10年遅れの人生
子供のころに思い描いていた「普通の人生」、覆されまくっています。
自分がイメージしていた「普通の人生」
昔から世間がイメージするような「普通の」人生ではなかったと思います。反抗期とか、放課後デートとか、バカ友達と好きなアイドル談義とか。そういうものと無縁の人生を送ってきました。
人の言うことをおとなしく聞いているのは、そういうものだろうと思っていたし、中高共学だったのにただの一度も恋人なんてできないし、「アイドルの○○ちゃんと結婚したい!」みたいな話はアホらしくて相手にする気も起きなかったし。そして自分ではそれが普通だと思っていました。
もっともそれは思春期や学生時代のことに限った話ではなく、自分で稼げるようになったら車を買うとか、夜のお店に遊びに行くとか、おじさんたちが口を揃えて話す「社会人になった実感」的なものにも、全然興味が持てていません。
人生に焦り始めた20代後半
「普通でない」ことを自覚したのは26歳ごろだったか。同級生の結婚ラッシュに、急に気持ちが焦り始めます。週末は趣味を楽しみ、家でも会社でもないコミュニティに所属する生き方がしたいのにできなくて、何で周りはできるのに自分はできないの?と悩むようになりました。コミュニティを探す気力も起きず、土日は寝るだけの生活で、なんと自分は無駄な時間を過ごしているのだろう…とますます自信をなくしていきました。
たまに外に出ても、仲睦まじく手をつないでるカップルとか見ると「プライベートが充実しているっていいなあ。ああ、生まれてくる星を間違えたかな…」なんて憂鬱な気持ちを感じて帰ってきたものです。
今頃になって動きが
しかし、20代後半から今(30歳過ぎ)に至るまで、どうも様子がおかしい。
自分と実家の家族との性格の違いを知ります。就職で地元を離れ、たまにしか実家に帰らなくなったので、外からの目で違和感を持つようになったのでしょうか。どうも居心地が悪くなる瞬間もありましてね。ある意味反抗期なのかも。
続いて、結婚とか意識するようになったりして、婚活に手を出すようになります。そして、3ヶ月ぐらいは定期的に会ってみたりするわけです。世間的には10代の頃とか、遥か昔に「通るべき」道だと思いつつ。もっとも、婚活に来るような人は自分とはどうも目指す結婚のイメージが違うみたいで、ここで探してもしょうがないという結論になったのですが。
芸能人ではありませんが、最近テレビに出ている人で推しができました。自分が学生の当時には理解できなかった「有名人のファン」という感覚を、10年以上経った今頃になってようやく理解しつつあるわけでして。その人の出ている番組を見て癒やされています。
このように、世間の人から10年とか15年遅れくらいで色々なことを経験している、と感じることが最近続いているのです。
その理論でいうと、40歳手前になったら車が欲しくなり夜遊びしたくなるようになるのか…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
この辺で締めようとしたら同志を見つけた
「20代はショーパブのバイトくらいで、全然人と会ってこなかったんです“社会”とみんなが呼ぶものに参加してなかったんですよね。しかも自分は変じゃない、普通だと思ってた。
それで30代になってテレビに出るようになると、自分は変わってて、人よりも10年遅れくらいでいろいろと気づいてるんだとわかって(笑)。なのでその驚きだけで1冊書けたんですよ」
お前は俺か!!
同志を見つけた感じです。一方的にそう思ってるだけですが。
若林さんの本を読んだら人生もう少し気楽に生きられるようになるのでしょうか。