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『有頂天家族』あらすじと読書感想文はココから【森見登美彦】

森見登美彦さんの著作『有頂天家族』
久しぶりに森見ワールドに入り込みました。

相変わらず、適度ないい加減さが最高。

読書感想文の内容は以下の通りです。

・口癖は「面白きことは良きことなり!」
・狸、天狗、人間が入り乱れて…
・「下鴨家」と「夷川家」
・弁天は「鈴木聡美」

読書感想文に入る前に、森見登美彦さんの『四畳半タイムマシンブルース』を紹介します。


あらすじ

あらすじは、いつものようにAmazonを利用。

「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー。

Amazon商品ページより出典

登場キャラクター

登場人物…ではないので、登場キャラクターは、Wikipediaを利用。(人間も登場します)

〇狸

・下鴨家
下鴨神社・糺の森に暮らす狸の名門。

下鴨 矢三郎
主人公。下鴨家三男。
父の残した「面白きことは良きことなり!」の言葉を身上に勝手気ままに暮らしている。父の近年まれに見る化け力を兄弟の中でもっとも受け継いでおり、女子高生から達磨まで様々なものに化けることができるが、海星の前では化けの皮が剥がれることに長い間気付いていなかった。普段は男子大学生に化けている。また、「我々のみに許されたこの力で面白おかしく世を渡って何が悪いのか」とも思っている。
かつて初恋の相手・弁天と共謀し「魔王杉の事件」を起こしたが、そのことで赤玉先生には負い目を感じ、それ以来はなにかと身の回りの世話をしている。赤玉先生や矢二郎によると四兄弟の中では父に一番買われていたらしい。

下鴨 矢一郎
下鴨家長男。
生真面目な性格。矢三郎に負けないくらいの化け力を持っており、特に虎によく化け「鴨虎」の通り名を持つ。普段は和服姿の若旦那風に化けている。また、父から受け継いだ絡繰り式の人力車を操ることができる。長男としての自覚が強く、亡き父のような立派な狸になるべく努力してはいるが、融通が利かない上に、緊急時になると慌てふためいて混乱してしまうなど土壇場に弱い。
亡き父の遺志を継ぐべく次期「偽右衛門」選挙に出馬している。それゆえ弟たちの不甲斐なさと(特に矢三郎の)奇行に悩まされており、揉め事を好まないが、家族を侮辱されると見境なく激怒する。

下鴨 矢二郎
下鴨家次男。
普段はやる気を見せない怠け者。現在では六道珍皇寺の境内の古井戸で蛙となって隠居生活しており、井戸にこもってからは多くの天狗や狸の悩みや愚痴の聞き相手となっている。そのため、引きこもりながらも情報通であり、矢三郎の知らない情報を知っていることもある。
父親とは兄弟の中で一番仲が良く、かつては大好物の偽電気ブランを飲んで「偽叡山電車」に化け父とともに大暴れしたが、ある時酔って偽叡山電車に化けて洛中を一回りした後、自分が父を置いて先に帰宅したために父が金曜倶楽部に捕らわれてしまったことに責任を感じ、以来蛙に化けて井戸に引きこもるようになり、偽電気ブランも一度も飲んでいない。父の最後の言葉を思い出せずにいたが、矢四郎から偽電気ブランを飲まされ、再び偽叡山電車に化けて父の言葉も思い出した。

下鴨 矢四郎
下鴨家四男。
普段は少年姿に化けているが、化け力を悉く兄に取られたと言われるほど化けるのが苦手で気が弱く、恐怖を感じるとすぐ狸の姿に戻ってしまう。
携帯電話の充電ができるという特技を持つ。通り名は「しっぽ丸出し君」。修業のため偽電気ブラン工場で働いており、そこで金閣・銀閣によくいじめられているが、本人はこれも修行だと割り切っている。

母(下鴨 桃仙)
狸四兄弟の母。
宝塚歌劇に心酔し、「美青年には優雅な玉突きがふさわしい」という独自の観念から、タカラヅカ風美青年に変じてはビリヤード場に通う。通り名は「黒服の王子」。雷を非常に苦手としている。息子たちを心から愛しており、立派な狸であると信じて疑わない。

