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R4中小企業診断士試験 2次試験当日ドキュメント《第7話》

前回の1次試験編に引き続き、今回は2次筆記試験当日の動きや感想を思い出しながら綴ります。

持ち物

  • 受験票・写真票

  • 令和4年度中小企業診断士 第2次試験案内

  • 筆箱

    • HBの鉛筆 5本

    • シャープペンシル 1本

    • シャープペンの替え芯

    • 消しゴム 5個(大小いろいろ)

    • 鉛筆削り 1個

    • フリクションの4色ボールペン 1本

    • フリクションの蛍光マーカー 6色ほど

    • 定規 1本

  • 電卓 2個

  • アナログ式腕時計 2個

  • 抽象化ブロックシート(『TBC速修2次テキスト 2022年版』 第4章)

  • 自作ファイナルペーパー

  • 白紙の紙 2〜3枚

  • ハンドタオル

  • 財布

  • iPhone

  • ワイヤレスイヤホン

だいたいこんな感じだったと記憶してます。

2次試験の筆箱の中身
これら+シャーペン1本が当日の筆箱の中身

フリクションは4色ボールペンの方をメインで使い、マーカーは6本持っていったわりには、そこまでがっつりとは使いませんでした。
ちなみに1次のときと持っていった色が変わっていて、「やさしい色のソフトカラー」シリーズで揃えています。

思い出していたら、文房具についてだけフォーカスする記事を書きたくなってきました。後日書きます。

会場入りまで

名古屋地区の2次筆記試験の会場は「ウインクあいち」でした。
場所は今回も名古屋駅から徒歩圏内。1次の「愛知大学 名古屋校舎」よりも駅から近く、しかも以前からセミナー・勉強会の会場として何度も訪れたことのある場所でした。

受験票を受け取って会場を見た時、「よっしゃ、ホームだ!」と思いました。というか、思うようにしました。できるだけポジティブ要素は多い方がいいですからね。

実際、行ったことのある会場だといろいろ事前シミュレーションがしやすいので助かります。
会場入りする前にどこでモーニングするか、買い物するかのほか、机の広さなんかも考えてイメトレできました。多分、あの幅が狭くて縦に長い部屋になるんじゃないかなー、とか。(←あたりだった)

当日は、バス停を降りてあそこのホテルのところにあるコメダ珈琲でモーニングをして行こう、というところまで決めていたのですが…。

行ってみると、コメダがない!!!

リニア新幹線開業準備に伴う再開発が進む名古屋駅周辺。出産・コロナ禍以降めっきりご無沙汰していたら、いつの間にか変わっていました。
出鼻くじかれたものの、すぐ近くの地下街にもコメダがあるのでそちらへ向かいます。一応Googleマップと公式サイトで定休日と開店時間も確認したうえで向かうと…

こっちのコメダもなぜかやってない!!!

いかんいかん、うろたえるな。
気持ちを落ち着かせるべく、とりあえず会場方面へ向かうと、ドトール発見。迷わず入店し、ジャーマンドックとブレンドコーヒーを注文。1次のときはアイスコーヒーだったけど、もうホットを頼む季節になったんだなぁと思いつつ、コメダ2連敗でざわついた精神を整えます。

ドトールの目の前にドラッグストアがあり、そこでハンドクリームと小さめの使い捨てカイロを買いました。手先の乾燥と冷えがそろそろ気になる季節になってきたので。

会場入りから試験開始まで

1次試験同様、着席して筆記用具等の配置を決めました。
1次と違うのは、全体的に窮屈な感じがあったことです。10月末、日中はまだ温かいですが、朝夕冷え始めてきたので、皆ジャケット・ジャンパー・コートなど厚手の上着をそろそろ着用しだす時期で、通路や座席に上着がはみ出すこともちらほら。そもそもの部屋のサイズも細長く、机は3名掛けの両端に2人が座るようになっていて、1次より結構狭めでした。
そして時間ギリギリに駆け込んでくる人はおろか、空席も見当たりません。やはり1次試験とはかなり空気感からして違うなと感じました。

1次試験同様まわりはほぼ男性。ただ1次試験よりもやや平均年齢が若そうな気がしました。また、女性は1割よりももっと少なそうです。10人に1人は全然いないな、いって20人に1人かな、という感じです。(※協会発表の統計を見ると、この時の感覚は正しかったようです。)
そして今回も金髪仲間には出会えませんでした。もし、ウインクあいちで金髪メガネ女子(あるいはおばさん)を見た記憶のある人がいましたらぜひコメントください。

