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ぽんかん


かなり前のことである。年末くらいのこと。突然、家内宛に、一箱の宅配便が届いた。

身に覚えの無い送り先から、果物が届く。

家内が全国を飛び回るようなプロジェクトに参画してから、こういう現象が起こり始めたのだ。

全国の名産品が、なぜか、送られてくる。

これがまた、美味しかったのだ


家内に問いただすと、驚くべきことが判明した。


全国色々とやりとりしていて。雑談も交えながら、交流を深めていくと、あれが美味しい、これが美味しいという話になり、特産品の話になり。

今度送りますよと、言われるというのだ。

その時、こともあろうに、事務所ではなく、自宅住所をついでに言うのだ、と。


なぜそんな危険なことを、個人情報を漏らすのだというと、こう、返ってきた。


だって、さっちゃん(注1)に送りたいって言うんだもん。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

いやいやいや。


そしてすぐさま、こう、付け加えられた。

その恩恵に、いちばん、預かっているのは、どこの誰かなぁ?


……。


まあ、確かに、美味しい果物には、目がないオヤジが一人、我が家にいるけれど。


まあ、美味しいから、許そうか。




そんなこんなを家内に語ろうとして後ろを振り向くと、空のソファーが、静かに笑っていた。


先日から家内は、あるプロジェクトで都心のホテルに泊まり込んでいる。

シーンとした部屋の空気に、なんだか、心が追いつかない。






昼間のやりとりからすると、家内は、元気なようである。

家内が元気だと、我が家は、明るくて平和である。





だから。





これで、いいのだ。


(注1)さっちゃんとは、家内のことである。別名、女王陛下という呼び名もある。




■追記■55日目/66日
放課後ライティング倶楽部主宰のヤスさんが、エグい企画をやっている。66日ライティングランニング。略して「66日ライラン」。
人間が習慣化できるのは、66日間くらいを経てというのが一説にあるという。書く習慣と力をつけようというこの企画。新たな参加者が毎日のように増えている。
下述のヤスさんの記事のコメント欄に始めたいと入れると、マガジン招待のメールが届く。
約束事は、以下の3つ。
①300字以上を目安に書く
②投稿時、必ずマガジンに投稿(#66日ライラン)
③1日でも投稿をサボったら、マガジンから追放
「追放」って…。まじかぁ…。
でも、企画ものが大の苦手の私が、震える手で、参加することにした。まさに、ドキドキで。コメントすると、招待状が届いた。
これで、後には引けない…
まだ、参加できると思う。ご興味のある方は、添付記事のコメント欄にて、ヤスさんへアピールを。

ヤスさん特製の、かっちょいいキャプション


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