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☆ 動画 成果発表会・感想文 ☆

動画の感想文、今回は、自分の考えたことの検証としてのメモ記事メインです。玉手箱の動画を見て、自分の得た感触について。

まだ全部見られていないのですが、短期間にしっかり練習できたのかな、いい感じだなという印象を受けました。

ソロ前について考えてみた

以前から、ソロの前に絃が音消しで両手を置く、これが好きじゃないと何度か書いてるのですが、なぜこんなに自分がモヤモヤしてしまうのだろうと思い、それを考えてみました。

└ 動作の意味の解釈

まず、解釈としてひとつ。
両手を置く=終止記号フィーネ。ということ。
その奏法の、使い方の解釈違い。
これは以前に教育音楽のいとかさんにも訊いたときに、それで合ってますって言われたと思うので、間違ってるわけではないはずと思うんですよね…段々自信がなくなってくるけれど。w
意味的には、曲中で続きがあるのに(しかも重要なソロがあるのに)、フィーネの動作をする、=「曲が全部終わりましたハイ礼!解散バイバイ!」って視覚情報を送る、そういう「表現」になってしまっているのがおかしいってことだと思う。
そこで興味が覚めるんだ。見ている側は。なのでソロに全く感情移入できない。「えーまだあるの?」って思っちゃう。チャイム鳴ってるのにまだ「あーちょっと。あの~」って話を続ける教師の話を聞く感触に近い。控えめに言ってもあんまりいい感触が沸かない。です。

└ 場所的な疑問

なぜ音消しが「そこで」必要なのか?という疑問。
そこで音が消えると、どういうメリットがあるんだろう?音が消えるから=ソロが入りやすい、ということ?それはおかしくない?
残響に負けるソロの出だしって、何www それはソロの方が明らかにおかしいやろ。

考えられるのは、「間がほしい、と言われたから、そうしている」のか?
たとえ間を作るため、としても、というその「間」って、求められているのは「物理的な無音状態ではなく、世界の移行を示す表現として」の、音と音の隙間を連続の色で見せるような、そういう空間では。
空間遷移、SFのワープみたいな、SE(効果音)が鳴っているようで鳴っていない不思議空間のイメージ。です。
(私の感じている感覚としては、ですが。で、そこをガラリと変える音を入れるのが、ソロの醍醐味だと思っていたw)
だから、鳴っていた方が実は効果的だったりすることもある。かも。しらんけど。

これも「間」について短絡的な発想がされ短絡的な処理がされている、というのが、違和感のもとかも。

└ 出だしの演出としての疑問

残響に負けるソロの出がおかしい、と書いたけれど、以外とこれ正解かもしれない。
というのも、ソロって、「出だしの前の間からもうソロ」なはずなんですけれど、「出だしの前からノーアクションのまま」でいるんですよね最近わりと。
これは尺に限らず絃もそう。ノーアクションで何の表現も用いずに音を出してしまう。薄っぺらく見えるのってそういうことかと。

音を出さないときも、動作で表現って可能なんです。尺なら、ブレスの音だって使えるのに、あんまりそういう部分の意識してないのかな。

個人的な理想のソロ。

ソロ奏者が 
①動作で衆目を集めて、
②間で期待とかわくわくをもたせて、
③出だしでワンパン一発いれる。

それの「① 動作」を、もっと作るべき。

過去の奏者を思い出してみると、
①まず背筋をぐっと伸ばして、楽器の構えを大げさにする。
②そのまま止まる。感覚的に一秒少々。実際音が出るまでにたぶん3秒弱くらい
③尺ならブレスでちょっと振って、一音目をなるべくはっきり(印象的に)出す、
という工夫をしていたかも?