父(下鴨 総一郎)
狸四兄弟の父。
山に化けることができるほどの非凡の化け力を持っており、赤玉先生をして「狸にしておくには惜しい人物」と言わしめた。
その化け力と器の大きさから狸のみならず天狗からも一目置かれる狸であり、長年京都狸界の頭領「偽右衛門」(にせ・えもん)として狸界を束ねた偉大な狸であったが、なぜか弁天を見ると化けの皮がはがれ狸に戻ってしまう。矢三郎には「阿呆さ」、矢一郎には「責任感」、矢次郎には「呑気さ」、矢四郎には「純真さ」を多く受け継いだとされている。数年前に金曜倶楽部によって狸鍋にされて急逝した。

・夷川家
下鴨家と並ぶ名門で、偽電気ブランの卸元。下鴨家とはライバル関係にある。

夷川 早雲
夷川家の頭領。総一郎の実弟で矢三郎たちの叔父にあたり、本名は「総二郎」。
下鴨家から夷川家に婿入りしているが、下鴨家の母や矢一郎によれば、元々は彼と総一郎の父(矢三郎たちの祖父)が下鴨家と夷川家の確執解消を提案した際に事前に夷川家と示し合わせる形で婿入りしたという。実兄総一郎とは数年前から仲たがいしており、以来下鴨家とは犬猿の仲である。意地の悪い性格。次期「偽右衛門」選挙に出馬しており、 偽電気ブランの卸元という立場を利用して狸界で幅をきかせている。自分の子供達に対する情はそれなりにあるものの、性格が悪い上に悪趣味なため、評判は余り良くない。
次期「偽右衛門」選挙での一連の暗躍が公になったことで失踪していたが、半年後に淀川の後任として金曜倶楽部に迎え入れられる形で姿を見せる。しかし金曜倶楽部の会席で、弁天の策略で矢三郎に布袋の座を奪われたことで逆上、鬼に化けるも天満屋に狙撃され、矢三郎に看取られながら息絶えた。
しかし狙撃から絶命までの流れはすべて天満屋と結託して偽装した自作自演であり、以降は息子の呉一郎の姿で京都に滞在していた。しかし、下鴨家との和解や天満屋と密会しているところを海星に目撃され、更に二代目の空気銃を矢四郎に譲渡した彼の実験室に置き、下鴨家に自分の暗殺の罪を擦り付けようとし、矢一郎の偽右衛門就任を阻止しようとするも直前に正体が露呈、天満屋から買い取った空気銃が偽物だったこともあり居合わせた天満屋に怒りをぶつけるも、弁天が地獄絵から呼び出した鬼によって、2人揃って地獄へ落とされた。

金閣・銀閣
早雲の双子の息子で、矢三郎たちの従兄弟。本名を呉二郎・呉三郎というが、専ら金閣・銀閣と呼ばれ、本名で呼ばれることはない。金閣が兄で銀閣が弟。銀閣は兄を非常に慕っている。
親同様に意地が悪く、意味をよく理解せずに厳めしそうな四字熟語の書かれた物を身につけていて、本人達はそれが格好いいと思っている。あまり頭が回らず、矢一郎や矢三郎にやり込められることもしばしば。

海星
早雲の娘で金閣・銀閣の妹。
一時期矢三郎の許嫁であり、四兄弟の母からも気に入られていたが、総一郎の死後、早雲によって縁談は一方的に破棄された。なぜか矢三郎の前に姿を現そうとしないが、『二代目の帰朝』で矢三郎の化けの皮が剥がれるのを気付かせないためと明かされた。弁天が大嫌いである(本人曰く「あんな生天狗の言うことを聞くくらいなら死んだほうがマシだ」)。非常に口が悪く矢三郎にはいつも罵声を浴びせているが、父親や兄たちと違って性格はよく、文句を言いながらも何らかの形で矢三郎たちに力を貸すことが多い。そのせいか過去の出来事で夷川家を憎んでいる筈の下鴨兄弟の母も、彼女のことだけは今現在もお気に入りのようである。