お手洗いを済ませ、さて時間まで何をしようか…と考えるも、1次のときにはなかった変な緊張感が出てきました。なんならちょっと手が震えてるかも…。

そこで、持参した白い紙に、

事例Ⅰの解答用紙に書く可能性が高そうだけど、漢字が難しいワードをひたすら書く

という作業を始めました。

直前、漢字殴り書き大作戦

当日書いたものはもう捨ててしまったので、当時を思い出して再現。

以前の記事で、TBC受験研究会のスクーリングで出たのと同じ論点が本番で出題されたと書きました。実は私この時、「全社を俯瞰する」と書きたかったのに、「ふかん」という漢字が分からなくて代わりの言葉を探すのに苦労したという経験をしていました。それもあって、まず「俯瞰」という字だけは絶対書けるようにしておこうということで始めた殴り書き大作戦。
これ、結果的にめちゃくちゃよかったのでこれから受験される方にもおすすめしたいです!

なお、「俯瞰」は本番の解答でもバッチリ漢字で書きました!上の画像の中だと、「権限委譲」「互恵関係」も使ってます。

たとえ、ここで書いたワードがズバリ使える問題が出なかったとしても

  • 手のウォーミングアップになり、いやな震えを消せる

  • 単純作業に集中することで雑念を消せる

  • これまでの学習を短い時間で総括し、迷ったら何を書いたらよいかを思い出すことができる

といったメリットがあるので、「書き殴り大作戦」ぜひやってみてください。

試験開始後

問題用紙と解答用紙が配られ、いよいよです。
1次試験の時のように、開始前に受験番号を書く時間があるのかな?ないのかな??と思っていたら、そういう時間はありませんでした。

「始めてください」の合図とともに、まずは受験番号を記入。ここだけは何があっても書き漏らしたり間違えられない箇所です。

次に、メモ用紙にするため、表紙のページを破りました。
破り方は、こちらの動画を参考にしました。

こういうニッチな情報が本当にありがたい!!
動画としても、余計な前振りとか説明とか一切ないのがめちゃくちゃよいです。

定規を使って破る方法も調べてはいたのですが、このやり方だと一瞬で外せるので、当日はこれでいこうと決めていました。

メモ用紙を用意したら、まず与件文の最初の1行目で業種などを確認。そして設問解釈…と練習通りのステップを踏んでいきます。

練習の成果もあって、悩む問題はありながらも「記述する内容が出てこない」ということはなく、ガリガリと文字を書いていたのですが…

\ バキッ!!! /

???

?????

シャープペンが折れました!!!

うわーまじかー。たしかにこのシャーペンずっと使ってたし、そういえばちょっと曲がってきてた気もするし、緊張感で筆圧も強くなってたし…折れてもしゃーないなぁ…
いやいや、でも今折れるか!?

1次試験の勉強の時から使っていた相棒を早くも事例Ⅰで失いました。

一瞬だけうろたえましたが、鉛筆に持ち替え、あとは何事もなかったかのように試験続行。実はシャープペンはこれ1本しか持ってきていなかったので、あとは鉛筆で解答しています。鉛筆でも特段の問題はなかったのですが、シャープペンの予備も持ってくればよかったです。

休憩時間

1時限目の事例Ⅰが終わり、折れたシャープペンと消しゴムのカスをコンビニ袋に入れ、一旦机の上をきれいにしました。
そして再度お手洗いへ。やはり男子トイレには長蛇の列ができていました。女子トイレは快適。

休憩時間の過ごし方は事例Ⅰの前と同じく、「殴り書き大作戦」で心落ち着かせていました。

事例Ⅰの前に書いたワードはよく覚えていたのですが、Ⅱ〜Ⅳの前に何を書いていたのかあまり覚えていません。

事例Ⅱの前は、難しい漢字というよりは「ジオデモサイコ」とか「接客と品揃え」とか、切り口の確認をしてた気がします。
事例Ⅲの前は、「7つのムダ」を列記したり、「多能工化を図り設備稼働率を改善」とか書いてた気がします。
事例Ⅳの前は、「棚卸資産回転率」とか指標名と、CVPの公式・ボックス図を書いてた気がします。

お昼ごはん

買ったものは1次試験のときと全く一緒です。事例Ⅱの後の60分休憩の時に食べました。

  • おにぎり1個

  • カロリーメイト

  • 一口サイズのチョコレート

  • お茶(ルイボスティー)

ただ、事例Ⅰの後で急激におなかが空いてきたので、カロリーメイトを早めに食べちゃいました。

なお、真夏だった1次の時と違って、水分補給は少なめにしています。おトイレが近くなると嫌なので、コーヒーも朝しか飲んでいません。

試験中の感想

問題を解いていくにあたっての思考など、内容に関するところはまた別の記事で詳しく書くので、今回は割愛します。素直な心の叫びのみお聞きください。

事例Ⅰ

  • 農家だ。事例Ⅱっぽい。

  • SWOTだ。やっぱり事例Ⅱっぽい。

  • 既存事業と新規事業…やっぱり両利きだ!