(過去の人たち追加。
立奏で立っていた場合、
・合奏の時は棒のように動かずにいて・ソロの時だけ自由に身体を動かして吹きまくっていた人
・そう動かなくてもソロのときだけ身体を中央へ柔らかく向けてゆるゆる吹いていた人
・ソロは暗譜なのでって、数歩進み出てセンターとってめちゃ吹いてる人もいたw
演奏会で、暗譜だったから合奏中も吹きながらステージ半分くらい(’一面一管だったから)うろうろ歩き回ってる人もいたけど、これ映像残ってないだろうなぁ。惜しい…。もっと動いてもいいんだよ~と思ったりする)

そうやって、身体の向きとか動作を使って「目立ち度を変更させることで、ソロの存在感を出していた」わけですね。

└ 演出の逆効果について

で、上記のソロの①~③の最初、曲の区切りで、衆目を集めるために「動く」、なぜやるか?というと。
人間、演奏を見ていると「動いている人から音が出る」という学習をたぶん自然とするんですね。で、聴者は「動く人に注目」してしまうのです。

ここまで書いたらもう分かりましたね、そうです。
ソロをより良く見せたいのなら、奏者以外はなるべく、できる限り消えましょう。

└ 楽譜の読み取り

で、玉手箱のソロ前、楽譜的にもその動作は必要ないのは、読んだら分かる。
読譜をもう少し内容を読み取る。その際は表記に注意して、基本をしっかり。音を拾うばかりでなく、作曲者の意図を拾えるように、構成や差異の付け方の工夫に気がつけるように頑張ろう。

 └ 休符の表記について

G前、ここ休符が「黒丸」なの気がついていました?

黒丸=伸ばす。(視覚的な表現をする)
白丸=空白とする。(さり気なく手を休める、手は戻さない)

絃方は、尺のようには「伸ばす」という音の作り方ができません。
ではどうするか。視覚効果を使います。

黒丸の休符= 弾いたら、「手を上げたまま、必要拍数分だけ静止」

このG前、曲に求められているのは、黒丸休符の部分を静止して、それが終わったら、すっと膝へ手を置き、曲をソロへ移行させる、という動作です。
シンプル。
膝に手を置く = ステルス黒子状態、その場面ではとして扱われる、長期間の表現。数拍程度ではこれをしない。)

玉手箱は休符の読解をすれば、他にも改善点が見つかると思うので、今後も続行するなら、一度楽譜を見直してみて下さい。

とりあえずはそこくらい。
またあったら書きますが、ちょっとやることが多すぎて追いつかない…

追加:

左手ピッチカート、強音

玉手箱でちょっと気になった、17絃左手ピッチカート。

・絃の張力に薬指が少し負けてるように見えます。基本的には、低音ほど芯のある音がほしいので、中指を使うといいです。薬指はどうしても音が細く、ややフワっとしがち。十七絃では、基本的に中指をおすすめします。
(箏だと、中指は繊細さにかけるので左手ピッチカートは薬指が基本ですが、17の場合は絃が太いので。音の強さと安定感を優先。
箏も、強さを主にしたいときは、左手中指を使う方が強音として出やすいので、場面による使い分けを工夫して)

・ピッチカートの時、もうちょっと脇を締めた方が、力が入りやすいかも。時々肘が浮いて見えるかな…
▼ 動作としてこれが分かりやすいかな、この人は反り指だったと思うので、手の形とか弾き方も参考になるかもしれません。
後半のバルトーク、鞭打つようなビシっという音は必聴ですよ、かっこいいです


 あと、少し拍遅れする時があるので、以下を一度チェックを。
・絃の指のかかりが深すぎて、離れが悪いのかもしれない。爪と一緒の感じで、指先数㎜程度を、半分弾くように手前向き(自分側へ)押しつけて、ひっかけるように絃から上げる
 指のかかりは、見た目、指紋の薄巻きのある部分の上まで入っていたら、ちょっと深いかもです。渦巻きの下側で絃を取る、くらいかな?

・上げるときに、強音で鳴らしたい場合は、真上方向に上げるのではなく、自分の身体に近い方向、斜め手前へ引っ張るようにするとより力が入れやすいかも。

追記以上…とりあえず分。

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