呉一郎(くれいちろう)
早雲の長男。
繊細でおとなしい性格だったため、父親と折り合いが悪く出奔していた。
早雲の死後、僧侶姿で夷川家に戻り、これまでの非礼を詫びて下鴨家と和解するが、実は早雲の化けた姿であり、当人は四国の金長一門の下に身を寄せていた。四国を訪れた矢二郎と対面して自分の偽物が京都にいることを知り、彼とともに帰還した。一連の騒動終結後は京都に留まっており、金閣・銀閣を鍛え直している。

・その他の狸

八坂 平太郎
現「偽右衛門」。総一郎の死後、その後を継いで狸界をまとめてきた大狸。
「偽右衛門」の座を後進に譲って自身は南の国へ旅立ちたいと考えており、「偽右衛門」を引退する前からもうアロハシャツ姿でいる。

店主
赤玉先生や下鴨家の狸たちが贔屓にしている飲み屋「朱硝子」の店主。
弁天を非常に恐れていて、弁天としばしば行動を共にする矢三郎を心配している。

夷川親衛隊
ただで飲める偽電気ブランに惹かれて夷川家につき従っている狸たち。
もっとも親衛隊とは名ばかりで何かあるとすぐに逃げてしまう。

へそ石様
紫雲山頂法寺にある「へそ石」と呼ばれる六角形の石に化けているとされる古狸。
あまりに我慢強く化け続けているために、近年ではかえって軽んじられていたが、子供の頃の矢三郎のいたずら(煙で燻した)によって真に狸であることが証明され、また熱心に訪ねられるようになった。

長老たち
京都市中の狸の長老たち。その姿はほとんど毛玉で見分けがつかない。

南禅寺 正二郎
南禅寺家の総領。「偽右衛門」選挙では矢一郎側を支援している。

南禅寺 玉瀾(ぎょくらん)
南禅寺家総領の妹。
赤玉先生門下の狸の中でも優秀で、かつては矢一郎と先生の助手を務めていた。無類の将棋好きで、狸将棋大会では矢二郎と対局。その後矢一郎と交際をはじめるが、二人の仲は一向に進展せず周囲をやきもきさせる。赤玉先生の強引な仲介でやっと婚約、偽右衛門選挙後に結婚に至る。

園城寺権三郎
菖蒲池画伯の庭に住む狸。

狸谷の祖母
下鴨家の母の実母で、矢三郎たちの祖母。
狸の姿ではなく純白の毛玉になっている。盲目だが、少女のように無邪気な話し方をする。

桃一郎
狸谷に住む、桃仙の兄で矢三郎たちの母方の伯父。

金長
四国の金長一門の頭領。下鴨家とは総一郎が存命の頃より交流がある。

星瀾
金長の一人娘。穴掘りが趣味。以前偽叡山電車に乗ったことがある。
アニメでは、褐色の肌をした少女の姿をしている。


金長の側近。

〇天狗

赤玉先生(如意ヶ嶽薬師坊)
大天狗の一人。
如意ヶ嶽を治めていた絶大な力を持つ大天狗だったが、「魔王杉の事件」がきっかけで落ちぶれてしまい、 鞍馬天狗達に如意ヶ嶽を追われ、現在では出町桝形商店街裏のアパートで逼塞している。
かつては狸たち相手に教鞭をとっており、下鴨家の四兄弟やその父や母、夷川の面々もその教え子であり、特に総一郎とは盟友であった。非常に傲慢でありのべつまくなく周囲を見下すが、弁天に恋焦がれ、彼女の帰りをずっと待ち続けている。また、持っていた天狗道具はことごとく弁天に貢いでしまっており、周囲からもあきれられている。世話を焼いてくる矢三郎にも傲岸な態度をとり続けているが、内心では彼のことを気に入っている。赤玉という名は「赤玉ポートワイン」を好んで飲んでいることに由来する。

岩屋山金光坊
大天狗の一。
赤玉先生の旧友で天狗としては珍しく穏やかな性格をしている。現在では岩屋山天狗の地位を二代目に譲り、日本橋で中古カメラ屋を営んでいる。

・鞍馬天狗
鞍馬山を根城としている天狗たちで赤玉先生とは犬猿の仲。リーダーは鞍馬山僧正坊。
赤玉先生が落ちぶれてからは如意ヶ嶽を占拠しており、現在は弁天に従っている。