  • 山口先生!出たよ!

  • あ、でも出たはいいけどこれどう書けばいいんだ…ていうか時間がないぞ。

  • 完璧じゃないけど、とりあえず全部書けた。やれやれ。

事例Ⅱ

  • 3Cだ。やっぱ来たか。

  • おお、4問しかない。

  • 各問、なんとなくの方向性は見えるんだけど、字数が全然合わない…

  • これ、皆似たり寄ったりの解答になりそうな問題なんだけど、どこで差がつくんだ?何か抜け漏れしてるのか??

  • 完璧じゃないけど、とりあえず全部書けた。やれやれ。

事例Ⅲ

  • よくある感じの製造業の事例だ。

  • 課が多い!!

  • はいはい2次元CADね。…え?また??

  • あれ、なんか与件文長くない?

  • やばい、いつもより時間おしてる。

  • 第2問と第3問の切り分け違うな…いったん全部消すしかないか…

  • 第4問ふわっとしすぎ…

  • うわーもっと練りたいけど全然時間ない。とりあえず書くだけ書こう

  • 完璧じゃないけど、とりあえず全部書けた。やれやれ。

事例Ⅳ

  • ついにきたかー事例Ⅳ…

  • え、PLの販管費の項目多くない??

  • 「生産性に関する指標」!!そうきたか!!

  • え、第3問何ページあるの??

  • え、第4問2行??

  • あ、今年多分難しいやつだ。

  • やっぱり難しいやつだ。

  • (TBCの山口先生の声)「事例Ⅳが難しい年ほど苦手な人はチャンス」

  • 記述だけ先になんか書いとこう…

  • 財務的リスク1個しか思いつかん…とりあえず2つ書いたけど2つ目は財務的じゃないよね…

  • 付加価値額ってどうやって計算するんだっけ…

  • (残り10分)計算過程欄あるやつはなんか書いとこう…とりあえず減価償却費…あと現価係数の使い方くらいは知ってますよ的なことは書いとこう…

  • タイムアップ!これは無理!っていうか得意な人もコレ時間足りないだろ!みんな出来てないだろうからワンチャンあるといいなぁ。

特に事例Ⅳ解答中の心の動きは結構記憶にあります。逆に、ⅡとⅢはあんまり思い出せませんでした。

全日程終了

事例Ⅳ終了直後、用紙を回収されるまでに不審にならない程度に周囲をチラチラっと見てみて、第3問以降がガッツリ空白な人を確認してちょっと心落ち着きました。悪趣味かもしれないけど許して…。

事例Ⅳのハードモードを喰らった後、もうそそくさと帰るしかないです。
ただ、この時点では結構「やりきった感」に満ちていました。事例Ⅰ〜Ⅲは書ききりましたし、事例Ⅳも数字を解答する(a)欄1ヶ所以外は一応全部埋めたので。

会場を出ると、各予備校が解答速報案内のチラシを配っていました。1次の時はそういうの一切スルーだったのですが、今回は一応全部受け取りました。
どこかの学校はもう事例Ⅰの模範解答を出していて、なんかすごい世界に足を踏み入れてしまったなぁ…と今さらながら感じたのでした。

さすがに疲労困憊で、まっすぐ帰宅。帰宅後は夫・子供といつも通り夕飯を食べ、お風呂に入り、早めに就寝しました。本当に本当にお疲れ様でした私。

そこでしか感じられない独特の雰囲気だった

終わってみての感想は、「とにかく異様な緊張感が漂っていた」ということです。明らかに1次試験とは違いました。

前回の記事で、「科目合格狙いで、未学習科目でも欠席するくらいならダメ元で受けるべき」という自論を書きました。
同様に、「1次試験合格後、2次試験の学習が間に合わないので今年は受験せず来年に賭ける」という人もいますが、こういう人もダメ元で受けるべきだと考えています。

繰り返しになりますが、2次試験会場の空気は独特です。それなりに試験慣れしていたつもりだった自分も飲まれかけました。この空気を一度経験していることはかなりのプラスになるはずです。私は模試を受けていませんが、おそらく模試でも味わえない空気です。

お金はかかりますが、1年目を棄権したところでもう1年権利が延びるわけでもないので、持ってる権利は行使すべきだと思います。

次回は、2次筆記試験が終わってから合格発表までの約2ヶ月半をどう過ごしていたかを書きます。
質問があれば、コメントかTwitter、マシュマロにてお寄せください。

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