ロンドン生活274日目|Tangible - Intangible
Moikka! Olen mitsuki.🍄
今日は仕事の後に香水制作イベントに行って来たよ!私の職場は家具のディーラーをしているLadyとオフィスを共有していて、その人が開いているイベントで建築家やインテリアの人も来るとのことで、面白そうだから先輩と参加して来た✨
私たちを誘う時にladyが言っていた
「光と香りは空間の中で似た役割を果たすものだから、それぞれのスペシャリストが香りに対してどんな感想を抱くか、きっと面白いわよ!」
という言葉に惹かれた。
香りのセッションは香水職人のladyのお話で始まる。
「その人の香りに対する好みは、その人が育って来た文化、その時の流行り、経験と記憶で決まる。色々な要因が混ざっているから、貴方自身も自分がなんの香りが好きなのかはきっと知らない。『いや自分はローズの香りが好きなんだ』と思っている人がいるかも知れない。でもそれはきっとあなたの"香水の経験"による先入観。巷で売っている香水は企業の利益を重視して、売りたい物を売っている。安い材料のものを高く売りたいからね。その戦略にあなたの好みがデザインされているだけという可能性は大いにある。今日は自分の先入観を全部取り除いて、赤ん坊になった気分で探してみてね。」
香水を作る時は紙に1滴垂らしてそれを嗅いでいく。まずは一種類ずつ、好きか嫌いか判断していく。その次にいくつかの香りを合わせて嗅いでいく。面白いことにそれぞれの香りが好きでもそれを全て合わせると全く匂いを感じないことがあったり、あまり好みじゃないと思っていた香りを足してみたくなったりする。むむ。
なんだか色々嗅ぎすぎて鼻がおかしくなって来たタイミングでブレイキングタイム。
お寿司を食べながら皆んなで感想を共有しあう。
「僕たちは普段Tangible(目に見えるもの)をデザインしている訳だけど、Intangible(触れられないもの)なものがこんなにも感覚に訴えてくるなんて思わなかったよ。それぞれの香りにそれぞれの雰囲気が見える。」
TangibleとIntangible。
光はどちらだろう?どちらでもない、その間ながする。視覚に訴えるものでありながら、触れられない。光は粒子なので物質ではあるけども、誰もそれ自体を見ることはできない(日常的な状態では)
空間の雰囲気を作る要素は本当に沢山あるな。
そこへ香水職人のladyがやって来る。
「お腹すいたから私も少し頂くわ。普段香りを作っている時はお腹いっぱいになるまで食べないのよ。空腹の状態が一番鼻が効くからね。」
おお、そうなのか!たしかに言われてみれば理にかなってる。香りはそんなにも生命活動に重要なのか。本当奥が深い。
皆んなお腹に溜まったところで作成再開。
色々試して私はNeroli、Frankincense、Amber、Roseが好きだった。試している最中、私と先輩の好みの香りが全く違ったのも面白かった。先輩はNeroliが好きじゃ無かったし、私はジャスミンが好きじゃ無かった。(ジャスミンティーは好きなのだけど、香りだけとなると嫌な感じだった)
「NeroliとFrankincenseは同じような役割を果たして互いに相殺し合うから、どちらか一つを選んでみて。」
と言われたので少し悩んでNeroliを選んだ。
「やっぱりそうよね。」
と。このladyはその人の雰囲気から大体この香りが好きそうというのが分かるらしい。逆に選んだ香りから人格診断もできるらしい。占い師さんみたい。
ladyが配合してくれて香水の出来上がり!
とても良い香り、私にとって。
何度も嗅ぎたくなる。
本当に面白い体験だった :)
それでは
Kiitos Paljon!
mitsuki.🇬🇧
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