〇人間

・金曜倶楽部

弁天(鈴木 聡美)
「金曜倶楽部」のメンバーの一人。本名は鈴木聡美といい、弁天という名は金曜倶楽部に加入した時に授かった。
赤玉先生に一目惚れされ、琵琶湖湖畔から攫われて天狗の術を教え込まれた。そのため人間でありながら空を飛んだり天候を操ったりすることができる。
最初は純粋な少女だったが、だんだんと自由奔放に振る舞うようになり、ついには矢三郎をけしかけて「魔王杉事件」を引き起こし、赤玉先生を追い落とすと先生の下から離れていった。現在は天狗よりも天狗らしいと言われ、その冷徹で妖艶な姿にはかつての面影は感じられない。矢三郎の事を「食べちゃいたいほど好きなのだもの」と口にすることがある。二代目のことを激しく嫌っている。

寿老人
「金曜倶楽部」のメンバーで、高利貸しをしている老人。金曜倶楽部の最長老で中心人物的存在。
弁天を新メンバーとして推挙した人物でもあり、怪しげな技を使う。
自家用電車や生業から著者の作品である『夜は短し歩けよ乙女』に登場する李白と同一人物だと思われる。

布袋(淀川 長太郎)
「金曜倶楽部」のメンバーで、大学の農学部教授。非常に食いしん坊だが、心優しい人物でもある。
食べるからには旨く食ってやらなければ失礼であるという考えから、「食べるということは愛するということである」を身上にしており、世界各地で様々なものを食べてきている。学生時代は詭弁論部に所属していた。
狸をこよなく愛するが、本人曰く「狸を食べることも愛」であるといって狸鍋も喜んで食べている。しかし、金曜倶楽部の忘年会に持ち込まれた狸が自分が昔助けた狸と気づき拒絶、会を除名された。その後、金曜倶楽部に対抗して木曜倶楽部を名乗り、狸鍋反対運動をしている。

大黒
「金曜倶楽部」のメンバーで、京料理「千歳屋」の主人。
著者の作品である『夜は短し歩けよ乙女』の千歳屋の若い旦那と同一人物である。

・その他の人間

スズキ君
淀川の研究室に所属する男子学生。

二代目
シルクハットに三つ揃いの黒い背広、蝶ネクタイ姿の英国紳士風の男性。
明治時代長崎から赤玉先生に攫われた少年で、赤玉先生の二代目として育てられた。大正時代、「廿世紀ホテル」の令嬢と恋仲になるが、ちょっかいを出した赤玉先生と三日三晩の大喧嘩の末敗北。令嬢は「×」と書かれた手紙を残して外国に渡り、失意の二代目は日本から姿を消す。百年後突然帰朝する。英国で令嬢そっくりな弁天と出会い、赤玉先生と深い繋がりがあることを知ったのもあって、彼女も憎むようになる。
英国から持ち帰った様々な家具や調度品とポケットからわきでるナポレオン金貨で優雅な生活をしている。借りを作ることを好まないが、とある一件に協力した矢三郎に借りを作ったまま懇意になる。帰朝の目的は弁天及び赤玉先生との因縁に決着を着けるためで、弁天との決闘には勝利するが、矢三郎の活躍もあって赤玉先生には勝てないと自覚し、最終的には身を引いた。
度々「私は天狗にはならない」「二代目を継ぐ気はない」と宣言しているが、天狗の神通力を躊躇なく日常生活にも用いていることに加え、赤玉先生顔負けの天狗らしい言動と立ち振る舞い、周囲からの「二代目」呼びを特に咎めることもなく、狸たちの懇願を聞き入れて渋々ながらも赤玉先生の代理を引き受ける意外な面倒見の良さから、矢三郎たちからは一貫して「二代目」扱いを受けている。

