まだ溜まりきらないうちに、ポチの肩を叩く。涼は、ポッキーの端を口にくわえ、ポチに突き出す。


ポチはその誘いに乗り、反対側の端っこからかじりだした。涼も負けじと囓り出す。



ガリガリガリガリッ。




すんでの所で止まる。涼とポチのくちびるの間には、およそ5mmの欠片かけらが存在し。その至近距離から2人とも、ゆっくりと離れて、ニヤリと半笑いを浮かべ合う。

ポトン。



そして、ハイタッチ。





ゲームを終え、ポチはたらいの水を満たし。涼には、エッセイのネタが舞い降りた。


2人並んでドボンとかり。目を閉じ、今日一日の疲れを癒やす。






い〜い湯だ。


☆    ☆    ☆



■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。


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