28章 春がくるまで

春になるの待ち遠しいな想像したどけでワクワクしてくる
航平君に電話をかけた
さっき、インスタ見ていたら
行ってみたいパン屋さんを
見付けました
もしかして…僕が見付けた
パン屋さんと同じかもしれません
スクショを送って下さい
いったん電話を切り
スクショした写真を航平君に送りました
航平君から折り返しの電話が
かかってきました
こちらのお店です
店構えを見たら可愛くて
もしかしたら夏美さんが好きな
感じのお店だと思って
はい、私が大好きなお店です
今週の土曜日の日は直接
駅前に向かえばいいのでしょうか?
はい、お願いします
駅前に来て頂けたら待っていますもしかして…あの赤い
オープンカーで来るのだろうか
あの派手な車で
いい加減に慣れないといけないとは思うけどなかなか慣れることはない
駅前に行くと赤い派手な 
オープンカーに乗ってきた
航平君がいた
相変わらず派手ですね
いい加減、慣れないといけないのに毎回、緊張しちゃいます
カメラの先生になって下さいと
話をしてから数ヶ月が過ぎた
敬語とタメ語が入り混じりながら話をしているから変な感じに
なっていて
私は航平君にいいました 
ごめんなさい
敬語とタメ語が入り混じりながら話をしていると変だし
混乱するのでタメ語で話をします
航平君も私にはタメ語で話をしてください
お互いが楽になるから
そうしましょう
しかし、数分後にはお互い敬語に戻っていた
やっぱり敬語の方がいいみたい
です
お互いにストレスかけない方が
いいのです
音楽をかけて出発します
流れてきた音楽は恋愛の曲で
ドキドキしてきた
来年の旅行の日は必ず
航平君に思いを伝えたい
このままでは後悔してしまう
ダメでもともとだから
海沿いを車で走りながら
私はあれ?車に酔わない?
前は車に酔っていたのに何でだろう?