天満屋(てんまや)
寺町通りアーケードの上の小屋でラーメン屋「天満屋」を営む謎の幻術師。化け比べで矢三郎を打ち負かすほどの実力を有する。
実は寿老人の元部下で、寿老人の勘気を蒙り地獄絵内の地獄に落とされていたが、菖蒲池画伯が仏を加筆したことによって解放された人物。弁天のことを慕っているが、当人からは毛嫌いされている。後に寿老人に取り入って部下に返り咲きつつ呉一郎に化けた早雲とも結託するも、弁天によって早雲と共に再び地獄に落とされた。

菖蒲池画伯(あやめいけがはく)
園城寺近くの住宅街に夫人(声 – 堀越真己)と居を構える画家。狸の絵を描いており、淀川教授に絶賛されている。寿老人の依頼を受け、彼の所有する地獄絵に狸顔の仏を書き足した。

清水忠二郎
寺町通りの骨董店の店主。

Wikipediaより出典

面白きことは良きことなり

「面白きことは良きことなり」

有頂天家族より出典

いい言葉ですね。

この言葉は、下鴨総一郎の言葉。そして『有頂天家族』の主人公、下鴨矢三郎の信条。

いい加減にして最高に感動する『有頂天家族』は、「面白きことは良きことなり」を基にして物語が展開します。
私も信じます、面白いことがいいことに決まっていると。

狸と天狗と人間

『有頂天家族』の世界は、狸と天狗と人間を中心に物語が進行します。(カエルもいたりする)

森見登美彦さんらしいというか、奇想天外ですね。そのいい加減さが大好きなんですけど…

狸が主人公ですから、まずは狸について書きましょう。

登場する狸は二つ家族が中心で、「下鴨家」と「夷川家」が存在します。

狸の名門「下鴨家」と「夷川家」

「下鴨家」と「夷川家」、この二つの家が狸の中心。特に「下鴨家」は狸の惣領です。

しかし当主である下鴨総一郎が、とあることに巻き込まれ「狸鍋」にされてしまうんです。
そこから「下鴨家」の没落が始まります。

そこで「夷川家」が幅を利かせてくるわけです。

とはいえ「夷川家」の当主である夷川早雲は、下鴨総一郎の実弟。
つまり、骨肉の争いなんですよね…

ありがちな話ですが、なんとか仲良くできないものですかね。

大天狗の如意ヶ岳薬師坊

「如意ヶ岳薬師坊」たいそうな名前を持つ大天狗は、四畳半のアパート「コーポ枡形」に住んでいます。
通常は「赤玉先生」と呼ばれている。

なぜ赤玉先生かって?

多分、赤玉ポートワインが好きだからでしょう。

下鴨家一族の狸は、赤玉先生の教えを受けます。つまり、師弟関係です。
ただの飲んだくれに見えますが、「如意ヶ岳薬師坊」というくらいだから凄いんでしょうね。

そんな赤玉先生は、弟子の一人である弁天が大好きです。

弁天と呼ばれる「鈴木聡美」

さて、いろんな意味で問題の天狗…いや人間である弁天と呼ばれる「鈴木聡美」

この弁天、めっちゃ問題人物。赤玉先生を引退に追い込んだり、「金曜倶楽部」のメンバーだったり…

「金曜倶楽部」とは?

これを書いちゃうと重要なネタバレに繋がってしまうので自粛します。
赤玉先生は弁天に引退させられたのに、弁天のことが好きなんですよね。(その気持ち分かる気がする)

「金曜倶楽部」について、ちょこっとだけ触れると…

この「金曜倶楽部」は、下鴨総一郎(下鴨家当主)に大きく関わってきます。
詳細は『有頂天家族』を読んでください。

『有頂天家族』のまとめ

今回は『有頂天家族』の読書感想文を書きました。

いい加減にして波乱万丈。そして感動してしまう物語です。
一度読んだら(聴いたら)森見ワールドにハマってしまうかもしれませんよ。

読書感想文の内容は…

・口癖は「面白きことは良きことなり!」
・狸、天狗、人間が入り乱れて…
・「下鴨家」と「夷川家」
・弁天は「鈴木聡美」

弁天の妖艶な魅力にそそのかされて引退に追い込まれた「赤玉先生」
それでも弁天のことが好きなんですよね。

その気持ちよく分かる。

ドS的な女性って惹かれます。イジメられたい…みたいな感じかな。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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