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不安を止めて!

わたしがパニック障害を発症し、治し方がわからなかった頃、克服できたという体験談をあちこち探していました。でも全然見つからなかった。そのうち探すことも疲れてしまい検索するのもやめていました。だからそんな風に探している人に今日も届けたいです。

パニック発作は1、2回なったくらいだと、あまり深刻にせず治る場合があります。わたしの妹は、近くに住んでいたので、わたしを毎日のようにケアしに来てくれました。そんな中、ある日その妹が電車の中でパニック発作を起こしてしまい、こんなに辛いのか!とやっとわかったそうです。本人は縮み上がりました。なぜならわたしがどれだけ苦しんだかを知っているからです。

早速わたしの臨床心理士の先生にみてもらい、「とにかくどんどん電車に乗りましょう」とアドバイスをもらい、7−8回くらいは緊張しながらも頑張って乗っていました。その後、緊張はしても発作は起きないとわかり、自信がついて、あっという間に克服。再び自由に移動できるようになりました。この場合逆にパニックを深刻に掘り下げずに治すことができたパターンです。ラッキーですね笑。

ラッキーとつい思ってしまいますが、いや、パニック症になったからアンラッキーとは一概に言えないのです。どん底まで落ち、生きていくことの自信までもなくす程の体験をしたからこそ、得られるものがあると思うのです。それは一人一人ちがうかもしれません。理由なくパニック障害にはならないと思います。言ってみれば必要なことしか起こらない。やっとそう思うようになりました。渦中の時は決してそんなこと思えませんでした。

そんな話はいいから、早くこの不安感を、動悸を止めてくれ!ですよね。

わたしもしばらく不安感も動悸もありました。いまだってたまにあります。

当初はポットにお湯が入っていないとわかった瞬間財布を落としたかのようなドキッという衝撃を受けたりしました。同時に思うのです、え?こんなことぐらいで?と。そういう冷静な自分もいましたが、過剰に反応している自分が確実にしばらくいました。また、数秒先に自分が普通でいられるかという自信がなかったり(息ができなくなったらどうしようという不安)、ちょっとでも家から離れると「ここで倒れてしまったらどうしよう」というあせり。または理由なくどっとくる不安に悩まされました。動悸も目が覚めてから夕方までずっとバクバクという日がしばらく続いたりしていました。

でもそれでいいのです。そのままにしていればそのうち消えていきます。もうそろそろ消えてもいいでしょう?と思うよりももっと時間はかかりましたが、それでも気がついたら消えていました。

その症状を否定せず、ただそうなんだと受け止めていればいいです。ポイントはそれを受け止めてあげること。自分が受け止めなければ誰が受け止めるんだい?わたししかいない。受け止めてあげたら気が済んだかのように消えてくれます。

逆に受け止めないと、吠える犬から逃げたらもっと追っかけてくるように、不安感は増幅します。

だから受け止めて流していて下さい。そう思うんだねーと。それでそのせいで行動を止めない。これがものすごく効果があります。

無理はしないでください。できる分だけで大丈夫です。

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