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ベトナム経済、仕事レポートで便利な情報

おはようございます!月曜日が来てしまいました。
アップルのクックCEOが電撃訪問しているベトナム(今日)ですが、皆さん如何お過ごしですか。



仕事や学校のレポートでレポートや提案書などを書く時に、冒頭の紹介でちょっとポジティブな情報を「盛らずに」サラッと書きたいこと、ありますよね!

そんな方のために定番といくつか見つけた最近のベトナムの経済情報を集めてみました。(以下)

世界銀行

世界銀行のOverviewは簡素ですが広範囲なので何か1つは関連の引用ができるでしょう。

  • 1986年のĐổi Mới経済改革と世界的傾向が相まって、ベトナムを世界最貧国の 1 つから一世代で中所得経済に。一人当たり GDP は 3.6 倍に増加し、約 3,700 米ドル

  • 経済成長率は内需の抑制と厳しい外部環境により2023 年には 4.7% 。2024 年には 5.5%、2025 年には 6.0%の予想

  • 過去 30 年間にわたり、農業セクターは年間 2.5 ~ 3.5 パーセントで成長

  • 乳児死亡率は、1993 年の出生 1,000 人あたり 32.6 人から 2020 年には 16.7 人に低下しました。1990 年から 2020 年の間に、平均寿命は 70.5 歳から 75.5 歳に増加

  • 国民の 87% が国民皆保険をカバーで周辺地域より良い

  • 学校教育の平均期間は10.2年で、東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国の中でシンガポールに次いで2番目

  • インフラは2019 年の時点で、人口の 99.4 パーセントが主な照明源として電気を使用しており、1993 年のわずか 14 パーセントから増加。きれいな水へのアクセスも改善され、1993 年の 17 パーセントから 2020 年の 51 パーセントに増加

  • 環境では2030年までにメタン排出量を30パーセント削減し、森林破壊を止めることを約束しつつ、 2050 年までに炭素排出を実質ゼロにする予定。

…これだけで十分な気もしますが、以下も一応(笑


JICA報告書PDF版(JICA Report PDF)

さすがのJICAは各セクターごとに様々な報告書がこちらにあります。専門性の高い情報が必要な方は先にこちらを当たるとヒントが得られそうです。


Trading economics

金融用法サービスのトレーディングエコノミクスは世界銀行などの統計をグラフなどにまとめてわかりやすく提供しています。

最近のベトナムの良い情報はこちら

世界銀行が公式に認めた情報源からまとめた開発指標集によると、ベトナムの商品とサービスの輸出(対GDP比)は2022年に93.99%と報告されている。ベトナム - 商品およびサービスの輸出 (GDP 比) - 実際の値、過去のデータ、予測および予測は、 2024 年 4 月時点で世界銀行から提供されたものです。

ベトナムのページを開くと右にある項目を選択すると、最新の統計などが表示されます。ベトナムは原油生産国なので、原油生産量のページもあります。


ベトナムの最新ニュース

高まる生産移転、FDI

現在ベトナムで一番ホットなニュースは半導体工場、AI分野の工場・開発移転です。米中経済戦争で九州も半導体マネーで湧いているのと同じです。

ベトナムは世界の半導体チップ工場になる

35年を経て、韓国、シンガポール、日本の3カ国がベトナムに最も多くのFDIを投資している一方、米国企業はトップ10に入っていない。… 2023 年には、米国、EU などからベトナムへの投資資金の流れに明るい兆しが見られます。これは、ベトナムが明るい投資先であることを示しています。

https://www.vietnam.vn/en/viet-nam-se-tro-thanh-cong-xuong-san-xuat-chip-ban-dan-cua-the-gioi/


ベトナムの最も魅力的な投資先:米国の半導体産業

昨年から今年にかけて、ベトナムトップが米国訪問したり、逆に米国ハイテク業界のベトナム視察、ビル・ゲイツの来訪などベトナムへのハイテク移転関連のニュースが急増しています。

半導体産業協会のジョン・ネフール会長は、ベトナムは米国のチップメーカーにとって最も魅力的な目的地であるとファム・ミン・チン首相に語った。

米国の国策で脱中国、の部分と各メーカーの思惑は必ずしも一致しないようで、専門家がいないベトナムでの製造はまだかなり難しいと見ている雰囲気があります。

米国の半導体大手インテルは、これまでにすでに行った15億ドルの投資以外に、ベトナムへの追加投資を発表したことはないと述べた。

インテルはマレーシアでの投資を拡大しているそうです。


ラムリサーチ、ベトナムで20億ドルのチップ製造プロジェクト


軍営通信会社ベトテルに対し、「より効率的かつ多様な方法」で半導体チップ産業を発展を指示

ニュースを見ている肌感としては、米国とベトナムの政治家が決めても進まなかったので、日本や韓国に先に頑張らせて人材教育をさせよう、という中国などでしていた流れかな?と思っていたら、こんなニュースが飛び込んできました。

メイコーエレクトロニクス(日本)が2億ドル工場

ファム・ミン・チン首相は、ホアビン市のダ川左岸工業団地内に位置する2億ドル規模の電子チップ工場という画期的なプロジェクトの起工式を飾った。 投資家メイコーエレクトロニクス(日本)が主導するこの事業は、同省の技術進歩に向けた大きな前進を示すものです

ホアビンは巨大ダムのある発電の街ですが、他に目立った産業がなくベトナムの中では低所得の省ということで、水と電気があるホアビンに目をつけた日本企業はなかなかの眼力?と思いました。

FDI偏向は弱点になるという振り返りも

成長を加速させるためには、FDI主導の製造業輸出への依存度の高さ、製造業輸出産業と他の経済全体とのつながりの弱さ、初期の資本市場、銀行信用への過度の依存など、国内の構造的脆弱性に対処するためのより強力な措置が必要です。


コロナ後、回復する経済

今年第1四半期までは貿易の回復が目立ち、鉱工業生産の伸びが輸出を支えた。もう 1 つの重要な側面は内需の維持であり、これが第 1 四半期の GDP 成長率 5.7% に貢献しました。


リスク

日本の請負業者との対立が明らかになり、メトロ No.1の進捗が遅れた

ベトナムは共産党独裁の社会主義国で、急成長したといはいえ人間は以前のまま知識やモラルに欠ける人も多く様々な問題・リスクがあります。
ホーチミン市のメトロは日本企業が受注していますが予定より10年以上遅れ、最近は日本企業のせい?とも取れる報道もあり、説明素材としては便っ理想です。
実際には現場で資材が盗まれるとか、予算を無駄遣いしてショートしたあと人を解雇して誰も運営者がいないなど、かなりメチャクチャなことが起きています。

こちらはダナンで破産した不動産プロジェクト。ホーチミン市、ハノイではもっと大きなプロジェクトの放棄もあるようです。。

ダナンのダウンタウンの一等地で放棄された不動産プロジェクト3件

放棄された病院プロジェクト(ハノイ)


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