timeleszが気になった時に読むnote②【歴史編〜10th】
前回ご挨拶から始めさせてもらったtimelesz紹介note
まずはtimeleszの歴史、つまりその前身"Sexy Zone"の歴史について簡単に紹介していこうと思う。
簡単とはいえ、12年も休まず活動したグループだ。その歴史は意外にも複雑で深い。今回は前半戦として、10周年の手前までをまとめていこうと思う。
尚、この歴史を振り返るうえで様々なファンの心情が入り混じるタイミングもあると思う。私も最初から全てを知っているわけではない。その辺りは1人の後から振り返った者の見え方として読んでいただければ幸いだ。
史上最年少でデビューした5人組
2011年9月29日「帝劇 Johnnys Theatre Special 『Kis-My-Ft2 with ジャニーズJr.』」にて、Sexy Zoneが結成発表。
同年11月16日にグループ名と同名の楽曲「Sexy Zone」でCDデビューした。
デビュー時のグループの平均年齢は14.4歳。
ジャニーズ内で最年少記録。いまだに破られていない。
メンバーは年齢順に
中島健人 (17)
菊池風磨 (16)
佐藤勝利 (15)
松島聡 (13)
マリウス葉(11)
( )内はデビュー当時の年齢。
如何に若くデビューしたか。少し感じていただけただろうか。
ちなみに最年長の中島で高校生(しかも受験生)、マリウスに至っては小学生だ。そんな5人はある日突然ジャニーさんに集められてSexy Zoneとなった。
翌年2012年には「Ladyダイヤモンド」「Sexy Summerに雪が降る」をリリースし、11月にはファーストアルバム「one Sexy Zone」をリリース。翌春には上記アルバムを引っ提げて、初の全国ツアー「Sexy Zone Japan Tour 2013」も成功させる。
その後もシングル、アルバムとコンスタントにリリースし、初の紅白出場も果たす。一見順風満帆に見える活躍ぶりであるが、その雲行きは怪しい。
「聡ちゃんとマリウスの衣装だけ随分シンプルじゃない?」
「なんで、聡ちゃんとマリウスだけいないの?」
という状況が度々起こるようになる。
そして、Sexy Zoneは苦悩の3人時代に突入する…。
3人時代
2014年「Sexy Zone Spring Tour Sexy Second」公演内で、松島率いる「Sexy 松(Show)」とマリウス率いる「Sexy Boyz」そして、中島、菊池、佐藤の3人がSexy Zoneとして活動する「Sexy Family」体制が発表された。
この3人時代は約1年半続いた。
私は驚いた。
この3人時代、Sexy Zoneの10年の歴史の中のたった1年半だけなのだ。
それにも関わらず、後から振り返った私の体感でもその時間は永遠のように長かった。ほとんど会話のないMVのメイキング、MCのないコンサート。メンバー同士の気持ちもファンとの気持ちも全て疑心暗鬼になるような冷え込んだ時間に見えてしまった。
出口の見えないトンネルの中に取り残されているような、当時はファンもメンバーもとても苦しい時間だったろうと想像することは容易にできた。
ただ、だからと言ってこの時間が目を背けてしまうような悲しいだけの時間だとは私は思わない。
出演時間は短くとも、出番が来るたびにその成長を手にとるように感じることができる松島とマリウス、そして、Sexy Zoneとして活動し続けた3人も決して腐ることなく自身の成長とグループの成長を信じ続けてその個性を開花させている。この時間がとてつもなく長く感じるのは、苦しい時間だったのと同じくらいにSexy Zoneが大きく成長した時間だったからなのではないか。と、個人的には思っている。
そして、Sexy Zoneは2015年12月に「カラフルEyes」で待望の5人体制に戻る。横並びのダンスに、みんな同じ衣装。ずっと見たかったSexy Zoneの姿をやっと見ることができた。
5人で迎えた5周年
2016年に5周年を迎えた彼らは、ベストアルバム「Sexy Zone 5th Anniversary Best」をリリースし、翌年には5周年記念のコンサートとして、「Sexy Zone presents Sexy Tour 2017 〜STAGE」を開催した。
これまでとは別のグループかのように息の合ったダンスとグルーブの効いたノリ、クールな演出も、セクシーな演出も全部サマになっていて終始驚きと感動に満ち溢れていた。そして、大きな成長と固い絆を感じ、これからのSexy Zoneの未来に期待で胸が膨らんだ。
コンサートの最後を締め括る曲は5人で作詞した「STAGE」だった。
これは「STAGE」終盤のワンフレーズだ。
歌詞を知らないでいると"咲いて"と空耳しやすいから、なかなかこの歌詞に気づかない。
3人時代のファン悲痛な想いも心ない言葉も彼らには全部届いていた。それでも誰一人Sexy Zoneを諦めなかった。そして、彼らの想いをしっかりと、彼らの言葉でファンに届けてくれたのだ。
この曲は、この一節で締められる
この当時だって、まだ彼らの平均年齢は二十歳になるかならないかの頃だ。そんな時に、大きな不安と葛藤を抱き、そしてその気持ちを大きなバラの花に変えて見せたような、そんな美しい歌詞。
この5周年はファンとの絆もメンバー同士の絆もグッと深まった大切な時間であった。
飛躍と戸惑いの2018年
その後2018年2月にリリースしたアルバム「XYZ=repainting」はこれまでのSexy Zoneに色を『塗り足す』という意味が込められていて、ここからは音楽性にだいぶエッジが効いたものや、現代的な要素が取り入れられるようになってくる。
名実ともにSexyなSexy Zoneが目覚めるような、そんな足音が聞こえてきた。
そして同じ年、Sexy Zoneは遂に24時間テレビのメインパーソナリティを務める。それに伴い冠番組「Sexy Zoneのたった3日間で人生は変わるのか!?」が放送され、「Missデビル」「ドロ刑」とメンバー主演のドラマも立て続けに放送されていた。このままSexy Zoneはスーパーアイドルへの道を駆け上がっていくのかもしれない──
そう思った矢先、2018年11月松島が一定期間療養のため活動を休止することが発表された。
…本当に突然だった。歌番組で発表された休止の報告とそのメンバーの顔、未だに忘れられない。
それからしばらく、Sexy Zoneの時計の針は静かに歩みを止めていくように見えた。
4人になったSexy Zone
メンバーのレギュラー番組の終了やラジオのパーソナリティの交代。紅白歌合戦の連続出場もここで途絶えることとなる。
今まで約半年間隔でリリースされていたシングルも約1年間リリースされなかった。
そして、Sexy Zoneを生み出し、大切に育ててくれた"恩師"の旅立ち。
その一方で、台頭する同年代のグループの活躍….。
メンバーを欠いた寂しさのみならず、グループの行く末に焦燥感や不安を感じるファンも少なくなかった。
しかし、Sexy Zoneには、いつだってピンチをチャンスに変える力があった。
光を探して
前述のとおり、24時間テレビや冠番組のあった2018年に対して2019年の活動は比較的穏やかであったものの、今考えてみれば"ターニングポイント"をたくさん秘めていた年だったのではないかと思う。
9月に菊池が「ハムレット」の主演を演じ、これが後の様々な演技作品への礎となった。
そして10月からは佐藤が主演を務める「ブラック校則」プロジェクトが始動。ドラマ、映画、配信とハイブリッドな展開で盛り上げた。
主題歌となった麒麟の子は、今までのSexy Zoneのアイコニックな楽曲の印象とは異なり、かなり人間味がありシリアスだった。ここで一段とSexy Zoneは音楽性を深めたと私は考えている。
静かに、でも確実に未来の光を掴む為に邁進した彼らは、少しずつその希望を形にしていった。
変革の2020年
2020年に発売したアルバム「POP×STEP」ではtofubeatsやLUCKY TAPESの高橋海、BIGMAMAの金井政人などの提供楽曲を収録し、ファンの垣根を越え、音楽好きな人々の注目を集めた。
同年4月からはスカパーで冠番組「Sexy Zoneの進化論」も始まった。
そして、King & Princeの平野紫耀とダブル主演を務めたドラマ「未満警察」はSexy Zoneに新しい代表曲「RUN」をもたらした。
このフレーズに背中を押された人は、Sexy Zoneのファンに限られなかったと思う。
この曲の発売は2020年。新型コロナウイルスが流行し始めたその年だ。この曲自体も一度発売日が延期された。
突然やってきた困難な時代の中でも、前に進んでいく強さがそこには存在し、この歌の持つパワーは未来の彼らを何度も鼓舞することとなるのだった──。
松島聡の復帰
この曲「RUN」にはもう1人、大きく背中を押されたであろう人がいる。
活動休止中だった松島聡だ。
「RUN」には様々な想いが込められているが、その中には松島聡へ込められたメッセージも少なからずあった。
中島もドキュメンタリー番組 RIDE ON TIMEでこの様に語っていた。
その思いが届いたのか「RUN」の発売から1週間後の今年8月12日松島は芸能活動を再開した。
光輝く5人
そこからしばらくは、今考えれば夢のような時間だった。
THE MUSIC DAYで5人で披露された「RUN」5人の頼もしい背中、溢れ出す魂、「君がいなきゃ何も始まらない」で抜かれた精悍な松島の顔つき。全て鳥肌ものだった。
ツアー公演が中止となった「Sexy Zone POP×STEP!?TOUR 2020」も配信という形でファンの前に届けられ、この時期に、配信で、という形になったおかげで、5人のSexy Zoneのパフォーマンスを見届けることができた。
煌びやかな衣装を着て、5人横並びでステージに立っていた姿は、不思議なほど特別なオーラに包まれていて、自信に満ち溢れていた。
フィナーレの曲として選ばれたのは「RUN」だった。松島とマリウスが目を合わせながら流した涙、最後まで涙を堪え続ける佐藤。そんな3人を頼もしく守り抜き、肩を抱く中島と菊池。花道を並んで歩くその背中には9年分のSexy Zoneの全てが詰まっていた。
このコンサートの約1ヶ月後、療養のためマリウスが活動を休止してしまう。
5人で活動した期間は約3ヶ月ほどだった。
しかし、このコンサートで確かに5人の絆を感じることができたから、ファンは信じて待っていられたんだと思う。
To be continued...
マリウスの休止から程なくして彼らは10周年イヤーを迎える。
ここからの彼らの物語はこの時には想像もつかないほど、色鮮やかで、夢よりも夢のようでありながら、残酷なほどリアルだった。
Sexy Zoneにピリオドをを打つまであと3年。
彼らはどんな10周年を迎え、そして"Sexy Zone"を卒業するという決断に至るのか?
その物語は夢を見ているかのようなスケールで輝きながら、夢であってくれと願いたくもあるような…、貴重な体験だった。
筆者は、ここから更に語り続けると、さらに倍量話してしまいそうな気がしているから、今日はここまで。
また次のnoteでお会いしましょう。
歴史編10th〜 につづく→
POP×STEPライブと松島聡復帰の模様はドキュメンタリー番組が配信されているので、そちらも是非(RIDE ON TIME シーズン3 #5〜#8)
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